言い続ければ叶う!憧れのインフルエンサーの担当カラーリストに【kakimoto arms AZABUDAI HILLS 兒玉朋華さん】#1
新たな道を切り開くとき、先輩たちはどうやって壁を乗り越えたのかを紹介するこの企画。今回はkakimoto arms AZABUDAI HILLSでカラーリスト・チーフを務める兒玉朋華さんにお話しを伺います。
前編では、なぜスタイリストではなくカラーリストの道を選んだのか、ずっと憧れていたインフルエンサーの担当カラーリストになったいきさつについて語っていただきました。
お話しを伺ったのは…
kakimoto arms AZABUDAI HILLS
カラーリスト・チーフ
兒玉朋華さん
国際理容美容専門学校を卒業後、kakimoto armsに入社。青山店勤務の後、2023年11月にオープンしたAZABUDAI HILLS店にカラーリスト・チーフとして配属される。今年、入社7年目を迎える。
カラーリストになりたい気持ちを決定づけたインフルエンサーの存在
――兒玉さんはもともと美容に興味があったんですか?
幼い頃から、母と一緒にヘアサロンへ行くのが好きだったんです。母はストレートパーマをかけていたので施術時間がけっこう長かったと思うんですが、その間グズりもせず、ずっと待っていられたんですよ。
――だいたい2時間くらいですよね。小さな子どもにとって2時間は長いですよ!
待合室で絵本や雑誌を読んだり、母のところへ行っておしゃべりしたり。当時の私にとって、ヘアサロンはキラキラした楽しい場所だったみたいです(笑)。
――小さい子どもだと、フラ~っとお店を出てしまうこともありますが…?
出かけることもなく、おとなしくしていました。だから母もお店の方たちもビックリしていたそうです。
キレイになることにすごく興味があって、メイクやファッションも大好きだったんです。
――おませなお子さんだったんですね。美容業界に進もうと思ったのは?
高校生のときですね。大学へ進学するか、専門職に就くかを考えたとき、好きなことを仕事にしたくて国際理美容専門学校へ進学しました。
――カラーリストになりたい!と思ったのはどのタイミングですか?
高校生の頃から憧れていたインフルエンサーがいて、彼女が黒髪からハイライトが入った髪色にイメージチェンジしたんです。その髪色がすごく素敵だったので、まずどこのヘアサロンで施術したのかを調べました。そのときカラーリストという仕事があるのを初めて知りました。それが私が専門学校1年生の時です。
――もしかして、そのサロンは…?
そうです。kakimoto armsです(笑)。
――そんなに早いうちからカラーリストになりたい!と思ったら、カットやパーマの技術を学ぶのは苦痛じゃありませんでしたか?
カラーリストも国家試験を通らないといけないので(笑)。カットもパーマも直接的にカラーリストには関係ありませんが、カットやパーマの考え方が分かっていた方が自分の強みになると思っています。学ぶことにムダはないです。
悩みや希望は伝える。そのおかげで憧れていた女性の担当カラーリストに!
――就職したいサロンは決めていたんですか?
もちろんです。試験を受ける前に、青山店で安保さんと同じカラーリングをしてもらいました。
――いかがでしたか?
想像を超えて、満足しました。カウンセリングのときに安保さんの画像を見せて、「こんな風になりたい」と伝えたら、「この方、可愛いですよね」って分かってくださって。いろいろな写真を一緒に見ながら私の髪質と肌の色などを考えて、「安保さんと同じ感じにしないで、色はもうちょっと変えた方がいいんじゃない?」って提案してくださったんです。もうすごい安心感があって、「それでお願いします!」でした(笑)。
――きっかけは安保さんで、背中を押したのがkakimoto armsだったんですね。
悩みに寄り添ったり、お客さまに提案したり。そんなカラーリストになりたいと本気で思いました。
――就活で、兒玉さんの熱い想いを語ったんですか?
もちろんです。安保さんに憧れていることと併せて、悩みに寄り添うカラーリストになりたいことを伝えました。入社が叶って青山店に配属されたときも「安保さんのファン」というのを言い続けていたので、全スタッフが知っていました(笑)。
――そういえば安保さんが通っていたのは青山店でしたね?
そうなんです。私がまだアシスタントだったとき、安保さんが来店すると店長が気を利かせて「シャンプーに入ったら?」って。緊張しましたが、すごく嬉しかったですね。そのときにちょっとだけお話しができて、ずっとファンだったことを伝えることができました。
――安保さんも嬉しかったんじゃないですか?
ものすごく気さくで、フレンドリーな方なんです。その日以来、安保さんが来店なさると、おしゃべりするようになりました。
――そのとき兒玉さんはまだアシスタントでしたが、今は?
安保さんを担当していたカラーリストが産休に入ることになったんです。後任を誰にしようか…というときに、安保さんから「兒玉さん、お願いできる?」って言ってくださったんです。私を指名してくださったことが本当に嬉しかったですね。安保さんに憧れていなければカラーリストになろうとは思わなかったかもしれないし、安保さんに憧れてることをスタッフみんなに伝えていなければ、ご本人とお話しする機会があったかどうか。つながりって面白いですね。
インフルエンサーの安保彩世さんへの憧れからカラーリストを目指し、ついにはご本人のカラーリングを受け持つことになった兒玉さん。
後編では、カラーリストのカリスマたちが身近にいるメリット、SNSでご自身の個性を発信することで見いだしたことなどをご紹介します。
撮影/森 浩司
Salon Data