【フリーランスのライフスタイル】林田亜美さんの仕事のペースのつかみ方

シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきた美容関係のフリーランス。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に現役のフリーランスとして活躍している方にインタビュー。今回は、フリーランスでのヘアメイク歴8年目を迎えた林田亜美さんに登場していただきました。

化粧品メーカーやウエディング業界での勤務経験もあるという林田亜美さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか? 中学校3年生の娘さん、小学校5年生の双子の息子さん、3人の子どもを育てながらフリーランスとして活動する林田亜美さん。プライベートの過ごし方も気になります。

前編では、フリーランスに至るまでの経緯などについて伺いました。

家事や育児と両立するためフリーランスでの仕事復帰を決意

――――まずは、フリーランスに転身するまでの経緯について教えてください。

「フリーランスに転身をしたのは8年前です。それまでの経緯としては、ヘアメイクの専門学校を卒業後に化粧品メーカーに入社。そこではメイクを中心に仕事をしました。その後、ウエディング業界に転職。正社員として働いていましたが、結婚と出産を期に退職しました。しばらく子育てに専念して、双子の息子が2歳になったときに仕事復帰を決意し、それから現在までフリーランスとして働いています」

――――仕事復帰の際、フリーランスという働き方を選んだのはなぜですか?

「自分のペースで働けると思ったからです。結婚の直前まで働いていたウエディング業界は土日に休めなかったり、激務だったりして、家事育児と両立することは難しいと思いました。また、ヘアメイクの世界は日々新しい技術や流行が生まれるので、いきなり以前と同じように現場に復帰するのは難しいなと思ったんです。

少しずつ復帰するのにいい方法はないか調べている時に、ヘアメイクの派遣を見つけて登録しました。現場から依頼を受けた事務所がその都度登録者に仕事を紹介し、行きたい人がエントリーするという仕組みです。その事務所では、同時に研修や勉強会も行っていたので、私は練習と勉強をしながら少しずつ現場に復帰していきました」

練習と勉強をひたすら重ねて少しずつ仕事が増加

林田亜美さんのお客さまである卒花嫁さんとプレ花嫁さんによる花嫁会

――――どのくらいのペースで仕事を始められましたか?

「当時の勤務は月に2、3日くらいで、それとは別に週に1、2回の練習会や勉強会に参加をしていました。また、近所に住むママ友にお願いして、メイクやスタイリングをさせてもらいました。自宅では、当時から今まで継続して子どもが寝た後にウイッグでのヘアセットや白紙に輪郭が書いてあるメイクシートを使ったメイク練習などを行っています。

現場に出ると想定外のことも多くありましたが、それも経験を重ねることで少しずつ慣れて、乗り越えていきました。とにかく数をこなしたいと思い、みんなが敬遠するような安くて大変な仕事を積極的に受けたこともあります」

――――その後の活動について教えてください。

「事務所からのお仕事だけでなく、直接ご依頼をいただけるようになったのは5年前くらいから。インスタグラムとホームページを作って、そこからお客さまが直接連絡をしてくださるようになったんです。少しずつ仕事が増えていき、おかげさまで昨年の繁忙期は土日祝日が予約でいっぱいに。出張も、子どもが小さいときは行っていなかったんですが、1泊行ってみて、慣れてきたら少し長めにしたり、と少しずつ増やして今年の初めには海外まで行くことができました。私の不在中は夫や近所に住む母が子どもの面倒を見てくれます。周りの協力があるからこそ、フリーランスとして働けているということを強く感じていて、母や夫、またいつも私を支えてくれる周りの方には感謝の気持ちでいっぱいです。

仕事の内容は、定期的に美容学校での講師、テレビの撮影用のヘアメイクがあります。また、今一番多くご依頼をいただいているのがウエディングのヘアメイクです。ほとんどのお客さまがインスタグラムなどのSNS経由でご依頼をしてくださいます。最近は、挙式を終えた花嫁さんが『卒花嫁レポ』と題してインスタグラムにレポを投稿されている方が多く、そちらに私のヘアメイクの感想を書いてくださるんです。それを、これから挙式を控えるプレ花嫁さんが読まれて、ご連絡をくださるケースが増えました。卒花嫁さんの感想を見ているととても励みになり、うれしい気持ちになると同時に、たくさんの縁をつなげてくださることにとても感謝しています。

今年の初めには、私のお客さまである卒花嫁さんとプレ花嫁さんが集まる花嫁会を開催しました。どんな式だったかとか、卒花嫁さんからのアドバイスとか、楽しくお話しをする会です。当日はとても盛り上がって、まさかこんなにつながりが広がっていくとは思ってなかったので感動しました。コロナ禍の影響でその後は開催できていないのですが、また機会があればたくさんの方との縁を大切にできる会を行いたいです」

結婚式という人生の一大イベントを最大限にサポートしたい

――――お客さまに素敵な時間を過ごしていただくために心掛けていることを教えてください。

「2、3時間かけて行うリハーサルで、できるだけたくさんお話しをするようにしています。お客さまのご要望をできるかぎり具体的にお伺いし、私にしかできない手仕事を提案して、お客さまと一緒にヘアメイクを作り上げていきたいと考えているからです。具体的要望だけではなく、趣味やご家族のことなどプライベートのお話もします。純粋にお客さまがどのような方なのか知ることのできる貴重な時間ですし、雑談の中からアイディアが生まれることもあるんです。お客さまのやりたいこと、私のできることを突き合わせて理想に近づけるよう丁寧にお話しすることを心掛けています。結果的に、お客さまとの距離が縮まって当日もリラックスしていただけたらうれしいです」

後編では、プライベート時間の過ごし方などに迫ります。

▽後編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】林田亜美さんの誠実に仕事を行う姿勢に注目>>

Profile

林田亜美さん

HP:@https://www.hairmakeami.com/
インスタグラム:@hairmakeami

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