サロンの汚れは気持ちの汚れ?空間をキレイにすればココロもキレイに! 店内掃除テクニック
お客さまと接する場は常にきれいに保っていたいですよね。この連載では、定番のものからあっと驚く裏技まで、簡単にトライできるさまざまな掃除のテクニックをご紹介します。毎日の掃除に加えて、さらにピカピカで気持ちのよい店舗を目指しましょう。
窓ガラスや鏡が汚れる原因って?
窓ガラスや鏡が汚れる原因はさまざま。施術中に薬剤などが散ったり、無意識のうちについつい触ってしまったときの手あかや皮脂汚れ、外側は雨や風で運ばれた砂などによって汚れは日々蓄積していきます。お客さまが必ず目にする窓ガラスや鏡。毎日の掃除はもちろんですが、数ヶ月に1回は大掃除をして汚れを溜めないようにするのがおすすめです。
窓ガラス掃除の3ステップ
窓ガラスを掃除するときに大切な3ステップは、実は洗濯と同様です。
1. 洗剤拭き(洗い)
2. 水拭き(すすぎ)
3. から拭き(脱水)
用意するものはたったの4つ。
●雑巾2枚(洗剤拭き、水拭き用)
●マイクロファイバー製のクロス1枚(から拭き用)
●ガラスクリーナー(洗剤)
それでは、早速基本の掃除方法をご紹介します。
窓ガラスの基本の掃除方法
まずは“洗剤拭き”をします。ここでのポイントは、窓に直接スプレーしないこと。直接スプレーしてしまうと洗剤の液ダレが筋として残りムラの原因になってしまいますので、水で濡らし絞ったタオルにクリーナーをまんべんなくスプレーします。汚れを浮かして回収するように、手を動かすのがポイントです。
次に、“水拭き”を行います。洗剤が乾くと汚れがこびりついてしまうので欲張らず、洗剤拭きとセットで1枚ずつ仕上げていきましょう。水で濡らし、かたく絞ったタオルで洗剤をきれいに拭き取ります。タオルが汚れてしまったら、その都度きれいな面に変えて拭きましょう。
最後に、“から拭き”です。毛羽立ちがなく、繊維のキメが細かいマイクロファイバー製のクロスがおすすめ。ガラスに残ってしまっている水分を、窓のふちに沿って、上から下でしっかりと拭き取るのがコツ。ムラなく拭き取るためには、1度拭いたところを半分ずつずらして拭いていくとよいでしょう。
鏡の水あかの原因はアルカリ性
頑固な汚れとして残ってしまう鏡の水あか。その原因は、アルカリ性の汚れです。鏡にお湯がついた後水分は蒸発しますが、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンは残って結晶化してしまいます。付着して短時間ならば落ちやすいのですが、長時間放っておくと頑固な汚れに変化。ただし、簡単なポイントを抑えれば簡単に水あか汚れを落とすことができます。
アルカリ性の汚れは酸性の洗剤で撃退
アルカリ性の金属イオンによる汚れは、酸性の洗剤で劇的に落とすことができます。酸性の洗剤で代表的なのは、なんとトイレクリーナー。
トイレクリーナーを鏡に塗って、キッチンペーパーやサランラップを貼り付けて2〜3時間放置します。その後スポンジでゴシゴシとこすれば、大半の汚れが落ちることが多いそう。
ただし、注意しなければいけないのはアルカリ性の洗剤を同時に使用しないこと。有害なガスが発生してしまうので、取り扱いには十分に注意してください。
身近なものでできる窓ガラス掃除の裏技4
基本の掃除方法はもちろんですが、たまにはこんな裏技を試してみてはいかがでしょうか。
窓ガラス編
新聞紙1面分をくしゃくしゃと丸めたものをいくつか作ったら、少し湿らせる程度に水をつけてガラスを拭きます。次に水分が残っているうちに、乾いている新聞ボールで吹いていくだけで掃除は完了! 窓についた水分が残っているうちに仕上げのから拭きをすることで、インクによるツヤだし効果や、くもり防止効果が発揮されます。
夏場や日差しの強い日に外側から窓ガラスを掃除すると、洗剤がすぐに乾いてしまい、何度もやり直しているという方も多いのでは? そこでおすすめなのは、ラップでコーティングする方法です。ガラスに洗剤を吹きかけたら、素早くその上にラップをかけます。この状態で数分間放置し、汚れを浮き上がらせます。この方法なら洗剤が下に垂れるのも防止してくれるので、筋になって残ることもありません。
鏡編
アルカリ性汚れは酸性に弱いので、実はお酢も水あか汚れに効果があります。できたての汚れは、雑巾やガーゼにお酢を染み込ませ少し力を入れて拭けば落ちますし、時間に余裕があるならば、ガーゼなどにお酢を染み込ませたものを汚れのある部分に貼り、さらにその上にラップを貼った状態で半日くらい様子を見てください。汚れが浮き上がるので、軽く拭くだけで簡単にきれいになります。
着古したジーンズも、鏡掃除にはうってつけ。それも歯磨き粉との併用でさらに効果を発揮します。乾いたジーンズ生地に歯磨き粉をたっぷり塗り、乾いた状態の鏡をひたすら磨きます。歯磨き粉は研磨剤を含んでいるのでキズがついてしまう可能性も。なので、まずは目立ちにくいところで試してみるのがおすすめです。
心を映し出すガラス、鏡
お客さまが目にする窓ガラスや鏡はもちろんですが、従業員用のスペースにあるものは掃除が行き届かない場合もあるかもしれません。しかし、ガラスや鏡は心を映し出すと言われています。常にきれいを保って、くもりひとつない心で業務に臨んでみてはいかがでしょうか。