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固定観念にとらわれずに進化し続ける社内制度。AMRITARAの情熱 #2

Moreリジョブの読者の皆さん、特に女性の方は、今の職場でずっと働きたいと思っていますか? 仕事は続けたくても、やがて大きな壁となる妊娠や出産などの女性ならではのライフイベントや家庭の事情。それらをきかっけに、同じ職場にいられなくなる心配があるのが現実ではないでしょうか?
最近、注目を集めているオーガニックコスメ&フードブランド「amritara」。このブランドを展開する株式会社アムリターラは、社員ひとりひとりの“ワークライフバランスを第一”に考えて、さまざまな社内制度を導入しています。
今回、その独特な会社のシステムについて詳しくお聞きすることができました。取材にお応えくださったのは、小坂副社長、業務管理課の松井マネージャー、同じく業務管理課の坂さん。働く側にとっても、働かせる側にとっても興味深い内容ばかりです。#1では、アムリターラの社内制度について、この#2ではアムリターラが行っている田んぼ作りやオーガニック弁当の支給などの福利厚生についてご紹介します。

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田んぼ作り体験から生まれる社員の絆

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手で一本一本苗を植えていきます。

アムリターラは、大分県中津江村の休耕田を利用して自社農園を運営しています。無農薬の田んぼでお米を育て、自社製品の原料でもあるハーブを栽培。普段は地元農家の協力で管理してもらっていますが、毎年、田植えと稲刈りの時期には社員が出向き、作業を体験します。会社としては、農薬や肥料を使わない自然栽培田園を増やすCSR活動や社員研修としての位置づけでもありますが、この社員の体験イベントがとても大きな意味合いを持っているそう。

「実際に赴くのは、その年に入社した新入社員がメイン。社員の家族も参加できます。農園での作業だけでなく、自然に触れたり収穫した米を食べたり。夜には交流会を開いて盛り上がります。社内研修の一環でもありますが、この体験を社員が共有することで社員の連帯感が深まります」と小坂副社長。

業務管理課の坂さんも新入社員の時には参加したそう。

「田植えや稲刈りの体験は初めてではなかったんですが、自然と触れ合って、リラックスした中で社員同士の交流ができて、とても有意義でした」

このほかにも千葉の酒蔵見学などの体験や社内研修を通して、美容や健康に関する知識を得られる機会はあります。でも、この田んぼ作り体験で得られるものは、会社にとっての大きな財産。社員の方も、知識以上に大切なものを得られるようです。

オーガニック弁当の支給で社員の健康サポート

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100%自然栽培のオーガニック弁当と社内キッチン

アムリターラは充実した社内制度で社員のライフワークバランスを保つ努力をしています。社員が望めば、いつまでも働き続けることができる環境が理想。そのために福利厚生にも力を入れています。その取り組みのひとつに、オーガニック弁当の支給があります。社員の健康意識の向上と健康維持のために、週に1回は本当に体に良いものを全員が食べようというもの。もともとは直営店で販売していたオーガニック弁当を食べていたそうですが、今ではオーガニックの基準を満たしているお弁当を、いろいろな所から取り寄せたりもするのだとか。

「特に、独身の男性社員などは食事に無頓着になるので。健康を気づかってもらいたいという会社の親心みたいなものです」と松井さん。

社内には、広々としたキッチンもあるので、そこを使って食事を作ることもできます。それでも、オーガニック弁当の支給される日は、坂さんも楽しみだそうです。ちなみに社内にはカフェテリア「アムリターラカフェ」もあって、オーガニックコーヒーやハーブティーなどが自由に飲めるようになっています。

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会社と制度を進化させる心地よい“循環”

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オフィスで行うパーティーの賑やかなひとコマ

アムリターラには、そのほかにも社員が働き続けたいと思える環境とそれを叶えるための制度がたくさんあります。それらは社員のニーズでどんどん変わっているそう。「半休」の取得ルールも、最近変わったばかりだそうです。
また、制度を利用することは現場のだれかにフォローしてもらうことにもなります。現場の信頼関係なくしては、制度があっても活かせません。アムリターラの現場には、それがしっかり根付いています。そんな社員の意識や信頼関係を育てているのが、さまざまなイベントであり、オーガニック弁当です。
そして、制度はさらに進化していくようです。これからは介護に関する制度のニーズも高まる時代。小坂副社長いわく、

「固定観念を取り払って、制度を変える方がメリットが大きい。社員が辞めてしまったら本当に困るので」

目先の利益にとらわれず、社員を宝物のように思う経営する側。会社の理念を理解し、思いをひとつにした働く側。その間に生まれている心地よい“循環”を感じました。その循環が制度や会社をも進化させていくのかもしれません。どんな現場でも、そんな循環があれば居心地の良い現場になりそうですね。これからのアムリターラの進化が楽しみです。

取材・文・撮影/宮内ともこ

Information

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2008年に誕生した国産オーガニックブランド。
九州の自社農園の自然栽培ハーブや世界中から厳選したオーガニックを原料に、合成界面活性剤などを一切使用しないなどの独自の厳しい基準「10の約束」を守り、真のオーガニックコスメを作り上げています。体の中からも美しく健やかにという思いから、調味料などの食材、サプリメント、オリジナルスイーツなども取りそろえ、真の健康と美しさを届けています。

http://www.amritara.com/company.html

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