ヘアオイルの使い方|朝夜・髪質別の正しい使い方と失敗しないコツ
ヘアケアやスタイリングに役立つヘアオイル。なんとなく使っているだけでは、その効果を十分に活かせないことも。正しく使えば理想のツヤ髪への近道になりますが、使い方を間違えるとベタつきの原因にもなってしまいます。
この記事では、ヘアオイルの基本的な役割から、初心者でも失敗しない正しい使い方、髪質に合わせた選び方のポイントまで、詳しく解説します。
そもそもヘアオイルの役割って?

ヘアオイルは、髪に油分を与えてツヤを出し、まとまりやすくするヘアケアアイテムです。髪のうるおいを閉じ込め、乾燥や摩擦、ドライヤーの熱、紫外線といった外部の刺激から髪を守る働きも期待できます。
主な目的として、ダメージを補修・保護するヘアケア用と、ツヤ感や束感を出すスタイリング用があります。まずは、ご自身がどんな目的で使いたいのかを考えてみましょう。
ヘアオイルの種類と特徴を知ろう

ヘアオイルは、ベースとなるオイルの種類によって特徴が異なります。自分に合ったものを選ぶために、主な種類を知っておきましょう。
種類 |
代表的なオイル |
期待できる効果 |
|---|---|---|
植物性 |
アルガンオイル、ホホバオイル、椿油など |
保湿力やダメージ補修力に優れ、髪をしっとり柔らかく仕上げる。オーガニック製品も人気。 |
動物性 |
馬油、ラノリンなど |
髪なじみが良く、ハリと潤いを与える効果が期待される。 |
鉱物性 |
ベビーオイル(ミネラルオイル)など |
髪表面をコーティングして保護し、指通りを滑らかにする。外部刺激から髪を守る。 |
髪質・悩み別|あなたに合ったヘアオイルの選び方と使い方

ヘアオイルの効果を引き出すには、ご自身の髪質や悩みに合ったものを選び、使い方を少し工夫することが大切です。ここでは4つのタイプ別にコツをご紹介します。
1. くせ毛・うねりが気になる髪には
髪内部の水分バランスの乱れが、うねりや広がりの一因です。アルガンオイルや椿油などの保湿力の高いオイルで髪の水分をしっかり閉じ込めましょう。
タオルドライ後、気になる部分を中心に内側からなじませ、ドライヤーで髪を優しく下に引っ張りながら乾かすと、クセが伸びやすくなります。
2. 猫っ毛・細毛でボリュームが出にくい髪には
重いオイルは髪がぺたんこになる原因になるため、サラッとした軽いテクスチャーのオイルを選び、つけすぎないことが重要です。
ごく少量を手のひらに出し、ダメージが気になる毛先のみに優しくつけましょう。根元や髪表面を避けることで、ふんわり感をキープできます。
3. 剛毛・多毛で広がりやすい髪には
髪が硬かったり量が多かったりする方には、保湿力・コーティング力ともに高い、しっとり系の重めなオイルが適しています。
椿油やシアバターなどが含まれたものを選ぶと、髪一本一本をコーティングし、広がりを抑えやすくなります。髪の内側と外側の両方から丁寧になじませましょう。
4. ダメージヘア・乾燥毛(枝毛・切れ毛)が気になる髪には
カラーやパーマなどで髪のダメージが気になる方は、ケラチンやアミノ酸といった髪を補修する成分が配合されたトリートメントオイルを選びましょう。
アルガンオイルなどの栄養価の高いオイルもおすすめです。お風呂上がりのケアで、特に傷みがちな毛先に優しくもみ込むようになじませてみてください。
【基本編】失敗しない!ヘアオイルの正しい使い方

お風呂上がりのヘアケアを目的とした、基本的な使い方を5つのステップで見ていきましょう。この手順を守るだけで、仕上がりが大きく変わります。
1. しっかりタオルドライする
洗い上がりの濡れた髪にいきなりオイルをつけるのではなく、まずタオルで十分に水気を拭き取ります。ゴシゴシこすらず、タオルで髪を優しく包み込み、ポンポンと水分を吸わせるように拭きましょう。
2. 適量のヘアオイルを出す
次に、手のひらにヘアオイルを出します。適切な量は髪の長さで変わりますが、一般的な目安はショートなら1プッシュ、ミディアムなら2プッシュ、ロングなら3プッシュ程度です。製品によって異なるので、最初は少なめから試しましょう。
3. 手のひらで温めて広げる
ヘアオイルは、手のひらの熱で温めることで伸びが良くなり、髪に均一になじみやすくなります。両手にしっかり広げ、指の間まで行き渡らせるのがムラなく仕上げるコツです。
4. 毛先を中心に内側からなじませる
つける場所は、ダメージが気になる毛先から髪の中間あたりまでです。髪の表面からつけるのではなく、内側に手を入れて、優しくもみ込むようになじませるのがポイントです。
5. 手ぐしで広げてから乾かす
最後に、目の粗いコームや手ぐしで髪をとかし、オイルを均一に行き渡らせます。根元はベタつきやすいので避けましょう。 その後ドライヤーで髪を乾かせば完了です。
濡れた髪はキューティクルが開いているため、先にオイルでコーティングすることで、ドライヤーの熱から髪を守り、うるおいを閉じ込める効果が期待できます。
▼関連記事 ヘアダメージを軽減する髪の乾かし方|ドライヤーをかけるための下準備と正しい乾かし方の手順を紹介
【シーン別】ヘアオイルの効果的な使い方

