オープン前から予約殺到!目指すのは「加藤純一を知らない方にも愛される」サロン「CUT純」yasu3さん
YouTubeやTwitchなどの動画投稿・配信プラットフォームにて人気の配信者、加藤純一さんがプロデュースを務めるヘアサロン「CUT純」。2024年1月にオープンし、「かっこ悪いやつをかっこよく」をコンセプトに、加藤さんのファンのみならず老若男女多くのお客様が足を運んでいる人気のサロンです。
そんな「CUT純」にオープニングスタッフとして参加し、スタイリストを務めているyasu3さんに今回はお話を伺います。
前編ではこれまでのキャリアをはじめ、「CUT純」に転職した理由や書類選考についてお話を伺いました。
後編では、面接試験がどのような様子だったのか、オープニングスタッフとして働いてみて感じたことなどを伺います。面接試験で加藤さんの姉である千絵さんがyasu3だけでなく「Agu」で一緒に働くスタッフへの心配をしてくれたことが印象に残っているというyasu3さん。応募者本人だけでなく、応募者の周りの人物にまで気を遣うやさしさに触れて、入社したいという思いがより一層高まったといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「CUT純」スタイリスト
yasu3さん
北海道出身。函館理容美容専門学校を卒業後、都内サロンに入社。その後、「Agu. Hair salon」に転職し、店長やエリアマネージャーなどの管理職を経験。2024年1月「CUT純」に転職。現在入社1年目でスタイリストを務めており、ブリーチカラーを得意としている。
加藤純一の実姉・千絵さんの、第三者まで気遣う姿勢に惹かれて
――実際に受けた面接試験の様子を教えてください。
面接試験は、「CUT純」のオーナーで加藤さんの姉でもある千絵さん、加藤さんのスタッフである鎌田さんの2人との個人面接の形でした。ラフな雰囲気だったので、とても話しやすかったです。
――面接で聞かれたこと印象に残っていることは?
千絵さんから「抱えているものがたくさんあるけど大丈夫?」と聞かれたことです。試験当時はまだ前サロンに在籍しており、エリアマネージャーとして同エリアの4店舗を統括していました。その背景を知って千絵さんは私のことだけでなく、私の周りで働くスタッフ、私が担当するお客様など第3者のことまで心配してくれたんです。まだ同じサロンで働いている関係でないのにもかかわらず、その気遣いと心の開き方ができるのは寛容で素敵だなと感じて、「このサロンで働きたい」という思いが、より一層強くなりました。
───ご姉弟そろって素敵ですね。ちなみにそのときはどのように返答したのでしょうか。
「何とかします」と返しました。在籍していた店舗については私に一任されているわけではないのではっきり大丈夫と答えるのは無責任とも取られてしまうと思ったんです。ただ実際、私の周りには何とかしてくれるスタッフがいたので、書類選考同様、飾らず正直に答えました。
───面接でもありのままだったのですね。
そうですね。あとこれは採用後の話になるのですが、千絵さんから「何度も応募してくれたところに熱意を感じた」と言われたことも印象に残っています。
───「何度も応募」というのは?
加藤さんはよく配信サイトにて雑談配信をしていて、「美容室をやりたい」と話すことが何度かあったんです。それを見るたびに一般公開されている加藤さんのメールアドレスに「美容師として雇ってください」というメールを送っていました(笑)。もちろん返信をいただいたことはなかったのでスルーされていると思っていたのですが、千絵さんは見てくださっていたんです。そのように募集前からアピールしていたことも採用につながったのかもしれません。
───採用を知ったときの心境はどうでしたか。
電話で採用を知ったのですが、頭が真っ白になるほどうれしいかったです。ただ時間が経って冷静になり始めると仕事の引き継ぎや引越し作業などやらなければいけないことが大量にあることに気づいて、入社するまで目まぐるしい生活を送りました。
加藤純一さんのファン以外にも愛されるサロンを目指したい
――入社後はどんな仕事からスタートしましたか?
