講習環境が充実。学び、お客様に喜んでもらえることが、一番の幸せ「リタ」齋藤夏希さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、埼玉を中心に美容室16店舗、アイサロン5店舗を構える、リタ株式会社です。
前編では新卒社員として「リタ」に入社し、今年で14年目を迎える営業最高執行責任者の小森谷亮太さんに、企業の成り立ちや理念、「リタ」の特徴を伺いました。
後編では、2020年に入社した「Hair & Beauty RITA 蕨」所属の齋藤夏希さんにお話しを伺います。「リタ」に入ってから、毎日が楽しいという齋藤さん。その理由をお聞きすると、技術や、後輩の指導など、学べる環境が整っており、自分の成長を感じられるからだといいます。
お話を伺ったのは・・・
「Hair & Beauty RITA 蕨」
トップスタイリスト
齋藤夏希さん
美容専門学校卒業後、数社で美容師としての経験を積み、2020年に「リタ」に入社。入社1年で「Hair & Beauty RITA 蕨」のチーフに抜擢される。技術習得に高い意識を持ち、得意な技術はレイヤーカット、ウルフカット。「リタ」で注目を集めるスタッフのひとり。
新しい環境で見つけた、学ぶことの楽しさ
――「リタ」に入社するまでの経緯を教えてください。
私は新卒で入社したサロンを手荒れが原因で辞め、その後、手を治すためにカットとカラーの専門店で働いていました。でもカットとカラーだけの施術に段々と飽きてしまって。手の状態が改善してきていたこともあり、一般的なサロンにまた戻りたいという思いが強くなってきたんです。
そんなときに「リタ」のことを知り、見学にきました。そのころはちょうどコロナ禍だったのですが、店内が半個室のような形だったので、安心して働けると思ったのと、お店の内装がすごく素敵だと思い、惹かれたんです。また、私は月に1回は土日のどちらかを休みたい、以前に働いていた会社より給料を下げたくないという思いがあったので、どちらも可能と聞き、入社を決めました。
――そのような流れだったのですね。
はい。あとは、カラー専門のブースがあったのも、後押しになりました。前職でしばらくカットとカラーの施術しかやってこなかったので、パーマなどの施術にはブランクがあり、技術面に少し不安があったんです。そこで最初の1年ほどはカラー専門ブースと、サロンの兼任という形で仕事をしていました。
――入社後はどんなことを感じましたか?
とても楽しかったですね。久しぶりにカットとカラー以外の施術を行ったのも楽しかったですし、何より大きかったのは「リタ」に学びの環境が整っているということです。「リタ」では希望者が受けられる講習が充実していて、ブリーチ、縮毛矯正などそれまであまりやってこなかった技術も徐々に習得することができました。そして先輩スタッフの技術を間近で見て、学ぶこともできますし、分からないこと聞くときちんとアドバイスをくれるのもありがたかったです。
私は美容の仕事にゴールはなく、永遠に学びが続くと思っています。そして学んで、技術を磨くことが、本当に楽しくて好きなんです。「リタ」ではそれが叶うと分かって、うれしかったですね。
――学ぶことが楽しいというのは素晴らしいですね。
というのも、この会社に入る前までの私が学んできた技術は、カット以外は全部中途半端なような気がしていたんですね。でも「リタ」で学ぶことで、スキルアップができて、大きな自信につながっていきました。今でも学びは続いていて、それは「リタ」での働きがいにもつながっています。
地域密着型店舗でリピートにつながりやすい
――「リタ」でお仕事をされていて、ほかのサロンとの違いを感じることはありますか?
「リタ」が長年、地域のみなさんに愛されてきた地域密着型のお店なので、私にも固定のお客様として定着してくださる方が多い気がします。リピーターのお客様というのは、信頼度も高いので、新しいヘアスタイルや物販の提案するときにも「齋藤さんが言うならやってみる」という形で、受け入れてもらいやすいと思います。そういったお客様が増えていくことは、美容師にとって間違いなくプラスです。
また道を歩いていると偶然お客様にお会いすることが結構あるのですが、お客様も顔を覚えてくださっていて、自然と会話が始まることもよくあります。お客様の笑顔を見るのが好きな私としては、それもうれしいことですね。
――今はチーフの役職にも就いているということですが、どのような経緯でチーフになったのですか?
入社から1年半ぐらい経ったときに、今所属している「Hair & Beauty RITA 蕨」に異動になるタイミングでチーフを任せてもらうことになりました。最初はまだ歴も浅かったですし、こんな大人数をまとめていくことなんてできるかなと不安もありました。でも代表から「大丈夫」と言われてやってみることにしたんです。
――実際にチーフになってみて、どんなことを感じましたか?
元々の性格的にポジティブなところと、学びが好きだというところがあるので、全体を見て、スタッフのマネジメントを行う経験は学ぶことが多くて楽しかったです。あとは自分が苦しんで苦しんで何かを達成して、結果をほめられる、という過程が好きなようで(笑)。その点ではやりがいを感じました。
一方で壁を感じることもあり、今でも本当に自分がチーフでいいのかなと思うこともあります。私のモットーは楽しく美容師をするということで、スタッフとも一緒にそんな環境を築けたらいいなと思っています。でも、会社としては当然、利益も上げていかなくてはなりません。そのあたりのバランスをとるのがまだうまくできていないと感じるときはあります。
――壁にあたったときはどうしているのですか?
先輩に相談しています。とくに同じ「Hair & Beauty RITA 蕨」所属の本田には、本当に感謝をしています。本田は厳しいことも言ってくれるし、たくさんのアドバイスをくれるんです。本田がいなければ、私は多分チーフを続けられなかったと思います。悩んでいることに気づいてくれて、声をかけてくれるのでありがたいです。
技術を身につける難しさ。それでもその先にかけがえのない体験が待っている
――齋藤さんが感じる美容師のやりがいとは?
お客様が喜んでくださることです。技術について褒めていただいたり、リピートしてくださったときに「この前のカット、好評だったよ」と言われたりすると、すごくうれしいし、やってきたよかったと思います。
――齋藤さんから見て、「リタ」にはこんな人が向いているというのはありますか?
美容が好きで、学びたい、早く技術を覚えたいという意欲がある人にはとてもいい環境だと思っています。私が新人のころにいたサロンでは、「見て覚えなさい」という風潮だったので、モデルさんやお客様の施術に入ることが不安でしかありませんでした。
でも「リタ」は社内アカデミーやトレーニングルームも完備されていて、練習が1日できる日もあるし、ベテランのスタッフもお店にたくさんいて、手取り足取り教えてくれます。安心して施術に入れるのではないかと思います。
美容師の仕事は技術職なので、数日間で身につくものではなく、学びがずっと続くと思います。技術を身につけるのはそんなに簡単ではないというのは、ある意味当たり前のことだと思うんです。でもそうやって進んでいけば、お客様に求めてもらえるし、喜んでもらえる。そんなかけがえのない経験が待っていると思います。
齋藤さんの取材中、何度も繰り返しでてきた「学び」という言葉。壁にぶつかっても、学びながら乗り越えていくことは、本来とても楽しいことだということを、改めて思い出すことができました。社内全体で学びを大切にしている「リタ」の今後から目が離せません。