エステティシャンの専門用語事典わ行

エステティシャンとして働くならば、しっかりと身に付けておきたい業界用語。今回はエステ専門用語の「わ」行をお送りします。

ワックス脱毛

ワックス脱毛は脱毛法の一種です。脱毛用に開発されたワックスを肌に塗り、毛とワックスが接着する性質を利用して毛を毛根から引きはがします。毛抜きを使った脱毛よりも毛に負担がかからない方法として知られており、特に海外では一般的な脱毛法の一つです。 エステティックサロンでは自宅で使えるようなジェル状やシート型などの市販のワックスとは異なり、室温では固形の状態の業務用のワックスを使用します。このワックスをヒーターで温めて溶かし、木製のスパチュラを使用して脱毛する部位に塗布します。数分後、塗ったワックスを引きはがすことで毛を除去し、残った部分はピンセットなどを用いて取り除いていきます。施術終了後は肌に残ったワックスを除去し、オイルでミツロウをふき取ります。脱毛後48時間は施術した部分の直射日光を避け、しっかりとした保湿を行うことが必要です。施術後のプールや温泉の当日使用は控える必要があります。

ワックス脱毛で使用するワックスは肌に優しい成分で作られており、またワックスの中には肌の角質を取り除くなどの美肌効果のあるものもあります。しかし肌の弱い人や皮膚の薄い人は痛みを感じやすく、肌を痛めてしまう恐れがあるため使用を控えるのが賢明です。また、この脱毛法は表面に5mm程度の長さの毛が必要であり、さらに、施術しても約2週間~4週間で再び毛が生えてきます。したがって、きれいな状態を保つためにはひと月に1度は施術を受けることが必要になるので、ブライダルエステのような長期的なコースのメニューの中に含まれることが多い方法です。 ワックス脱毛の中でも人気なのはアンダーヘアの脱毛法であるブラジリアンワックス脱毛です。ブラジリアンワックス脱毛は、ビキニ着用のためにTバック発祥の国であるブラジルで生まれた方法で、Iライン、Vライン、Oラインの処理を行うことができます。そして、一帯の毛を除去する方法以外にも、毛の部分をわざと残してアートのような模様を描く方法もあります。

日本では欧米製品を利用したり、欧米式の施術を行ったりしたことによって発生したトラブルを防ぐために日本ブラジリアンワックス協会が設立されたのです。この協会ではブラジリアンワックスにおける技術や衛生面での指導、教育を行い、ブラジリアンワックス脱毛の普及に取り組んでいます。

ワットポースタイル

ワットポースタイルは、タイの伝統的な全身マッサージ法であるタイ古式マッサージの中のひとつで、バンコク式マッサージとしても知られています。別名「ふたりでやるヨーガ」とも呼ばれています。このマッサージは、インドから伝わったヨーガのポーズやストレッチに指圧、整体、気功などの中国由来の東洋医学、それにタイに古くから伝わる伝統的な身体に対する考え方が融合してできたものです。

ワットポースタイルには、タイ独特の身体の捉え方として体内に走るエネルギーラインの概念があります。人間の体内には、7万2000本の生命エネルギーの流れる経路〈エネルギーライン〉があり、その中でも主要な10本の経路を「セン」と呼びます。この10のセンをマッサージすることによって生命エネルギーの流れを整え、自然治癒力の回復や病気の治療、身体を未病のまま保つことに効果があるとされています。特にセンは、10本中7本が下半身を通っていることから、タイマッサージでは下半身や足のマッサージを重点的に行います。また、このエネルギーラインは血管や神経、筋肉の筋のことではないかと考えられています。