ヘアオイルは夜のケアだけでなく、朝のスタイリングや特別なケアにも活用できます。
【朝】スタイリングや日中のダメージ対策に
朝のひと手間で、1日中まとまりのあるツヤ髪をキープしましょう。 ブラッシング前にヘアオイルを毛先になじませると、髪の絡まりや摩擦、静電気を防ぎます。
また、コテやアイロンの前に熱ダメージ防止効果のある専用オイルをつけるのもおすすめです。 スタイリングの仕上げに使えば、自然なツヤ感や流行りのウェットヘア、束感のあるスタイルが作れます。日焼け止め効果のあるオイルなら、日中の紫外線対策にもなります。
▼関連記事 オイルとワックスはどう使い分ける? お客様へのアドバイスで押さえておきたいポイントとは
【夜】一日のダメージをリセットするスペシャルケアに
すこやかな髪を育むためには、夜のヘアケアがとても重要です。 いつものドライヤー前ケアに加えて、お使いのトリートメントにヘアオイルを数滴混ぜて使うのも良い方法です。
保湿力が高まり、うるおいたっぷりの仕上がりが期待できます。 また、寝る前に乾いた髪の毛先に少量つけておくと、枕との摩擦によるダメージを軽減でき、翌朝の寝ぐせ予防にも繋がります。
ヘアオイルを使うときの注意点

ヘアオイルを効果的に使うために、知っておきたい3つの注意点があります。
1. つけすぎはNG!適量を守ろう
ヘアオイルは、つけすぎるとベタベタして重たい印象になります。髪の長さや量、オイルのテクスチャーに合わせ、少量ずつ試しながら自分に合った量を見つけることが大切です。
2. つける場所は「毛先中心」を意識
頭皮や髪の根元にオイルをつけると、毛穴詰まりや髪がぺたんこになる原因に。基本はダメージが気になる毛先から髪の中間までにとどめ、前髪は手に残ったごくわずかなオイルをなじませる程度で十分です。
3. コテやアイロンの前に使う場合は種類を確認
コテやアイロンの前に使える専用オイル以外を使用すると、熱が伝わりにくくなり、かえって髪を傷める原因になることも。「アイロン対応」「ヒートプロテクト」といった記載がないオイルは、スタイリングの仕上げに使いましょう。
ヘアオイルのよくある質問Q&A
Q. ヘアオイルをつけすぎたらどうすればいい?
A. 時間があれば、ぬるま湯で濡らしてタオルドライし、乾かし直すのが一番です。応急処置としては、ベビーパウダーを少量なじませて油分を吸わせるか、ウェットなスタイリングにアレンジする方法があります。
Q. オイルをつけると髪が乾きにくくなるのはなぜ?
A. オイルが髪表面をコーティングし、水分の蒸発を妨げるためです。タオルドライをしっかり行い、余分な水分を取ってからオイルをつければ、乾かす時間を短縮できます。
Q. 朝オイルを使ったのに、夕方パサつくのはなぜ?
A. オイルの量が足りないか、保湿力が髪質に合っていない可能性があります。また、オイルは油分であり、髪に水分を与えるものではありません。トリートメント等で髪内部の水分を補った上で、オイルで蓋をする意識が大切です。
ヘアオイルと合わせて取り入れたい美髪習慣

ヘアオイルの効果をさらに高めるには、毎日の基本的なヘアケアを見直すことも大切です。 例えば、シャンプー前の予洗いをしっかり行い、シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、指の腹で頭皮を優しく洗いましょう。すすぎ残しがないよう、丁寧に洗い流すことも重要です。
また、ドライヤーのかけ方一つで髪のツヤは変わります。根元から乾かし、キューティクルの流れに沿って上から下に風を当てるのがポイント。最後に冷風で仕上げると、ツヤが出てスタイルも長持ちしますよ。
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正しい使い方をマスターして、理想のツヤ髪へ

ヘアオイルは、髪にツヤと潤いを与え、乾燥や熱、摩擦といった様々なダメージから守ってくれる心強い味方です。髪のパサつきや広がりが気になる方は、ぜひ毎日のケアに取り入れてみてください。
その効果を最大限に引き出す鍵は、ご自身の髪質に合ったオイルを選び、正しく使うことです。この記事でご紹介したポイントを参考に、あなたにぴったりのヘアケアを見つけて、誰もが振り返るような美しいツヤ髪を目指しましょう。
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