ヘアダメージを軽減する髪の乾かし方|ドライヤーをかけるための下準備と正しい乾かし方の手順を紹介

毎日のヘアドライ、どうしていますか?なんとなくテレビやYouTubeを見ながら適当に乾かしている方も多いかもしれません。

実はドライヤーのかけ方ひとつで、髪が見違えるほど健康的にツヤのある状態にもなったり、ダメージを与えてしまったりすることもあります。そこで、ドライヤーの正しい手順と美髪に導くコツを紹介するので、ぜひ今日から正しいドライヤーのかけ方とコツをマスターしましょう。

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どうしてドライヤーで乾かす必要があるの?|間違った乾かし方のデメリット

シャンプーをして濡れた髪の毛を乾かす方法は、ドライヤーで乾かしたり自然乾燥させるなど、人によって違うことでしょう。

自然乾燥は髪にとってダメージが大きく、ドライヤーを使って乾かしてもやり方によっては髪の乾燥につながることもあるため、正しく使用する必要があります。

自然乾燥させることのデメリットと、間違ったドライヤーのかけ方でどういったヘアダメージがあるのかを解説します。

濡れた髪の毛は無防備で傷みやすい

髪の表面はキューティクルと呼ばれるウロコ状のもので覆われていて、健康な髪の毛のキューティクルの場合、普段は閉じて髪の毛を保護しています。しかし、髪の毛は濡れると水分を吸って膨らみ、キューティクルが開きます。

キューティクルが開くと髪の水分や栄養分が流れ出てしまい、その分髪は乾燥してダメージを受けます。自然乾燥をするということは、キューティクルが開いた状態が長く続くこととイコールなので、その分ダメージが進行。毎日自然乾燥を続けるとキューティクルがはがれてしまい、紫外線や摩擦などのトラブルから髪を守ることができなくなるのです。

頭皮に菌が繁殖してトラブルに

髪が濡れた状態を放置するデメリットは、髪の毛にダメージを与えるだけではありません。頭皮にもともと存在する常在菌が湿気によって増殖し、臭いやベタつき、フケなどの頭皮トラブルの原因となってしまいます。

また、濡れた髪は汚れを吸着しやすいため、せっかくきれいに洗ったはずの髪の毛に空気中の埃やゴミが付着してしまいます。

ドライヤーがヘアダメージの原因になることも

髪の主成分であるタンパク質は、熱によって多少のダメージを受けます。生卵を加熱するとかたくなるように、変質してしまうのです。

つまり、熱を与えすぎることでパサパサの髪になったり、まとまりのない髪になったりするため、正しいかけ方でドライヤーをかけることが大切です。

しっかりトリートメントをしてドライヤーで乾かしているのに髪の潤い不足に悩んでいる方は、もしかしたらドライヤーのかけ方が間違っているからかもしれません。

ドライヤーで乾かす前にやるべき下準備の手順

ドライヤーの正しいかけ方の前に、しっかりとした下準備をしておくことも重要です。

シャンプー後、ドライヤーをする前に下記のような準備をしておくことでしっとりとまとまりのある髪を維持することができるでしょう。

1.余分な水分をとる

タオルドライの前に髪の毛の水分をきりましょう。髪の毛の水分をタオルだけで受け止めていては、タオルがびちゃびちゃになってしまい、このあとのタオルドライの効果が半減してしまいます。

頭頂部から首に向かって頭をなぞるように手をすべらせ、水気をきっていきます。ロングヘアの場合は、髪の毛の中間あたりから毛の束をはさむようにして絞り、ある程度水分を落としておきましょう。

2.タオルドライ

しっかりとタオルドライすることで、アウトバストリートメントの浸透をよくし、ドライヤーの時間も短縮できるなどのメリットがあります。シャンプー後の濡れた髪はキューティクルが開いているため、とてもダメージに弱い状態です。その髪をタオルでゴシゴシとこすることはやめましょう。

頭全体をタオルで包み、髪の水分をタオルにしみこませていきます。特に根元は髪が密集し水分を多く含んでいるため、タオルを押し付けるように頭全体をおさえ、ロングヘアの場合は髪の中間から下をタオルで挟みこんでポンポンとたたくようにしながら水分を吸わせていくといいでしょう。

タオルドライ後、水滴が落ちるようなら、再度上記の工程を繰り返します。

3.コームを使って髪をとかす

タオルドライをしたあとは、大き目のコームで髪をとかしていきましょう。髪がからまっているとドライヤーの風が通らず、乾きにくくなってしまいますし、頭皮部分に水滴が貯まった場合、ここで落とすこともできます。

コーミングすることで髪をほぐし、髪同士の間にたまった水分がきれるため、髪の水滴が十分にとれたことも確認できるというメリットも。

4.アウトバストリートメントで髪を保護

髪から水滴が落ちない状態を確認したら、アウトバストリートメントで髪の毛を保湿・保護していきましょう。髪質や悩みに合わせて、ミスト・ミルク・オイルなどを選びましょう。

ドライヤーの熱から髪を守るだけでなく、水分が抜けすぎて乾燥するのを防ぐこともできます。根元につけるとベタつきの原因になるため、毛先を中心に髪の中間あたりまでを目安に揉みこんでください。

