サロンで活用・プチプラ感覚!編集者・中田ぷうさんの1000円以下ギフトテク #1
生きていると何かと手土産が必要な場面に遭遇します。とはいえ、雑誌などで組まれるギフト特集は単価が高い!ちょっとした御礼に3000円の菓子折りを持って行く人は、今の時代、ほとんどいないと言っていいでしょう。もらった方も気後れしてしまいますよね。
それよりも私たちが知りたいのは、日々使える“ちょっとした心使い”のギフト。お世話になったお客様に、仕事の代打をしてくれた同僚やミスをかばってくれた先輩、果ては子どものお迎えに間に合わなくて預かってくれたママ友に……。
サロンでも活用できるプチプラ感覚!“本当に大切な身近な人たち”へ渡せる、気軽なギフト術を、編集者であり、ぐるなび「ippin」キュレーターとしても活躍する中田さんにお聞きしました。
手土産はタイミングとハートがすべて!
「『人さまに差し上げるギフトで安いものを渡しちゃいけない』、私も長いこと、そんな値段の呪縛にとらわれていました!」と笑う中田さん。「でも、ギフトって値段じゃないことを教えてくれた人がいるんです。1人は先輩編集者。まだ会社員編集者だった時代、校了(原稿を印刷所に入れる前の最後の確認作業のこと・編集者にとっては頑張りどころ)で死んでいる私も見かねたのでしょう。仮眠室からふらふらと帰って来てみると、デスクのパソコンの上に『がんばれ』というふせんが貼られた駄菓子がぽろんと置いてあったんです。その優しさに泣けましたね。でも、このときはまだ『あぁ、うれしいな。先輩、優しいな』としか思わなかったんです。
その後、もう1人、ある人のギフトが私の“ギフト概念”を変えました。その人は、カメラマン。以前、女性だらけの編集部にいたのですが、その男性カメラマン、お中元の時期にふら~っとやってきて、何かが入っている大きなビニール袋を持ってきたんですね。そのビニール袋には太いマジックで「お中元」って書いてある(笑)。中には多種多用の使いきりバスソルト! 「何か、箱入りのお菓子とか堅苦しいし、そういうの買うの面倒くさいじゃん。みんな疲れているし、この方がおもしろいでしょ?」と言って、彼が机にそのバスソルトが入った“お中元ビニール袋”を置くやいなや、女性編集者たちが群がり、取り合い……(笑)。
そのとき、あぁ、ギフトってハートなんだな。値段じゃないんだな。いかにその人の状況にあったものを渡すかなんだなと思い知ったんです。それだけに、値段のハードルがなくなり、すごく気楽にギフトを贈れるようになったんですよ」
コンビニやスーパーにだってギフトはある!
“贈答品系ギフト”が大変なのは値段的な問題だけじゃなく、デパ地下などにわざわざ買いに行かなきゃならないという不便さもあると中田さんは言います。「お世話になりました→何かちょっと何か御礼をしたいというとき、仕事帰り、疲れているのにわざわざターミナル駅で降りてギフトを買うってストレスです。もうその時点でハートが萎えちゃいます(笑)。だから地元のコンビニやスーパーでもギフトに使えそうなものを、普段からアンテナを張って探しておくといいですよ。
便利なのはやはりバスソルトとお菓子。でもどちらも使いきり・食べきりサイズにするのがコツ。双方の負担にならない大きさだからです」
500円台でもこんなにある!おしゃれ箱入り菓子
とはいえ、コンビニやスーパーで買ったものばかりを渡しているわけにはいきませんよね。「ギフトにお菓子を使うことっていちばん多いと思うのですが、500円前後で見栄えする箱入り菓子って探すとあるんです。イチオシは銀座にある老舗菓子店『東京風月堂』。ここの『北斎ゴーフレット』はなんと540円!中の個包装の袋にも北斎の絵が描かれていて、年配の方にお渡ししてもすごく喜ばれるんですよ。
そして、モアリジョブ世代の人は大好きであろう『カルディコーヒーファーム』で買える缶入りクッキー。こちら色々な柄があったり、ハロウィンやクリスマスになるとシーズン柄が出たりするのですが、なんと1缶400円台(しかも税込み)!そして皆さん、言わないと気付かないのですが、海外もののクッキーってトランス脂肪酸であるショートニングが使われておらず、ちゃんと小麦粉で作られているものが多いんですね。だからお子さんのいる家庭にも安心して、手渡しています」
プチプラギフトにラッピングをちょこっとプラス!
買ってきたお菓子をそのまま手渡すのもいいけれど、ちょっとギフト色を強くするなら、簡単なラッピングをするといですよ、と中田さん。
「今、100円ショップではかわいいラッピンググッズがたくさん売っています。包装紙だと包まなければならないので、面倒だしテクニックも必要になってくるので、私はいつも“袋タイプ”のものを買っています。これなら中に入れて口を閉じるだけ。なんとなくサマになるラッピングになります」
Profile
中田ぷう さん
大学卒業後、大手出版社に勤務。2004年に独立。モデルの中林美和さん、AYUMIさん、森貴美子さん、食空間プロデューサー山本侑貴子氏、スタイリスト福田栄華氏の著書をはじめ、多くの料理本の企画発案・編集・ライティングを手がける。自著に「闘う!母ごはん」(光文社)がある。
インスタグラム pu_nakata
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