お客さまの生活に溶け込むネイルデザインを提案し、大人女性から絶大な支持！『maninail』顧客目線の接客法
『maninail』は30代、40代の方々から支持を集めている銀座のネイルサロンです。その理由は、顧客目線に立った接客に徹し、お客様のライフスタイルに溶け込むようなネイルデザインを提案していること。しかも、お客さまのプライベートに踏み込みすぎない距離感で提案できるのが『maninail』の強みだと言います。
前編では、どのようにして顧客目線に立っているかそのポイントについて伺いました。
今回お話を伺ったのは、オーナーの久賀田有紀さん。
久賀田有紀さん
大学卒業後、幼稚園教諭、小学校教諭を経て、ネイリストに転身。2社のネイルサロンで、新店舗の立ち上げ、海外でのインターンを経験したあと、2014年に、東京・東銀座に1席のみのプライベートネイルサロン『maninail（マニネイル）』をオープン。2015年にはパリで1年間フリーのネイリストとして活動。帰国後、再度銀座に『maninail』をオープンさせ、シンプルかつ上品なデザインが、30代～40代のお客さまから支持を集めている。
お客さまのライフスタイルに溶け込むデザインを提案
シンプルでありながら上品なデザイン。
オフィスでも使えそう
————まず『maninail』は、どのようなサロンでしょうか？
『maninail』で大切にしているのは、ネイルを通してお客さまの暮らしを支えるサロンでありたいという思いです。
ネイリストにはそれぞれに個性があり、それは大きな武器にもなりますが、『maninail』ではネイリストが得意なスタイルを前面に押し出すことはありません。あくまでお客さまのライフスタイルに溶け込むようなデザインを心がけ、提案するようにしています。そうすることで、ネイルはお客さまの暮らしに溶け込み、かつ心を明るくするような存在になると信じているからです。
————暮らしに溶け込むデザインとは、どのようなものですか？
一言でいうと、TPOに添ったデザインです。難しいのは、1人のお客さまでもTPOは1つではないということ。たとえば、会社で働いているとき、子育てをしているとき、お友達と遊びに行くときなど、それぞれTPOが違うということはよくあります。
ですから、そのどんなシーンにもマッチするデザインをご提供しなければいけません。1つのデザインをとっても、どのように感じるかは人それぞれですので、その方の生活スタイルのなかで出会う人すべてに嫌悪感を与えないデザインを心掛けています。
適切な距離感を保って、安心感を生む接客を
デザインのこだわりについて、丁寧に話してくださった久賀田さん
————なるほど、その方の生活に寄り添ったネイルが大切なんですね。
お客さまに寄り添ったネイルと聞くと、当たり前に感じる方もいると思いますが『お任せで』と言われた時に一歩踏みとどまって、自分が好きなネイルではなく、お客さまの暮らしを支えるネイルについて考えることが大切だと思います。
————それでは「お任せでお願いします」と言われた時、久賀田さんはどのように施術をしているのでしょうか？
まず、超えてはいけないデザインのラインを把握しています。「超えてはいけないデザインのライン」とは派手すぎるものや生活に馴染まないものなど、お客さまにとってマイナスに働いてしまう境目のことです。その方の好みやライフイベントなどを聞いて見極めるようにしています。
一方、近頃ではプライベートな情報を聞かれることを好まないお客さまも多いため、ヒアリングの時には仕事や年齢など、プライベートな事柄に踏み込み過ぎないことも意識しています。適切な距離感を保たなければ、お客さまが安心して施術を受けることはできませんから。
お客さまの時間を無駄にしないため、デザインの確認をあえて減らす
現代アートのようなカラフルなデザインも人気
————超えてはいけないデザインのラインが把握できたら、その後はどのように施術を進めていますか？
色合いやパーツ選びなどのデザイン面では私が積極的にリードをし、ストーンの位置などの確認はその都度していません。
ネイリストのなかには、細かく確認をしながら進める技術者もいますが、そんなに細かなところまで自分では決められない、ネイリストに提案してほしいというお客さまが実は多いのです。プロとしての意識を持ち、トータルデザインでご提案するようにしています。
あとは、細かな確認を省くことで、少しでも早く仕上げることも心掛けています。
————早く仕上げる理由は？
このサロンには30代～40代の、お仕事や子育てなどにお忙しい方がとても多いからです。お客さまの時間は1分1秒無駄にしません。それでいて、丁寧かつ綺麗な施術を大切にしています。
徹底的な顧客目線を実現するための３ヶ条
30代～40代のお客さまに支持されている『maninail』。その秘密は、徹底的な顧客目線を実現する3つのポイントがありました。
1. 施術者の好きなテイストではなく、お客さまの暮らしに溶け込むデザインを提供する
2. プライベートなことに踏み込みすぎない
3. デザインの確認をあえて減らす。1分でも早く仕上げてお客さまの貴重な時間を守る
ネイリストにしては珍しく、教員から転職をし、さらには海外でも修行を重ねたという異色の経歴を持つ久賀田さん。後編では、どのような経緯でネイリストになったのか、また独立後はどのような方法で集客をし、軌道に乗せたのか、その秘密に迫ります。
▽後編はこちら▽
初回価格を設定せずに、新規顧客をリピーターにつなげる！『maninail』の型破りな経営術>>