ヘアオイルの使い方については、下記の記事も参考にしてみてください。
ヘアオイルの正しい使い方とは?効果的な使用方法やタイミングを紹介

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髪の毛をベストな状態にする髪の乾かし方|正しいドライヤーの手順

タオルドライなどの下準備が終わったら、いよいよドライヤーをかけていきます。正しい手順と注意点に気をつけることで、まとまりやすく、ダメージに強い髪に導くことにもつながるため、ぜひ今日から実践してみてください。

1.ドライヤーで髪の根元を乾かす

髪は乾かしすぎると乾燥によってダメージを受けるため、乾きやすい毛先より髪が密集した根元からかけるのが鉄則です。髪の根元に向かって強温風の風を当てていきましょう。ただし、乾く時に癖がつくので、前髪から乾かすのがおすすめです。

まんべんなく温風がいきわたるように、ドライヤーを持っていないほうの手で髪を持ち上げたりかき分けたりしながら乾かします。何度もお伝えしているように、乾かしすぎるとダメージにつながるため、8割程度まで乾かすのが目安です。

2.8割乾いたら「弱温風」で毛先を乾かす

髪が乾いてくるとドライヤーの風で髪があちこちに舞い上がってしまいます。そのまま風を当てるとまとまりのない髪になってしまうため、ここからは仕上がりを意識して弱風で乾かしていきましょう。

8割乾いている状態なので、残り2割は髪全体を整えながら、前髪なども改めて仕上がりをイメージして、理想の形に手ぐしでクセをつけるように乾かします。

3.冷風で仕上げをする

残り2割も乾いてきたら、冷風で仕上げをします。冷風によってキューティクルを引き締め、ツヤが出るというメリットも。

また、最後に冷風を当てることで、まだ濡れている箇所がある場合はすぐに気づくことができます。ある程度、イメージ通りのヘアスタイルに仕上がった髪をその状態でキープできたり、乾かしすぎによるダメージを防ぐことができたりなど、いいことづくめなので、ぜひ取り入れたい工程です。

ドライヤーの正しい使い方のポイント

ドライヤーの正しい手順を知ったうえで、髪の毛を早く乾かしダメージを軽減するコツも覚えておくとさらにいいでしょう。

ドライヤーをかけるときに知っておきたいちょっとしたコツを紹介します。

1.ドライヤーは適度に離す

髪は熱によってダメージを受けるため、ドライヤーと髪の毛の距離は気をつけたいポイントです。10~15cm程度離すのがベストな間隔。それ以上離すとドライヤーの温風がしっかり届かないため、乾くのに時間がかかってしまい、それ以上近いと温風がダメージになってしまいます。

また、温風の温度が高いものより、風量のあるドライヤーを選ぶのもおすすめです。

2.いろいろな方向から風をあてる

さきほどもお伝えしたとおり、熱によるダメージを髪にできるだけあたえないように、適度な距離とあわせて、一か所に温風を当てないことも大切。小刻みにドライヤーの首を振りながら同じ場所に温風があたらないように気をつけましょう。

上から、後ろから、左右からなどさまざまな角度から風を当てることで、ドライヤーの熱によるダメージを軽減し、髪全体を早く乾かすことにもつながります。ただし、下から当てるとキューティクルの向きに逆らうことにもなり、髪も広がりやすくなるので、避けるようにしましょう。

3.風の通り道をつくる

髪は早く乾かすほどダメージから守ることができます。早く乾かすためにも、効率よく風を当てるように気を配りましょう。風の通り道をつくり、温風が通り抜けるように手ぐしで髪を持ち上げながら、内側にもしっかり風が当たるようにすることが早く乾かすコツです。

温風が抜けていくため、適度に熱を逃がし、髪に熱がこもるのを防ぐ効果もあります。

4.髪を少し引っ張りつつ風をあてる

髪が8割程度乾いたら、手ぐしで髪を少し引っ張りながら乾かすのがおすすめです。髪を伸ばしながら弱温風で乾かしていくため、クセを矯正し、まとまりのいい髪に仕上がります。

残り2割の仕上げの段階なので、理想の髪形をイメージしながら手ぐしで整えていきましょう。

5.トリートメントをつける

タオルドライ後、アウトバストリートメントをつけることをおすすめしましたが、できれば完全に乾いた髪にもう一度トリートメントやオイルを塗りましょう。

乾いた髪用のトリートメントをつけておくことで、ドライヤーでまとまった髪をキープし、翌朝までしっかりと潤いを保つため、ブローやヘアセットもスムーズです。

正しいドライヤーのコツをつかんで、美しい髪を手に入れよう

ドライヤーはただ風を当てればいいわけではなく、下準備をしっかりしたうえで、適度な距離や手順を守って乾かすことが重要です。ドライヤーを正しく使うことで、ツヤのあるまとまりのいい髪に導くことができるでしょう。

ドライヤーで適切に髪を乾かすことで、キューティクルのダメージを軽減し乾燥を防ぐなど多くのメリットがあります。是非コツをマスターして美髪を目指してください。

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