新人アシスタントでも覚えておきたい! 美容業界の専門用語
お客様にとっては、たとえ新人アシスタントでも美容室のスタッフに変わりはありません。ふとしたときに質問されてもスムーズに答えられるように、美容業界の専門用語についてはしっかりとマスターしておきたいもの。ここではよく使われる専門用語を紹介します!
【カット技術の専門用語】
カットメニューを利用するお客様はとても多く、ニーズの数だけカット技術の専門用語もたくさん耳にします。最近のお客様は基本的な専門用語はもちろん、あまり聞き慣れない専門用語でオーダーをされる方もいます。自分が知らない用語に思わず「ドキッ!」としてしまわないように、しっかりと覚えておきましょう。
・ドライカット
仕上げの際に髪が乾いた状態でカットし、クセや生え方、ボリュームを調整する技術。髪が伸びてもスタイルを保つことができるのが特徴です。
・インレイヤーカット
髪の内側を短くカットする技術で、シャープでスタイリッシュなスタイルが作れます。
・スライドカット
ハサミを斜めに入れて、すべらせながら削ぐようにカットする技術。髪のボリュームを抑えたい時に使われます。
・レザーカット
カミソリで削ぐように髪をカットする技術で、髪の断面が斜めになることで毛先に動きがでて、やわらかくラフな印象のスタイルづくりによく用いられます。
・セニングカット
セニングシザーというクシ状の刃をしたハサミを使ってカットする技術。長さを変えずに髪のボリュームを調整したいときに使われます。
【パーマについての専門用語】
パーマも以前に比べれば、華やかに仕上がるパーマメニューから毎日のスタイリングを楽にするパーマメニューまで、お客様のニーズに合わせるように新しい技術が増えています。
・ワンカール(内巻きパーマ)
毛先に一回だけロッドを巻いたパーマ。毛先に自然な内巻きが作れ、朝のスタイリングもぐっと楽になります。
・ピンパーマ
ロッドではなくコットンで毛束を包み、指でカールしてピンで固定させるパーマ。短い髪にもかけやすく、根元に毛流れを作りたいときや立ち上がりを抑えたいときなど、部分的に使われることが多いです。
・ミックスパーマ
ロッドの太さや巻き方に変化をつけて、数種類の巻き方を組み合わせたパーマ。華やかな印象のスタイルが作れ、男性にも人気のパーマです。
・縮毛矯正パーマ
ストレート効果がとても高く長持ちするため、髪一本一本のクセが強い方に向いているパーマ。
・デジタルパーマ
髪が乾いている時にウェーブが強く出て、スタイリングが簡単で長持ちするパーマ。比較的新しいパーマ技術です。
【カラーリングについての専門用語】
髪を好きな色に染めるカラーリングは、今ではすっかり定番メニューになっています。使用する薬剤やカラー系統別に専門用語もたくさんあります。
・ヘアマニキュア
髪の表面をカラー剤でコーティングし、傷みを抑えてツヤ感やサラサラとした手触りになれます。
・アルカリカラー
色持ちと発色がよく、色味やトーンの種類も豊富なカラーメニュー。「ヘアダイ」や「ヘアカラー」のことを指してアルカリカラーと呼ぶのが一般的で、白髪染めなどにも使われているカラーです。
・ヘナカラー
頭皮と髪へのダメージが少なく、トリートメント効果が高いためハリとコシが生まれるカラーです。染毛後の2~3日は色落ちがしやすいため白っぽい服は避ける必要があり、シャンプーで色落ちしやすいという欠点があります。
・リタッチ
髪が伸びると根元の髪色が違ってしまうため、根元の部分だけを染めるカラーリングです。髪全体を染める回数が増えると毛先が傷んでしまいますが、リタッチをすることで髪の傷みを抑えることもできます。
・アッシュ系
赤みを抑えた落ち着きのある色味のアッシュ系は、スタイルにやわらかい印象を与えてくれます。グレートーンの色調で大人っぽい印象に仕上がります。
・インスタントカラー
髪の表面に一時的にカラーリングをする方法で、シャンプーで落ちてしまうため持続性がありません。一日だけ髪色を変えたい……というときに向いているカラーメニューです。
他にも美容業界で使われる専門用語はたくさんあります。ひとつでも多く覚えて、信頼されるアシスタントを目指しましょう。