人気を集めるウェディングヘアの極意とは【ブライダルヘアアレンジ術 MY DRESSER BRIDAL 竹本実加さん #1】

美容技術職のひとつとして確立している「ブライダルヘアメイク」というお仕事。事業の多角化としてブライダル市場に乗り出している美容室も多いですよね。そこで多くの花嫁さんからの支持を集めているのが、「MY DRESSER BRIDAL」竹本実加さんです。

今回は竹本さんに、ブライダルヘアメイクのお仕事についてインタビュー。前編ではお仕事に感じる魅力やトレンドのアレンジについてお聞きします。

お話を伺ったのは…

「MY DRESSER BRIDAL」
ブライダルヘアメイク 竹本実加さん

MY DRESSER 代表/エグゼクティブヘアメイク・講師。広告ヘアメイクからブライダルヘアメイクへ。海外花嫁のようなエレガントさ、シンプルなリラックススタイルまで、人と差をつける幅広いテイストを提案。また艶感や立体感のあるスタイリングが得意。花嫁様に寄り添ったサポートで支持を集める。
Instagram:@mika.mydresser

一生に一度の日に技術を提供し、大きな「ありがとう」を頂く喜び

ヘアメイクとして幅広く活動後、
ブライダルに注力することにしたという竹本さん

―ブライダルをされる以前は、広告ヘアメイクとして活動されていたそうですね。

はい。フリーランスのヘアメイクとして駆け出しのころは、広告のヘアメイクをずっとやっていました。そこから、広告だけでなくイベントや、ファッションショーのバックステージでのお仕事、一般の方のヘアメイクなど、いろいろなかたちでお仕事をしてきました。

―そこからブライダル業界に入った経緯は?

ヘアメイクとして多くの経験を経て、もう少しステップアップして、ワンランク上の技術を提供するステージに踏み込みたいなと思うようになりました。そこでいろいろ考えるうちに、接客が好きで美容の世界に入ったことを思い出して…。接客の最高峰って何だろうと考えた時に、その方の「一生に一度」を提供するブライダルの仕事に興味を持ったんです。

―そこでブライダルヘアメイクの会社を始められて6年。続けてきて感じるブライダルヘアメイクのお仕事の魅力を教えてください。

いろいろあるんですけど一番は、やっぱり「ありがとう」という言葉や表情から、嬉しいという気持ちをダイレクトに感じられるところですね。

それまでのお仕事でもお礼を言われることはありましたけど、ブライダルは一生に一度な分、ありがとうの大きさが違うんです。そういう大切な場で「頼んでよかった」と本当に思ってもらえた時の「ありがとう」は、すごく活力になりますし、もっと頑張ろうと思えます。

フォトウェディングの需要も増え、活動の幅も広まる

新型コロナウイルス流行で結婚式が減った2020年。
その代わりフォトウェディングの需要は急増したそう

―フォトウェディングと挙式で、技術的に大きな違いはありますか?

フォトウェディングや前撮りは、ロケーション撮影が多いんです。花嫁さんの気持ち的にも「楽しんで自分がしたいことをする」という感じで、ちょっとファッションぽい要素があります。撮影中に「髪を下ろしたいな」とか、「違うアレンジも試したいな」ということも出てくるので、外でヘアチェンジをすることが多くなるんです。

でもヘアアイロンで巻き直したりはできないから、「最初のスタイルを活かして次を作る」という技術が必要になる。そのためには最初から計算して作っておかないといけないんです。そういった効率的な部分が、フォトウェディングには要素として入ってきます。

―挙式はどんな感じで?

外部のヘアメイクNGの式場も多いので、私はホテルウェディングが8割ですね。ホテルなので、挙式はフォーマルでクラシカルなスタイリングをよくします。

お色直しはガラッと印象を変えたいというオーダーが多いです。ティアラをつけたクラシカルなスタイルから、カジュアルなガーデンウェディングのようなダウンスタイルにしたり。お色直しは15分程でスタイルチェンジしないといけないので、かなり大忙しです(笑)。

―事前にお打合せされるかと思いますが、必ず聞くことはありますか?

なりたいイメージを知りたいので、いろいろ聞きますね。どういうコンセプトのウェディングなのか、どのくらいゲストが来るか、お花の色など、ヘアメイクとは関係のないところから聞いていきます。そうして花嫁さんの好みやウェディングで大事にしているポイントをヒアリングして、最終的にスタイル提案につなげるんです。

おまかせという方もいらっしゃいます。そういう時でも、自分で気づいていないこだわりポイントは必ずあるんです。カウンセリングでは、それを一緒に探していきます。1時間くらい話しますね。長いって言われるんですけど(笑)。そうすると、その後がすんなり決まりやすいんです。

ツヤと美シルエットで、カジュアルでも上品に仕上げる

海外花嫁のようなリラックス感と日本のきちんと感を
バランス良く取り入れたデザインが支持を集めています

―ブライダルヘアを作る時のこだわりを教えてください。

髪の質感にはこだわっています。パサパサに見せないようにすることと、動きがあってもきちんとツヤ感が出るようにすることですね。バームやオイル系のスタイリング剤を使ったり、スプレーで立体感をつけながらツヤを出したりと使い分けています。

あとは近くから見ても遠くから見ても、シルエットがキレイに見えること。そのためにアウトラインを整えて仕上げるように心がけています。

―最近のウェディングヘアアレンジの動向は?

少し前まではヘッドボンネなどキラキラしたビジューのヘアアクセサリーを髪に飾ることも多かったんですが、最近はイヤリングだけつけて髪は質感デザインのみなど、シンプルにされる方が多い印象です。またゴールド系のアクセサリーが人気で、よりファッショナブルなスタイリングが多くなったなと感じます。

オーダーで一番多いのは、低い位置で作るシニヨンです。クラシカルな挙式はアップスタイルにベールをつけるのが主流ですが、最近はベールの位置が低め。だから髪の毛も低めでまとめるシニヨンが、バランスが良く人気が高いですね。

竹本さん流「Weddingシニヨン」

花嫁さんからのオーダーで一番多いという低い位置のシニヨンは、知っておいて損はない王道アレンジ。竹本さん流のこだわりポイントは、潤いを感じるツヤとシルエットの美しさなのだとか。

「最近の王道はシンプルかつリラックス感のあるスタイル。髪は巻いて動きを出しますが、全体のシルエットはボコボコしないように意識しています。アウトラインが美しく、さらに髪にツヤがあると、カジュアルなデザインでも上品な印象に仕上がります」(竹本さん)

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挙式でもフォトウェディングでも需要が高いという、低い位置のシニヨンアレンジ。リラックス感のあるデザインでもエレガントに感じられるのは、髪にツヤがありシルエットのアウトラインが整っているからなのだとか。後編では、そんな低めシニヨンの詳しい作り方を、竹本さんに教えていただきます。

取材・文:山本二季
撮影:高嶋佳代

Information

MY DRESSER BRIDAL
(マイドレッサーブライダル)

住所:東京都港区芝浦4-5-9 THE HARBOUR SHIBAURA 404
※お問い合わせはHP内CONTACT

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