聴いた「安らぐ」。聴いて「楽しくなる」。そんなBGMをサロンで流そう!
サロン空間を構成する要素として、インテリアや明るさ、香り、そして音があります。時間帯やお客様の雰囲気、天気や季節によってBGMも変えてみると楽しいですね。ここでは編集部オススメのBGMをご紹介していきます。かなりの趣味が入っていますのでぜひご視聴くださいませ!
エレクトロニックとオーケストラの融合サウンドをサロンで
アーティスト:Flight Facilities
アルバム:Live with the Melbourne Symphony Orckestra(2015)
2009年に2人組みで結成されたオーストラリアシドニー出身の人気エレクトロニック・デュオ。ヒットシングルを立て続けに発表し、2015年にデビューフルアルバム「DOWN TO EARTH」をリリース。そして2016フジロック出演も決定! このアルバムには世界的なポップスター、カイリー・ミノーグを始め、アメリカの人気シンガーでコメディアンのレジー・ワッツ、オーストラリア出身のシンガー・ソングライター、ジゼル、ミッキー・グリーン、エマ・ルイーズ、オウル・アイズなど多数ゲストが参加。レーベルはオーストラリアのインディーズレーベル「Future Classic」。あのChet FakerやFlumeを輩出してきたお洒落レーベルですから間違いないです。そんな彼らがメルボルンのシンフォニーオーケストラを率いて開催された公演のライブアルバムです。なんと12,000枚のチケットがわずか3時間でソールドアウト! ポップなメロディーが中心で聴きやすく耳に残りやすいサウンドが、オーケストラと見事に融合して高級感をまとっています。オーケストラの奥深いサウンドのドラマティックな部分とポップエレクトロニックが相まって素敵な楽曲に仕上がっています。また、ライブ音源というのもいいですね。
こうしたオーケストラとレクトロニックのコラボは「Jeff Mills」とドイツの交響楽団に代表されますが、あまりないのでサロンで流すと新鮮に聴こえるのではないでしょうか。オーケストラの音は聞きやすいので、サロンを訪れる幅広い方に心地よく聴いていただけると思います。
聴いていると楽しくなる素敵なアルバム
アーティスト:CIBO MATTO
アルバム:HOTEL VALENTINE(2014)
ニューヨークを拠点に日本人の本田ゆかと羽鳥美保によって結成された音楽ユニット。1996年にメジャーデビューし、PVを有名映像作家ミシェル・ゴンドリーが手がけたり、ヒット曲も発表し人気を博した。インディーズロック、アシッドジャズ、ヒップホップ、ボサノバなどのテイストを独自のセンスで操り、食べ物を題材にしたタイトルやリリックがファンキー。(CIBO MATTOとはイタリア後でクレイジーな食べモノ) 2001年に解散したが2014年に復活しアルバム「HOTEL VALENTINE」をリリース。多くのファンが久しぶりにチボマットサウンドを再び楽しめるように。
このアルバムはホテルの廊下を忍び歩くゴーストのラブストーリーという、二人のイマジネーションで作った映画で(実際には存在しない)、そのサウンドトラックのようなものである、と言っています。
音的にはビースティボーイズっぽい(同レーベルグランドロイヤルから楽曲出したこともあります)ロックにラップを乗せているヒップホップに近いスタイルでしたが、今回のアルバムはヒップホップというよりももっと洗練されていて、もうこれはチボマットっぽいと言うしかないと感じました。2人が15年間別々に歩んできた音楽を融合させたという設定が納得できます。とにかくめちゃめちゃセンスいいです。1年前ほど来日したとき青山のブルーノートでライブを観ましたが、とにかくお洒落でした。あのスタイルに憧れる女性たちが多いのも納得です。
とにかく楽しい!サロンにマストな楽曲
アーティスト:Vampire Weekend
アルバム:Contra
2006年に結成されたニューヨーク・ブルックリン出身の男性4人組ロックバンド。刺激的なアフロビート、ちょっとファンタジーなメロディーに高音で歌うボーカルのエズラ・クーニグの声が絶妙。雑多な音色はスリル満点といってもいいくらい聴いていて楽しいです。2008年にはサマーソニックに、2010年にはフジロックでグリーンステージへ初出演。その来日前に発表したアルバムがこの「contra」です。
ウィットとユーモアに富んだ知的なリリックと底抜けにご機嫌で変則的なアフロビートに、ポップでパンクをも飲み込んでしまうようなスタイルは彼らにしかできない! こんな楽しい音楽はサロンワークをする上で、「ピタッ」とはまるはずです。もちろんいろいろなスタイルのサロンがあると思いますが、これだけ楽しい音楽だと、その日の気候やスタッフ同士の気分、そして迎え入れるお客様などと、シーンを選ばずに使えるので間違いないと思います。
音楽に合わせて、スタッフも気分よく仕事ができますね。1日の始まりはヴァンパイアウィークエンドで決まりでしょう!