年配の方との話題作りに役立つ『ブームを巻き起こしたヘアスタイル』
今トレンドのヘアスタイルには常に敏感なスタイリストさんも、ちょっと懐かしいヘアスタイルについても研究しておくと、年配の方との話題作りに役立ってくれます。昔ブームになったヘアスタイルから学ぶことも多いので、年代別に見てみましょう!
【1950年代】
1950年代は日本が高度経済成長期に突入した年代で、テレビ放送や年末の紅白歌合戦が始まった年代でもあります。時代が大きく変わり始めた1950年代は、どんなヘアスタイルが人気だったのでしょうか。
・ダックテール
アメリカの人気ミュージシャンの影響でロカビリーが流行り始めたこの頃、男性には短めにカットした髪をサイドから後ろに流して毛先をカールさせた、アヒルの尻尾のようなヘアスタイルが人気でした。
・GIカット
アメリカ兵によく見られたヘアスタイルで、短髪にサイドを上の方まで刈り上げた角刈りや丸刈りに近い髪型です。GIはアメリカ兵の俗称として定着していたため、GIカットと呼ばれるようになりました。
・セシルカット
当時公開されていた海外の映画に登場する主人公の女性「セシル」の名前から名付けられたヘアスタイルです。前髪もかなり短いベリーショートは、当時の女優さんがするにはかなりインパクトの強いヘアスタイルでしたが、セシルを演じた女優さんが魅力的だったこともあり世界中にブームを巻き起こし、今でも人気のあるスタイルです。
・ヘップバーンカット
言わずと知れた、日本でも大人気のオードリーヘップバーンの髪型をまねたヘアスタイルで、当時の女性の間で大流行したスタイルです。短いストレートの前髪にサイドは後ろへぴったりと流したヘップバーンカットは、名作「ローマの休日」でも有名です。
【1960年代】
東京オリンピックの開催やビートルズの来日、アポロ11号が人類初の月面着陸に成功するなど、これまでにはない新しい時代の流れに突入し始めた、1960年代にブームを巻き起こしたヘアスタイルを紹介しましょう。
・マッシュルームカット
世界的な人気を誇るバンド「ビートルズ」のメンバーの髪型で、眉の上で厚く揃えられた前髪と全体がまるでマッシュルームのようなシルエットだったため、このヘアスタイルが名付けられました。日本だけでなく世界中でブームを巻き越したヘアスタイルとしても有名です。
・アイビーカット
アメリカにある名門私立大学8校からなる連盟「アイビーリーグ」の大学生の間で人気となったヘアスタイルです。七三分けのショートヘアーで、前髪を上げて額を見せたヘアスタイルは、清潔感がありスポーティなイメージで、当時だけでなく現在も男性の間で人気のスタイルです。
・ツイッギーカット
イギリスの人気女優でありモデルであり歌手でもある「ツイッギー」の来日に伴い、一大ブームを巻き起こしたヘアスタイルです。シャープな印象のショートボブはヴィダルサスーンが手掛けたことでも有名で、この頃は女性の方が短髪で男性は長髪というスタイルが当たり前でもある時代でした。
【1970年代】
大阪万博が開催、有名なファーストフード1号店がオープン、インベーダーゲームの流行、竹の子族の登場、ディスコが誕生など新しいものが次々と受け入れられる一方で、よど号ハイジャック事件やあさま山荘事件、ロッキード事件が起こるなど激動の時代でもありました。そんな1970年のへスタイルについて見てみましょう。
・ウルフカット
襟足を長くして毛先をレイヤー仕上げにしたヘアスタイルは当時の芸能人の間でもブームとなり、今でも男性だけでなく女性にも人気のスタイルです。
・お姫様カット
1970年代に人気だった女性芸能人がしていたヘアスタイルで、ロングヘアのサイド部分を直角に頬にかかる長さにカットした髪型です。今では毛先をカールするなど「イマドキ」にアレンジされているヘアスタイルも多いです。
他にも時代の流れと共にブームを巻き起こしたヘアスタイルはたくさんあります。年代別に見てみると、そのヘアスタイルが人気となった時代背景も見えてきて、より多くの話題作りに活かせますので自分でもリサーチしてみてください。