美容師のリアルな本音を紹介!美容師の思う困ったお客さんと理想のお客さんとは?
華やかでおしゃれなイメージがある美容師。しかし、いつも笑顔でいるのは難しいのではないでしょうか。
美容師もさまざまな本音を抱えています。離職率の高さを考えると、職場での忙しさや待遇面で悩んでいる人もいるかもしれません。美容師は、お客さんと長い時間を過ごします。そのため、特に接客はとても大事な要素になりますが、その分悩みも多くなっていきがちです。
いつも素敵なお客さんばかり来てくれるなら嬉しいですが、現実はそうはいきません。困ったお客さんに頭を悩ませることも多いのではないでしょうか?今回は、接客について美容師の本音を紹介します。
本音がちらり?美容師が「困るなぁ」と思うお客さん5選
美容師も人間ですから、つい本音を言いたくなることもあります。ここでは、美容師が思わず「あるある!」とうなずいてしまいそうな、困ったお客さんを紹介します。
1.時間通りに来てくれない
予約した時間に遅れてくるお客さんには、困ってしまいます。お店側はスケジュールを細かく決めて動いています。遅れてくると、どこかでその分を取り返さなくてはいけません。他のお客さんを待たせることにもなるので、やめてほしいというのが本音です。
さらに美容師を困らせるのは、遅れてきたにもかかわらず、
・「急いで仕上げてほしい」と言う
・メニューを追加する
・終了時間を指定する
というお客さんです。
こういったケースは、カウンセリングやカットを早めに終わらせることで時間を短縮しています。本当はもっと丁寧に施術をしたいところを急ぎで仕上げているため、お客さんのためにもならない行為です。できれば時間通りに来てほしいですね。
2.髪型をお任せにする
カウンセリングのときに「すべてお任せで」と丸投げされると、美容師は困り果ててしまいます。
いつも指名してくれる常連のお客さんなら、好みや傾向が分かりますので問題ありません。しかし、初めて来店したお客さんに「お任せで」と言われると、美容師はどんな対応をすればよいのかわからなくなってしまいます。お任せはセンスも問われますし、お客さんの好みと違ったときは、クレームにもなりかねません。
また、お任せをしたはずなのに、
・出来上がった髪型に納得がいかない
・「もっとこうして」と指示される
・「希望と合わない」と言って怒る
という困ったお客さんもいます。お任せのわりに、お客さん本人は明確なイメージを持っていることが多いようです。
カウンセリングでは、お客さんの「なりたくない髪型」を聞くことで、要望をピックアップしていくこともあります。美容師は、いろいろな会話術を使って、お客さんの目線になろうとしています。美容師に頼りきりになるのではなく、協力をしてほしいですね。
3.無理なオーダーをする
自分の髪質や髪の長さを考えずに、無理なオーダーをするお客さんも困りものです。また、施術の途中でオーダーを変更してしまう人にも困ってしまいます。
美容師が困ってしまうオーダーとしては、
・髪質がちがうのに「どうしてもこの髪型にしたい」とこだわる
・「ブリーチはしたくないけど、明るめのカラーにして」と言う
・カット中に「やっぱり、そこは長めにして」と変える
ということがあります。
無理なオーダーをされたときには、やんわりと別の方向に誘導できることが理想です。美容師に「困ったなあ」と本音を漏らされる前に、お客さんにはしっかりとアドバイスを受け止めてもらいたいですね。
4.頭が動いてしまう
カットやカラー中に頭が動くのは、お客さんがやってしまいがちな行動です。しかし、美容師の本音からすると、これも困ってしまいます。
とくに頭が動きやすい場面が、
・スマホを操作しているとき
・会話で「うんうん」と相槌を打つとき
・寝てしまったとき
などです。
頭を動かされると、カットやカラーがしづらくなってしまいます。美容師が「動かさないでください」とお願いするケースが多いようです。また、さりげなく頭の位置を戻すこともあります。美容師が集中して施術をするためにも、お客さんには、頭を動かさないように気をつけてもらいたいですね。
5.施術がしづらい服装で来る
美容師からすると、施術がしづらい服装というのがあります。
困った服装として、
・ハイネックを着ている
・厚手のパーカーを着ている
・耳に大きめのピアスをつけている
が挙げられます。
実際に、襟足のカットやシャンプーがしづらくなることがあります。お客さんの希望通りの髪型にしたいのに、服装が邪魔になってしまうのは辛いところです。
タートルネックやパーカーは首元に無理やり押し込んで対処することもあります。ピアスが邪魔になってしまうときは、外してもらうこともあります。お客さんには、なるべく服装に気を配って美容院に来てほしいというのが本音のようです。
さらに本音を紹介!美容師の思う理想のお客さん
美容師はさまざまな人たちと接する機会の多い仕事です。困ったお客さんとは反対に、「こんなお客さんに来てほしい」と考えることもあります。ここでは、美容師が思う理想のお客さんを紹介します。
悩みを言ってくれる
お客さん側から髪の悩みをしっかり伝えてくれると、美容師は助かります。
髪の状態を見極めようと、美容師は一生懸命にカウンセリングをします。そんなとき、本人から「こんなことに悩んでいる」と言われると、より理解が深まり、アドバイスもしやすくなります。美容師として施術がしやすいというのが本音です。
初めて来店したお客さんは、美容師に悩みを話していいか分からない人もいます。美容師は、お客さんが素直に本音を打ち明けてくれるような会話を心がけたいですね。
「ありがとう」と感謝を伝えてくれる
美容師の仕事で、特にやりがいを感じる場面があります。それは、お客さんから感謝の言葉をもらったときです。嬉しい気持ちを言葉で表してくれる人が理想のお客さんというのが本音です。
「ありがとう」と言われれば、美容師は自分の技術や接客で満足してもらったと実感することができます。お客さんが喜んでくれることが、なによりのエネルギーなのです。自信につながって、「次も頑張るぞ」という原動力にもなっていきます。
たくさんの感謝をもらえるように、技術を磨いてお客さんとの信頼関係を築いていきたいですね。
指名してくれる
お客さんが指名をしてくれると、自分の今までの努力が実ったと実感できます。手ごたえがそのまま成果になって現れるのが、美容師の仕事のいいところでもあります。「次も指名してもらえるように」と、さらに気合も入ります。
しかし、いつも指名してくれていた常連が来なくなると落ち込んでしまう、という本音も。突然来なくなると、「信頼を失ったのかもしれない」と悩んでしまうこともあります。
美容師としては、お客さんが来られなくなった理由が知りたいところ。引越しや転勤などやむを得ない場合で来店できなくなったのなら、それを告げてくれると美容師は安心できます。
美容師だって人間。本音を言いたくもなるけれど…
今回、美容師の本音を探って見えてきたのは、高い接客スキルに裏打ちされたコミュニケーション力です。
美容師は、数えきれないほどのお客さんに関する「困った」が出てくる仕事です。クレーム対応をしたり、カットモデルを何度も断られたりと、厳しい経験をしてきた美容師も多いです。美容師だって人間ですから、本音を言いたくなることもあるでしょう。
しかし、美容師は困ったことをそのままにせず、コミュニケーション力を駆使して対応しようとします。さまざまなお客さんと接することで育まれたスキルは、どの職場へ行っても強みになります。培ったコミュニケーション力を活かして、お客さんとの信頼関係を築いていきましょう。もしかしたら、理想のお客さんにも、たくさん出会うことができるかもしれません。
引用元サイト
新規高卒就職者の産業別離職状況