アクリルパウダーの使い方を解説! ネイリストを目指す人が押さえておきたいミクスチュアのやり方とは

アクリルパウダーはアクリルリキッドと混ぜてミクスチュアを作るに使うものです。ミクスチュアを作ればネイルに3Dアートを施すことができるので、ネイリストの方はマスターしたい技術のひとつです。

使い方はアクリルリキッドと混ぜるだけですから、ネイルサロンだけでなくセルフジェルネイルでもおこなうことが可能です。そのため、サロンワークで実践する前に自宅で練習することができますし、お客様から使い方のコツを尋ねられることもあるかもしれません。

この記事では、これからネイリストを目指す方に向けて、アクリルパウダーの使い方から片付けの仕方、さらに3Dアートにおすすめの3Dジェルをご紹介いたします。


アクリルパウダーの使い方を解説! ミクスチュアのやり方とは

ミクスチュアとは日本語で混合物の意味で、アクリルリキッド(アクリルモノマー)とアクリルパウダーを混ぜ合わせたものを指します。ミクスチュアは3Dアートなどに使う素材でもあります。ミクスチュアを取り入れれば、ネイルジェルやネイルアートのデザインの幅が広がります。ここでは、ミクスチュアに必要なものと作り方をご紹介したします。

ミクスチュアとは|3Dアートなどの素材

ミクスチュアはアクリルリキッドとアクリルパウダーの混合物です。この混合物をブラシで形成して立体感のある3Dアートやアクリリックスカルプチュアなどを作ります。爪をデコレーションするストーンなどを付ける接着剤としても使われます。

ミクスチュアは必要となる道具も少なく、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜるだけで作れるため、初心者の方でもすぐに始められます。

用意するもの

ミクスチュアを作るために用意するものをご紹介します。ミクスチュアを作るには必要なものは下記の5つのみになります。

・アクリルパウダー
・アクリルリキッド
・筆(アクリルブラシ)
・グラスダッペンディッシュ
・キッチンペーパー

デザインによっては3Dカラーパウダーやグリッターパウダーなども用意しておきましょう。

慣れれば簡単! ミクスチュアを作る方法

ミクスチュアを作る際にはアクリルパウダーとアクリルリキッドの配分を気にする必要はありますが、特に技術は必要としないので、練習をすればすぐに上手にできるようになります。ここではミクスチュアの作り方についてご紹介いたします。

1. 筆にアクリルリキッドを含ませる

筆にアクリルリキッドを湿らせるまでの手順です。アクリルリキッドの量が多いとミクスチュアが緩くなりすぎて垂れてしまいますので、4番目の手順を重視して次の手順でおこなってください。

1. アクリルパウダーのキャップ開きます。このとき、パウダーの表面が平らになるようにケースの底をトントンと叩いておいてください。

2. グラスダッペンディッシュにアクリルリキッドを入れます。入れる目安はグラスダッペンディッシュの1/3くらいです。

3. 筆をアクリルリキッドに入れて液を全体がしっかりと湿るように含ませます。液が多く含みすぎてしまったら、グラスダッペンディッシュ内側に押し付け絞るようにして余分な液をしごくのがポイントです。

2. 筆先をそっとアクリルパウダーにつける

次に筆先にアクリルパウダーをつける手順をご紹介いたします。ここでは、アクリルパウダーがべったりつかないようにそっと筆をつけることと、ミクスチュアの大きさによってアクリルパウダーにつける時間を調節するがポイントです。

1. アクリルポリマーを含ませた筆の先端だけにアクリルパウダーを3秒くらいで付着させ、垂れ落ちないくらいの固さにします。

2. 作るミクスチュアの大きさによってアクリルパウダーにつける時間を調節します。大きなミクスチュアを作るほど、パウダーにつける時間は長く要します。

3. 筆を引き上げる

筆をゆっくりと引き上げると、先端に液体の固まりができているのが確認できます。これがミクスチュアです。

アクリルパウダーとアクリルリキッドが丁度いい配分で混ざっていればミクスチュアはたまご型になり、つやのある状態になっています。ミクスチュアが緩すぎたり粉っぽくなっていたりする場合は、残念ながら失敗なので作り直す必要がありますが、その方法は次項で詳しくご紹介いたします。

ミクスチュアが緩い・表面が粉っぽい…

慣れないうちはアクリルリキッドとアクリルパウダーの配合がうまくいかないかもしれません。アクリルリキッドが多すぎるとミクスチュアが緩くなりすぎて垂れてしまい、アクリルパウダーが多すぎれば粉っぽい状態になってしまいます。練習を重ねれば徐々に感覚がつかめるので心配はいりませんが、ここでは失敗したときの対処方法をご紹介したします。

失敗した時は

失敗してしまったミクスチュアは使うことができないので、硬化するまえにすっかりと拭き取り最初からやり直します。拭き取る方法は次のとおりです。

1. キッチンペーパーを用意します。時間がたつと硬くなってしまうので素早くおこなってください。

2. 筆をキッチンペーパーの表面に押し付けるようにして、うまくできなかったミクスチュアを取ります。

3. 筆にアクリルリキッドを湿らせるところから再度おこないます。

ミクスチュアを作ったあとの後始末は?

