スタッフの働きやすさのため多様化を図る『ネイルクイック浅草EKIMISE店』
「ネイルを一生のお仕事にしたい!」と考えていても、土日も平日の夜もお客様の予定に合わせて仕事をしなければならない。やりがいをもって頑張っていても、結婚や出産、その他ライフイベントによって、仕事をあきらめなければならないのではないか…と思ったことはありませんか?
「お客様のためにも、ネイリスト自身のためにも、長く勤めてほしい!」との思いから、福利厚生を充実させたネイルクイックにお話を伺いました。
バックグラウンドはさまざま。従業員の多様化を図るネイルクイック
1996年1月に創業したネイルクイックは、全国に70店舗以上、社員数300名を超える大企業です。
中途入社の割合は全体の約85%。未経験からスタートする人がほとんどで、ネイリストの平均年齢は29歳。女性ばかりのイメージがあるネイル業界ですが、ネイルクイックでは男性ネイリストも所属しているそう。
―なぜ積極的に従業員の多様化を図っているのですか?
ネイルクイックのネイリストたちは平均年齢29歳。経験はばらばらで、美容師さんから転職された方や、異業界から転職された方など、未経験スタートの方が多くいらっしゃいます。
努力してスキルを身につけて、仕事にやりがいをもって働いていても、結婚や出産で働きたいのに働けない…という人も出てきまして。
せっかくスキルを磨いたネイリストを手放すのは会社としてもマイナスだと考え、福利厚生の充実と、子育て終了世代のネイリストや、メンズネイリストなど多様性を持たせることにしたのがきっかけです。
―そうなんですね。制度があっても運用されていない企業もあったりしますが御社の場合、出産休暇や育児休暇の取得率も高いと聞きました。
はい。正社員で入社していただいている方が多く、全体の14.4%ほどが産休や育休を取得しています。
―お休みはどのように取得されるのですか?
週休二日制です。
入社時の面接の際には土日や平日の夜も働ける方に入社していただいていますが、それぞれの指名予約を考慮しながら店舗ごとにシフトを組んでいます。
ー産休・育休から復職された方や子育てを終えた方が働いている姿を見ると、これから結婚・出産を控えたスタッフさんも安心して働けそうですね!
教育制度が充実。自社の研修センターを持つネイルサロン。
資格取得に向けて基礎から学べるネイルスクールをもつネイルクイック。未経験から一人前のネイリストになるまでにはどのような過程があるのでしょうか。
―入社から店頭に立てるようになるまでどのような過程を経ていらっしゃるのでしょうか?
入社から店頭に立てるようになるまで独自の研修制度を整えています。
自社の研修センターがあり、入社後5日間はそこで座学の研修を受けます。技術や会社のルール、予約システムの使い方など基本的な内容を学び、それから各店舗に配属となります。
ただ、それだけではネイリストとしての接客は難しい。店舗配属後、それぞれのスキルや予定に合わせて実技研修を行います。研修センターでは毎日のようにいろいろな研修を行っているので、自由に申し込みをして技術向上を目指しています。
―店舗配属からどれくらいで接客に入れるのでしょうか?
お客様のネイルができるようになるまで、ジェルオフや爪のかたちを整えるなどの基本的なことならば、早くて配属後1週間ほどで接客に入っていますね。ジェルネイルでしたら、半年くらいかかるでしょうか。
ネイルクイックでは、「安さ」だけでなく「身体に負担のないものを」と考えているので、ケアや基本を大切にしています。「ジェルだけやりたい」ではだめで、ケアなど基礎を固めて次の段階へ進んでいただけるよう、指導しています。
―浅草やホテル内などにも店舗がありますが、外国人のお客さまもいらっしゃいますか?
もちろんです。わかりやすいメニュー表を用意し、スタッフには「英語ブック」というテキストを配布しています。
テキストで勉強して話せるようになれなくても、難しい場合はお客様にテキストをお見せすることもあるのだとか。バックアップ体制がしっかりしていて安心して働ける環境ですね。
これがあるからネイルクイックで働く! 仕事のやりがいとは?
―全体で7人しかいない男性ネイリストの一人、村越さんにネイルクイックで働くやりがいを伺いました。
お客様のネイルを思うように描けたとか、単純にお客様がきれいになっていくのがやりがいですね。
お客様が安心して施術を受けられ、きれいになっていくお手伝いができるネイリストになりたいと思っています。
―ネイルクイック浅草EKIMISE店 店長の本田さんは心に残っているエピソードがあるそう。
ある日、ネイルを受けてくださったお客様が施術後に「こんなに気持ちが明るくなれるなんて思ってもなかった。本当に来てよかった」と言ってくださったことがあって。お話を伺ったところ、病気療養中で気持ちがふさぎ込んでいらっしゃって、気持ちを変えるためにネイルを選んでくださったのだそう。
ネイルをするだけじゃなくて、気持ちを明るくするお手伝いもできたんだと、心の励みになりました。
お客さまとの距離が近いからこそ生まれたステキなエピソードですね。
まとめ
『ネイルクイック浅草EKIMISE店』では、サロンにあるネイルのサンプルも、全員でつくり、どれを入れ替えるかも全員で話し合っているとおっしゃいます。
また、年に数回あるネイルエキスポやビューティーワールドなどのイベントには、本部スタッフだけでなく、店舗スタッフも参加するなど、自分の意見や作ったものが認められる環境もまた、やりがいになっているのではないでしょうか。
悩みがあれば店長を通してマネージャー、そして本社へ繋がっていくという風通しの良さ。
週に一回行われる定例会議で各スタッフの状況確認や、会社や店舗に必要なものが何かを話し合う場があるそう。各店舗のスタッフが活躍できるためのサポートは本部や店長、マネージャーが整えてくれています。
全国各地に店舗を持ち、従業員数300名を超える大所帯にも関わらず、本部が身近に感じられるきめ細やかなサポートのおかげで、働きがいが生まれているのだと感じました。
Shop Data
ネイルクイック浅草EKIMISE店
東京都台東区花川戸一丁目4番1号 EKIMISE4F
TEL. 03-6802-7539
営業時間 毎日:10:00~20:00
https://www.nailquick.co.jp/salon/asakusa.html