夏の暑さを吹き飛ばす!元気なお花でサロンをキレイに飾りつけよう!

シンプルな空間にお花を飾るだけで、まわりの空気がふっとやわらぐ。

そんな経験をしたことはありませんか? 日頃からお花を飾ることが生活の一部となっている欧米人に比べると、空間演出としての「生花」には、まだなじみの薄い日本人。しかし近年ではフラワーショップとアパレルのコラボレーションが増えるなど、生花に対する関心が徐々に高まってきているように感じます。

このコーナーではそんな生花をより身近に感じていただけるよう、12ヶ月四季おりおりの季節のお花をご紹介。旬のお花について理解を深めていただくとともに、空間を彩るインテリアとしての生花の可能性について、ぜひ一緒に考えていけたらと思います。

もしも気に入ったお花があったらさっそく飾って、お店の雰囲気を華やがせてみてください。お客さまとの会話のきっかけとしても、役立つこと請け合いです。

ねっとりした日射しにうだるような暑さ。開放的な気分を楽しむと同時に終わりゆく季節に少しだけ寂しさを感じてしまう。そんな8月にぴったりの花たちは、力強くもどこか儚い、ノスタルジックな雰囲気をまとっているように感じます。いつものインテリアに一輪加えるだけで、ナチュラルに空間を演出してくれる花々。上手に取り入れて季節感のあるおもてなしをしていきましょう。

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ひまわり

8月の花

ボタニカルな魅力を存分に強調したければ、ひまわりがおすすめ!

中でも茎のしっかりとした豪快な一輪がベストでしょう。きれいに咲いているときはもちろん、枯れてゆく姿さえもこなれた美しさが感じられます。自然な姿がきれいなので、思いっきりラフ&大胆にアレンジしちゃってください。

一般的にヘルシーな印象が強いひまわりですが、今年はすこしアンティークなテイストを合わせるのが気分。流行のブルックリンスタイルのインテリアにも良く合うのでレンガやチョークアートなどのアイテムとのコーディネートもおすすめです。大きな花が手に入らない場合は、花屋さんでよく見かけるミニひまわりをざっくり活けても素敵。長い茎のままガラス瓶に生けるなど、縦のラインを印象づけるとおしゃれです。

アサガオ

8月の花

小学生の頃、夏休みに持ち帰ったアサガオの鉢。たっぷりの水と日射しを受けて急成長を遂げたアサガオは、この8月にまさに開花のピークを迎えます。

このころになると咲き終わった花の根元にちいさな種の袋を見つけることができるでしょう。青い実が茶色くカラカラに乾くまで待って収穫すると、中から黒々とした種が出てきますので、保管しておけば来年もまたきれいな花が楽しめます。

そんなアサガオのディスプレイ方法ですが、ご存じのとおり開花してから一日でしぼんでしまうアサガオは生花としては不向き。鉢植えで購入し、所帯じみないようおしゃれな鉢に植え替えてあげると風情がでて素敵です。とくにエントランスまわりにおくと、季節感がでるのでぜひお試しください。

また店周りにスペースがあるサロンなら、専用のネットを用意してお好みの苗を植え、グリーンカーテンにするのもおすすめです。アサガオ単品はもちろん、きゅうり、ヘチマ、などツル植物と組み合わせても、ナチュラルでヘルシーな魅力が楽しめるでしょう。

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ケイトウ

8月の花

鶏の頭と書いてケイトウ(鶏頭)。その名の通り鶏のトサカのような、ユニークな花房をしたこの花は、赤やピンク、オレンジなど、燃えるように鮮やかな色合いが特徴の夏の花です。

ロウソクの炎に似た「羽毛ケイトウ」や、鶏のそれに最も形が近い「トサカ系ケイトウ」、そのトサカが集まって鞠状になる「久留米ゲイトウ」など、さまざまな種類がありますがどれもとっても個性的な風貌。最近のフラワーショップでは「羽毛ケイトウ」の色形を活かしたバースデーケーキのようなアレンジが人気ですが、 モーブカラーのトサカ系を使ったシャビーなブーケも外国みたいで素敵です。また、ベルベットのように起毛したトサカ系の鶏頭は、くすんだグリーン系の植物を合わせるとこなれ感がでるのでおすすめ。モダンな花瓶に挿して、その存在感を楽しみましょう。

ダリア

8月の花

ニュアンスのある色合いと立体感のある大きな花びらが人目をひくダリアも夏を代表する華やかな生花。キク科特有の幾重にも重なる花弁が特徴で和装にも洋装にも良く合うので、ウエディングのヘアアレンジにも重宝される存在感のあるお花として知られています。

メキシコの高原が原産で、後にヨーロッパから世界中に広がったダリアは、花の色あいから形、背の高さまでじつにさまざまな種類があります。ニュアンスのあるオレンジや、濃い紫、くすみ系ピンクなど、おしゃれなカラーもたくさんあるので『チョコレート色のダリアを南国風のリーフと合わせてリゾート風に』『パープルのダリアを真っ白なカラーやグリーンと合わせてナチュラルに』などなどアレンジの幅は無限大。どんな花束にもボリュームと存在感を与えるため、とくにシンプルな内装のサロンにおすすめです。

以上、夏のサロンにおすすめのお花4種をご紹介しました。シンプルで清楚な和の花からちょっと個性的な品種まで、バラエティ豊かなラインナップでお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。お店のインテリアやテイストを考慮しながら、オリジナリティーのあるアレンジを楽しんでみてくださいね。

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