もともとサロンだった場所を居抜きでオープンする形だったので大きな内装作業などはなく、予約管理媒体の設定やメニュー作成、薬剤やドライヤーなど備品の用意といった細々した準備からスタートしました。予約管理媒体については前サロンでの経験があったので私が行い、それ以外はスタッフ全員でお客様のことを考えながら相談して決めていきました。
私と同じように入社まで地方のサロンに勤めている人が多く、店舗に足を運ぶことが難しかったので仕入れなどの細かな調整は「CUT純」のコンサルを担当している高橋さんという方に委託したんです。立ち上げからオープンまでのタイトなスケジュールのなか尽力いただき、おかげさまで滞りなく初日を迎えることができました。
───オープンまでの間で大変だったことは何ですか。
前サロンでの業務の引き継ぎやお客様へのご挨拶、車の売却などいくつかありますが、とくに家探しが大変でしたね。採用決定からオープンまで1ヶ月もなかったのですが、住む場所は妥協したくなかったため仕事の合間をぬって条件に合う物件を探したんです。
───地方からの転職組ならではですね。
あとオープンまでの間に通勤の練習は何度もしました(笑)。私は方向音痴でよく目的地に到着するまでに迷うことがあるんです。出勤日に迷って遅刻なんてしたら大変だと思ったので乗り換えの駅構内を散策したり、実際に自宅から「CUT純」の最寄り駅まで移動したりしました。
───オープン後は順調でしたか?
驚くほど順調でした。新規のオープンサロンは集客で悩むことが多いのですが、「CUT純」は開店を心待ちにしてくださった加藤さんファンが多かったおかげで、オープン前から予約枠が全部埋まるほどで、集客に困ることはなかったです。オープン後から現在までもそのペースは途切れておらず、リピーターも多くいます。
───加藤さんの影響力を感じられますね。
そうですね。「CUT純」は配信者がプロデュースした特殊なサロンですが、一般サロンと同じようにお客様に満足していただけるサービスの提供を心がけています。ファンだけでなく、加藤純一を知らない方にも足を運んでいただけるほどサービスの質の向上を続け、一般サロンとして利用していただけるようになりたいです。
やりたくないことも報告!?正直さがいい転職活動につながる
――転職してから、どんな変化がありましたか。
前サロンでの仕事も充実していたのですが、転職してから仕事がさらに楽しくなりました。「CUT純」には加藤さんと同じ配信者の方々が頻繁に足を運んでくださります。これまでは画面越しでしか見られなかった憧れの人と、日常的に接することができているのが嬉しいです。
――2度の転職を通して学んだことは何ですか?
サロン見学の大切さです。これは知人の話になりますが、募集要項で「やさしい指導」と謳っていたのにもかかわらず、入社してみたらパワハラの多いサロンだったということもあります。応募前に働いているスタッフの性格や雰囲気、サロン全体の仕事がスムーズにまわっているかなどチェックすると見抜けるかもしれません。
───最後に転職を考えている方へのアドバイスをお願いいたします。
まず前提としてここまでお話した「飾らないこと」と「サロン見学をすること」の2つは大切だと思います。それに加えて、採用試験で自分が入社後にやりたいこと、やりたくないことを伝えられるようにしておくといいかもしれません。入社後にやりたくないことに悩むより、試験段階で伝えて理想的な働き方をしたほうがいい転職活動につながると思います。会社側としても先を見据えて考えられる人のほうがうれしい人材のはずです。
yasu3さんが転職活動を成功させた3つのポイント
1.憧れの人のもとで働く強い想いをもって飾らない回答を貫いた
2.募集前から地道にアピールをしていた
3.ファン以外にも愛されるサロンを目指すなど常に向上心を持ち続けた
終始落ち着いたトーンでお話をしてくださったyasu3さん。その出立ちの一方で、功績を残す意識や今後のサロン展開などのお話から、内側には向上心を絶やさない熱い想いを抱えているのだと感じました。yasu3さんはじめ「CUT純」スタッフの皆さん、加藤純一さんの今後の活躍が楽しみです。転職を考えている方、これから美容師を目指す方はぜひ参考にしてみてください。