アクリルリキッドは薬品なので、残った液はどこに処理していいか悩みますよね。ここではミクスチュアを作った後の筆とアクリルリキッドの片付けの仕方をご紹介いたします。特に筆は使った後にきちんと手入れをしておけば、品質を保て長く使うことができるので忘れずにおこなってください。

筆にミクスチュアが残っていると固まってしまうので、使用後はその都度こまめな手入れが必要です。筆は使い終わったらウッドスティックで毛並みに沿ってとかし、筆の中にあるミクスチュアを取り去ってください。このとき無理にやると筆の毛が抜けたり切れてしまうので丁寧におこなうことがポイントです。

万が一、ミクスチュアで筆の先が固まってしまったら、アクリルリキッドに5~10分ほど浸けた後スティックを使って汚れを落とすか、アクリルブラシ専用のクリーナーを使って柔らかくして筆の内側のミクスチュアを取り除きます。

アクリルリキッド

使い切らなかったアクリルリキッドも処分します。戻してしまうと酸化の原因になるためです。アクリルリキッドは薬品なので匂いがするものもあり、人によっては肌荒れの原因にもなる場合もあるので後始末はきちんとおこないましょう。

残ったアクリルリキッドはキッチンペーパーに吸わせます。アクリルリキッドを吸ったキッチンペーパーは匂いがもれないようビニールなどに入れてしっかりと密封してゴミに出しましょう。

ネイリストさんの解説動画を視聴しよう!

文章の説明で分かりづらい場合は、動画の視聴がおすすめです。初心者でも分かりやすい動画をふたつご紹介いたします。

・【チヒロネイル】ネイル検定 1級スカルプチュア~ミクスチュアの取り方
初心者向けに作られた動画です。筆に含ませるアクリルリキッドの量やアクリルパウダーに筆を入れるポイントを詳しく説明してくれています。

出典元:【チヒロネイル】ネイル検定1級スカルプチュア~ミクスチュアの取り方

・フルーリア ミクスチュアの取り方
ミクスチュアを作るときのポイントが数分でまとめられていて、成功したミクスチュアと失敗したミクスチュアの違いを紹介してくれている動画です。

出典元:フルーリア ミクスチュアの取り方

ジェルネイルで3Dアートをする時におすすめの3Dジェルを紹介!

3Dジェルはアクリルパウダーよりも簡単に3Dアートが楽しめるアイテムです。ここではおすすめの3Dジェルを3つご紹介いたします。

SunshineBabe|クリームジェル

プロのネイリストも愛用している3Dジェルで、アクリルリキッドの独特匂いがなく使いやすい商品です。カラーバリエーションも豊富でエンボスアートでも活躍。ライトで硬化するまでは固まらないのでゆっくり作業をおこなえます。

出典元:SunshineBabeクリームジェル

AMGEL|3Dジェル(クレイG)

粘土でできているような3Dジェルです。カラーは7色ですが、AMGELカラージェルと混ぜればいろんな色を楽しめます。エンボスアートにも対応可能です。こちらのジェルを使う際は、軟化剤として同社のAMGEL マルタスが必要です。

出典元:AMGEL 3Dジェル(クレイG)

irogel|3Dクリームジェル

固めで成形しやすく形も崩れにくいので、花など細かいデザインも作りやすいです。カラーバリエーションは6色です。ライトで硬化するまでは何度でも修正がおこなえます。値段もお手頃価格なので練習用としても使いやすいジェルといえます。


ミクスチュアは練習あるのみ! セルフネイルで練習しよう!

ミクスチュアはアクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜたもので、3Dアートやアクリリックスカルプチュアの施術で使われます。これらの施術はサロンワークでも必要とされるため、ネイリストを目指す方はミクスチュアを扱う技術を身に着けておきましょう。

ミクスチュアの作り方は簡単なのですが、ちょうどよいミクスチュアを作るためには練習あるのみなので、この記事で紹介したことも参考にまずはセルフネイルでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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