ダイエットエキスパート・金丸絵里加さんのダイエット効果を出すコツ＃２
日に日に陽射しも強まり、いよいよ肌見せの季節。美容業界の人たちは、美意識偏差値が高いもの。とはいえ、そこへ容赦なく寄ってくるのが“年齢”です。35才を越えたあたりから、人はかーくーじーつに！代謝が落ち、太りやすくなります。これはある女優をして「あれだけ気をつけていても30半ばから体のラインが丸くなってくる……」という発言からもわかります。
金丸絵里加さんは、料理家・管理栄養士でありながら、ダイエットのエキスパートとして多くの健康雑誌でダイエット料理を考案・製作。監修した書籍は50冊以上にのぼります。そんな金丸さんが長年の“ダイエット料理研究”の果てにたどり着いたのが“やせ定食”。夜だけ、しかも満腹になりながらもジワジワやせる、ダイエットのファイナルアンサーです！
やせ定食の効果
金丸さん自身、夜ごはんをやせ定食に切り替えて1年ちょっと。現在、服が入らなくなったマックス時の体重よりも5㎏痩せたといいます。
「夜、炭水化物なし、満足感の高いたんぱく質と便通を促す野菜でメニュー構成されたやせ定食は、急激に痩せるダイエット方法ではありません。数字として目に見える効果が現れてくるまでには、やはり1カ月はかかります。でも体の変化は早い段階で感じられることができます。やせ定食を試した多くの人たちが、体重が減るわけじゃないけど1～2日続けると“便通がいい”“むくまない”“おなかまわりが軽くなる”と言った実感を得られると言います。だからこそ時間はかかりますが、根気よく続けてほしいんです」
面倒なときの鍋＆コンビニだのみ！
とはいえ、働き盛りのモアリジョブ読者……帰宅後に自炊というのは面倒に感じるときもあります。
「そんなときにおすすめなのが鍋料理。材料を切るだけでいいし、後片付けも簡単。私は季節に関係なく、よく鍋料理を食べていますよ。とはいえ『台所に立ちたくない！』という日だってあると思います。そんなときはコンビニに頼ってもいいですよ。ただしお弁当や丼ごはんを買うのではなく、サラダチキンとサラダ、豆腐とおひたしなどたんぱく質と野菜がセットになるよう意識して“セット買い”をしてください。ダイエットにあまりギチギチなルールを作ると疲れるだけです。以下を参考にコンビニも上手に利用してくださいね」
コンビニで買い物をする際の注意点
- なるべく“素材の近いもの”を選んで食べること
- おデブの素になるトランス脂肪酸（マーガリンやショートニング）が使われているものは避けること
金丸さんがダイエット時にコンビニで買うもの
- ドライフルーツ
- ナッツ
- 豆腐、または冷奴セット
- おつまみ昆布
- 梅干し
- 干しいも（いもけんぴは油で揚げ、砂糖をまぶしてあるのでダイエットには不向き）
- 野菜ジュース（フルーツが入っていると糖質が高くなるので注意）
- プレーンヨーグルト
- ナチュラルチーズ
また、外食に頼りたいときは居酒屋がおすすめだとか！「居酒屋は実はやせ定食天国！サラダ、おひたし、焼き鳥（塩）、焼き魚、刺身、鍋など炭水化物じゃないメニューがたくさんそろうんです。ただし飲みすぎには注意！やせ定食では飲んでも構いませんが、せいぜい1缶（350ml）まで。よりダイエットを意識するのであれば、お酒は糖質の少ない焼酎やウイスキーなどの蒸留酒、ポリフェノールたっぷりの赤ワインにするのがいいでしょう」
忙しい人に便利な作りおき“おから団子”
最近では、休みの日に作りおきをするモアリジョブ読者も増えてきています。そこで、金丸さんのおすすめの作りおきが“おから団子”。
「豚ひきにく150ｇ、おから100ｇ、片栗粉大さじ1／2と卵、塩、こしょうで作った肉団子です。ひと口大に丸めて保存容器の中に並べれば、そのまま冷凍保存できるんですね。10日ほど日持ちしますよ。シンプルな味つけなので、どんな味の料理にも合うんです。味噌、しょうゆ、トマト仕立てのスープでもいいし、焼いて甘酢あんをかければ中華にもなる。おからを入れることでかさ増しはもちろん、立派なたんぱく質食品であり、食物繊維も豊富なのでただの肉団子とりもパワーアップした肉団子なんですよ。おからは安い食材でもあるので、お財布にも優しく、これはおすすめのレシピなんです」
ごはんを食べたいときは少しだけ
“ごはん食い”の人にとって、いきなり炭水化物ぬきのやせ定食は難しいのでは！？
「皆さん、はじめはそうおっしゃるんですよね。『夜、ごはんを食べることが習慣になっているからそれをいきなり抜くのはちょっと……』。でもいざ始めてみると、想定外の満腹感に『たんぱく質と野菜だけでこんなにおなか一杯になるんですね！？』と皆さん、驚かれるんです。そのくらい、やせ定食はボリューミーなんですね。とはいえ、それでも『ごはん、食べたい！』という人もいると思います。そういう方は、いつもの半分か、1／3の量に抑えて食べましょう。またできれば白米＆白パンではなく、玄米かライ麦パンにすると食物繊維が多く、血糖値も上がりにくい、そのうえ満腹感も高いのでおすすめです」
取材・文／児玉響子
写真／原ヒデトシ、金丸絵里加 (タイトル、イメージ写真別)
Profile
金丸絵里加さん
料理研究家・管理栄養士。食を通じて健康になることをモットーに、雑誌・テレビ、企業や施設などにヘルシーなごはんやつまみのレシピを提供している。手がけた書籍は50冊以上ある健康食とダイエット食のエキスパート。
Information
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