美容院ジプシーとは? 選ばれるサロンになるためにはどうすればいい?

美容院ジプシーが増加していることから、頭を悩ませるサロンも多くなってきています。美容院ジプシーとは一体何のことなのでしょうか。言葉の意味を知るとともに、お客様を美容院ジプシーにさせず自店に通ってもらえるような対策を取ることが大切です。

そこで、今回は美容院ジプシーの意味や美容院ジプシーが誕生した背景について解説し、サロン・美容師それぞれが行える対策方法をお伝えします。お客様から選ばれるサロンになって、迷えるジプシーたちを救いましょう。

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美容院ジプシーとは?

美容院ジプシー(美容室ジプシー)とは、1カ所の美容院に定着せずにあちこちのサロンを渡り歩く人のことを指す言葉。「ジプシー」という言葉に「放浪者」という意味があることから、美容院ジプシーという用語が誕生しました。

なぜ? 美容院ジプシーになってしまう理由とは

美容院ジプシーたちは、なぜ定着せずジプシー化してしまうのでしょうか。理由として考えられることを以下で解説します。

1. 美容院の軒数が多い

1つ目の理由は、美容院の軒数が増えてきたためです。お客様にとって選択肢がたくさんあることから、いろいろな美容院を試せるようになりました。

たとえば同じエリア内に5軒の美容院があった場合、すべてのお店に行って施術を体験したいと考える人が多いので、1カ所にとどまらずにジプシー化すると考えられます。

2. クーポンの弊害|新規クーポンで渡り歩く

美容室の軒数が増えるにしたがって競争率が激しくなったことから、美容室側は新規顧客のみが使える割引クーポンによって集客をするようになりました。

そこで、新規クーポンを利用して安いお店を渡り歩くお客様が増えてきて、美容院ジプシーと化した、と考えられます。

3. 担当美容師が辞めてしまった|業務委託

業務委託などで美容院に所属しているスタイリストも多く、次のサロンが決まるまでのつなぎやパートで働いていた美容師が辞めると、その美容師の施術を受けていた顧客が行き場を失ってしまうというパターンもあります。

気に入っていたスタッフがいなくなったため、同じような価格帯とクオリティを求めて他店を転々とするようになり、ジプシー化するのです。

選ばれるサロンになるためにはどうすればいいの?

では、お客様が美容院ジプシーになることなく選んでくれるようなサロンになるためには、一体どうすればいいのでしょうか。サロンと美容師個人に分けて、できる対策方法を紹介します。

サロンとしてできること

まず、店側の立場でできることについて2つの方法をチェックしましょう。

1. 差別化を図る|リピート客を増やす

1つ目は他店との差別化です。新規割引クーポンで値引きばかりしても、初回だけ来店されて終わりということになりかねません。それどころか、いたずらに料金を下げることでサロンの品位も落としてしまいます。

そのため、クーポンに頼らずにリピートを増やすための戦略を練ることが大切です。自店だけのユニークなサービスや周りの競合店にはないこだわりなど、オリジナル性・特別感を出してリピートにつなげましょう。

2. 清潔感を維持する|サロン内・入り口

2つ目は清潔感です。サロン内をきれいにしておくことはもちろん、お客様が最初に目にする入り口周辺もきちんと掃除して、清潔感を保つことが重要です。

特にフロントはサロンの顔ともいえる大事な場所なので、入り口周りが汚いとサロン全体の印象も悪くなりかねません。また、植物が枯れている・ゴミがお客様の目に入る場所にあるなどの事態も避けましょう。

美容師個人としてできること

つづいて、サロンでの対策とあわせて行いたい、美容師個人としてできる5つの方法を見てみましょう。

1. 技術力を上げる

1つ目は技術力。美容師のテクニックは、お客様がリピートするかどうかを決めるにあたって重要なポイントです。クーポンで価格を下げなくてもお客様に納得してもらえるようなクオリティの高い施術ができるよう、普段から練習と経験を重ねて腕を磨きましょう。

2. カウンセリング力を高める

2つ目は、カウンセリングでの対応です。お客様の話をしっかり聞き、より適切なカウンセリングができるように話術を磨きましょう。和やかで話しやすい雰囲気を作り、お客様の信頼を得ることが大切です。

また、同調したり相づちを打ったりしながらお客様の話にきちんと耳を傾け、聞きたいことばかりで質問攻めにするのではなく、相手のペースも考慮しながら上手にニーズを引き出しましょう。

3. 洞察力を磨く

3つ目は洞察力。お客様がどんな髪型やサービスを求めて来店しているのか、どんなテイストのものが好みなのかなどを、カウンセリングだけでなく目でもしっかり観察して判断する力を身につけましょう。

話し好きでいろいろ話してくれる人もいますが、なかにはあまり自分の話をするのが好きでない人や口下手の人もいます。たくさん話してもらえなくてもお客様の態度や服装などから察しをつけ、上手に対応できるとベターです。

4. ヘアカタログを充実させる

4つ目はヘアカタログです。カタログに載っている写真によって、その美容院を利用するかどうかを判断するお客様もたくさんいます。自分の目指す仕上がりイメージになれるとわかれば、来店してもらえる可能性が高まるのです。

そのため、サロンのポータルサイトやSNSなどに掲載しているヘアカタログの内容を定期的に更新するなどして充実させ、お客様の目に留まりやすくしましょう。

ただし、髪質などによって仕上がりに多少違いが出ることは、カウンセリングの段階できちんと説明しておくことも大事です。

5. 集客に力を入れる|SNS・ブログ

5つ目は、特にオンラインでの集客です。SNSやブログなどを利用して積極的に発信・投稿を行い、見込み客も含めたお客様に対して自分のことを存分にアピールしましょう。

写真をきれいに撮って載せることはもちろん、特にブログの場合は掲載する文章の内容も重要です。自分の人となりを知ってもらうことで、お客様が「この人に施術してほしい」「ぜひこの人と話をしてみたい」と感じて指名してくれることもあります。

なお、対面したときの齟齬を少なくするために、偽って飾った姿を見せるのではなくありのままの自分を表現することも大切です。

集客に力を入れたいなら、下記の記事もぜひチェックしてください。
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お客様が美容院ジプシーになる背景には、軒数の増加・クーポンでの値引き競争・担当スタイリストの退職などがあることがわかりました。

しかし、お客様をジプシー化させないためにできる対策はたくさんあります。技術やカウンセリングなどの力を養い、ライバルとの差別化や集客力の向上などの施策も積極的に行うことが大切です。

自分たちにできることから始めて、お客様に選ばれるヘアサロン・美容師を目指しましょう。

引用元
厚生労働省:生活衛生関係

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