ワットポースタイルの総本山は、バンコクにあるワットポー寺院です。この寺院は、バンコク最古の寺院として1788年にラーマ1世によって建立されました。その時、ラーマ1世が民間の医者たちを寺に集めて、タイハーブや、タイに古くから伝わる医学の知識を寺の壁に刻んだと伝えられています。つまり、このエピソードがワットポースタイルのマッサージの由来とされているのです。そして、1957年にワットポー寺院内に設立されたマッサージスクールによって、ワットポースタイルが広く知られるようになりました。このスクールでは、厳格で難解だった伝統的なタイマッサージを単純で覚えやすいものにしたため、多くの評価を得た後タイ国内のみならずヨーロッパにも広がるきっかけとなりました。こうして、「怠け者のヨーガ」、「世界一気持ちいいマッサージ」とも呼ばれ、世界中で注目を集めているマッサージ法のひとつとなったのです。

ワセリン

ワセリンは石油由来の炭化水素類を精製したものです。ワセリンには2種類あります。ひとつ目は、黄色っぽい色をした精製純度の低い黄色ワセリンと、二つ目は、黄色ワセリンをさらに精製して不純物を取り除いた医薬品や化粧品の原料として使用される白色ワセリンです。 ワセリンを皮膚に塗ると皮膚の表面に油分の膜ができ、角質層の水分の蒸発を防止して潤いを保ったりホコリや、空気などの外的刺激から肌を保護したりする効果があります。そのため、ワセリンはハンドクリームやリップクリームなどとして多く利用されています。また、足のかかとに塗れば、靴擦れや足のマメ防止も可能です。

ワセリンは他にもアトピーの発症を予防する可能性があることや、鼻の穴に塗ることで花粉症対策にもなるといった意見もあります。 ワセリンは間接的に肌の自然治癒力や回復力を高めることができます。たとえば、肌の水分の消失は肌をウイルスなどから守るバリア効果を失わせてしまいますが、その場合、ワセリンを塗ることで肌の水分の蒸発を抑えることができるのです。 ワセリンを使用することの副作用としては、アレルギーや発疹、かゆみといった症状が出る場合が挙げられます。特にワセリンは、1度開封してしまうと酸化しやすいので注意が必要です。また、酸化してしまったワセリンは黄色がかった色になり、強い油のにおいがします。

したがって、保存するときは日の当たらない場所に置き、外出の前につけるのではなく就寝前などに使用するのが良いでしょう。さらに、ニキビの多い人がワセリンを顔の肌に塗ると肌の表面に油が増え、毛穴をふさいでしまうことがあり、ニキビが悪化してしまう恐れもあります。 ワセリンは、正式にはオランダとイギリスに本社があるユニリーバの商標ですが、世界中で一般名詞として利用されています。そのため、ユニリーバ以外の多くの医薬品会社からも「ワセリン」や「白色ワセリン」の名称を使用して販売されています。

ワンショット脱毛

ワンショット脱毛とは、インテンス・パルス・ライトという光を照射して脱毛を行う光脱毛において、1回だけ照射して行う脱毛のことです。光脱毛の脱毛器は1回照射するごとにサインの音がしますが、この照射をワンショットと呼びます。ワンショット脱毛とは、インテンス・パルス・ライトという光を照射して脱毛を行う光脱毛において、1回だけ照射して行う脱毛のことです。光脱毛の脱毛器は1回照射するごとにサインの音がしますが、この照射をワンショットと呼びます。

脱毛は毛周期に合わせて施術を行いますが、この毛周期には毛穴ごとにばらつきがあります。そのため、脱毛した後に数本だけ太い毛が生えてくるケースもあるのです。また、脱毛は埋没毛や傷、ニキビなどがある場合には、火傷などのトラブルを避けるためにその部分を避けて行われます。しかし、それでも小さな範囲だけ脱毛できずに残ってしまう部分が出てしまいます。そういった場合に気になる部分だけを照射し、ピンポイントで脱毛することができるのがワンショット脱毛です。

ワンショット脱毛は約1回の照射で1cm×5cmの範囲の脱毛を行うことができ、多くのエステではコース完了後のお手入れや、パッチテストなどの光脱毛のお試し体験として行われています。オプションメニューとしては数百円程度の低額に設定されていることが多いです。毛髪量の少ない部分や、コースを延長するほど毛が伸びていない部分の脱毛に向いている方法といえます。

 

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