砂原由弥さんのサロンエッセイ・ココロ躍ル美容室/ウミトスのススメ vol.１
エッセイ／砂原由弥（スナハラヨシミ）
「ねえねえウミトスって美容室、知ってる？」
「知らな～い、どこソコ、誰のお店？」
そんな都内オープンから早5年目、東京表参道駅から徒歩2分、知る人ぞ知るレベルというか大体知らない位の小さなアトリエサロンのお話なのです。
「ホットペッパービューティー」のような公共のいけてる宣伝、いけてる売り込みもせず多売もしないし出来ないし、そんな地味めな活動であるにもかかわらず、表参道で楽しい美容を創造力豊かに経験の開放をベースとし、好奇心いっぱいに進んできた流れを、沢山取材してもらってきました。
店名がなんでウミトス（UMiTOS）？
ソレソレ聞いて、聞いて。
まず美容のメッカ、表参道で長らく店長を務めのちに出産をし、すぐに出店をしたお店が千葉県最南端の南房総白浜。海の近くの吹き抜けサロンを9年前にフラッグショップとしました。
ソコの店名が「海と砂原美容室」で、ど田舎なのに足繁く通う芸能人も多く、映画やドラマの仕込みに海を感じながらもとても忙しくこなしていました。
ところが半年も経つと、もっと撮影現場に近い方が良いとか、もっと撮影の中抜けで来たいなとかもあり、それじゃあ元々の街の表参道にどうぞと都内に改めて出店しました。「海と砂原美容室」の頭の文字をとって、海とすな……からの「ウミトス」と。
今回も編集さんからのご依頼を受けて書かせてもらっていますが、なぜウミトスは幸せそうなのか？ 楽しそうなのか？ のススメをワタクシごときでなんですが綴りたいと思います。
ちぃ～さい、ちぃ～さいサロンなのに、大～きい愛の力を持っているのがみえる人にはみえて、撮影も取材もひっきりなし。オーナー砂原の美容師としてのご予約は、ここ20年空いてる枠はほぼ無かったし、NHK大河ドラマのポスターを飾ったりもしてCM、PV、カンヌ国際映画祭と、とりあえずなんでもかんでも不思議にウケが良いサロンでもありミラクルサロンの神がかりサロン。
スタッフも粒ぞろいで、センス、技術とウミトスに入ると跳ねて跳ねて優秀となる。名だたるコンテストで全員トロフィー持ちになりつつあり、社会査定で優秀の価値を図るほんとにまじめ～なサロンであります。
軽～い美容師じゃ物足りない、美容販売員のレベルを越えたい方には最高だと思える質が揃っているんです。
ウミトスのススメとして、サロンを元気にしている秘訣をいうと10コのスタッフ教育のカテゴリーが存在します。
スタッフからのエネルギーは、お客様にも分けられるので、個性はもちろんその元々の魅力を引き出し、上質なその方へのこの先ツイテル最高ベールを身に纏って頂くので、ラッキーboyラッキーgirlでお帰り頂いております。そのエネルギーはお客様からお客様へも伝導し、やさしいワルツのような空気というか時間、そして時空を越えて未来にやさしく奏でております。
先ほど話した10コの教育カテゴリーを説明しますと、まず1つめは（やっと本題です）ウミトスのスタッフは美味しい栄養いっぱいのご飯を匠になる為に食していきます。
栄養士・調理師を雇用してサロン内にキッチンを設備し、がんばって夢をみている美容師たちにウミトスランチ、ウミトスディナーを長らく10年近く楽しんでもらっています。南房総ではおやつが獲れたての地魚のお刺身だったりします。
企画そのものから楽しいし、優しいですよね。
五感をつかって食育する、目から鼻から口から味覚を含めアイデアとひらめきを食する。
心身共に活力となりクリエイターに育成する強みになっています。今やメンバー全員がコンテストの優秀者として残っていますし、部下といえども共に生きていきたい友として長らく元気でいてほしい、脳と体に染み渡る愛を提供し続けていきたいから。食事はランチで出たりディナーで出たり、おやつで出たりと形を少しずつ変動して飽きないようにもしています。
私自身も忙しさにかまけて一日一食になりがちですが、ウミトス朝汁のお味噌汁を飲んで撮影に出れば好調な結果を生む長らくの力となっています。
経営者としては出費が多い分、損に思われたり、取材やインタビューでもよく「なぜやってるの？」と聞かれたりします。
元サロンの先輩にも、下の子にあまいんじゃない？なんて話してもらったりしますが、次世代の美容師も減ってきているようなので、未来の美容師たちが美容師を大好きでいることと、他人に慈愛たっぷりで優しくできることを望みたいなと思っています。
この時代で脳科学教授と話したり、哲学者とのインタビューでは褒められてもいますよ。
ひらめきを落とす、私の想いをのせて出るこの食育は、明日へのスタッフの夢を叶える大事なチケットとして、スタッフの体内と脳と心に熱をほとばしらせています。
毎日のお仕事の中で人間力はもちろん、クリエイターとして時にアーティストとしてのセンスもすべて学んでほしいから、時に自分の限界をも楽しんで自分の才能をもっと楽しんで、どこへいっても美容から手を抜かない強さをもってほしいから、
「正しいか、否かより、楽しんで！」と私自身も本気で共に覚悟を含めて、ウミトスのランチとディナーを後押ししています。協力してくれている栄養士さんにも感謝をここに。
profile
砂原由弥（スナハラヨシミ）さん
東京・青山「UMiTOS」代表
日本美容専門学校卒業後、都内2店舗を経て、出産を機に2008 年、「海と砂原美容室」を千葉・南房総にてオープン。さらに2011 年、東京・表参道に「UMiTOS」をオープン。サロンワークに加え、ヘアメイクアップアーティストとしてファッション誌、テレビCM、企業広告、映画の撮影など、幅広く活躍している。
2014年、カンヌ国際映画祭に参加。また、内閣府認定メンタルケアカウンセラー、認定福祉美容介護師の資格も持つ。著書に『はじめてのおうちカット』（アノニマスタジオ）、『一刻も早くツマラナイゲンジツから脱出スル方法』（共著、コワフュール・ド・パリ・ジャポン）がある。
Salon DATA
UMiTOS
表参道にある個性あふれる美容室。
サロンワークはもちろん、映画、広告、CM、雑誌などのヘアメイク活動、セミナー、コンテスト審査員などの外部活動も幅広く展開。また千葉県南房総市にフラッグショップ「海と砂原美容室」がある。
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-2-10 アイリスビル2F
03-6418-8305
Open：10:00～20:00
Holiday：火曜、第1、3水曜
UMiTOS／http://www.umitos.com/
海と砂原美容室／http://www.umisuna.com
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