柔らか癒し系『エミアブル』型? ソーシャルスタイル理論 #3

人を、そのコミュニケーションスタイルによって4つに分類する「ソーシャルスタイル」。自分とお客さまや先輩・後輩がどのタイプになるかあてはめ、活用すれば、今よりももっとコミュニケーションがしやすくなり、仕事も円滑にいくかもしれません。
そこで「ソーシャルスタイル」4タイプ(「エクスプレッシブ」、「ドライバー」、「エミアブル」、「アナリティカル」)それぞれの特徴や強み・弱みを、4回にわたり、ご紹介していきます。
あなた自身や気になるあの人は、どのタイプ?
今回は感情は表に出すけれども思考は表に出さない「エミアブル」タイプについてです。

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温厚で柔らかでお役に立ちたい!「いい人」な「エミアブル」

エミアブル

「エミアブル(協調派・Amiable・友好派)」タイプは人間関係、信頼関係をまず第一に考えます。仕事においても、まずは良い関係を築いてから。「チームが良い関係であれば良い仕事ができる」という信念を持っています。

  • 声にも態度にも、穏やかに感情をにじませます。
  • 周囲への目配りは目配りは欠かしません。
  • 同意を得るように、ゆっくりと話しまたり、問いかけるように、相談を持ちかけるように話します。
  • 温和で、縁の下の力持ちという印象を与えます。
  • 周囲の人を気遣った結果、決断をためらうことがあります。
  • 賞賛したり勇気づけたりと、周囲を励ましてサポートすることが得意です。
  • 場の和を重視し、いい人間関係の中で楽しくことものごとを進めようとします。
  • 仕事などにおいても、まずは人間関係を築く努力をします。

一人ではなく、チームとして動き周囲のフォロワーとなることで輝くタイプです。

自分の意見を押し通そうとするのではなく聴き上手で共感的、周囲の意見を尊重して縁の下の力持ちとなります。

一緒にいるとホっとできる人なので、場の雰囲気が柔らかくなり和気あいあいとしたものになるでしょう。話しやすい人なのでさまざまな情報が集まってきそうです。

人間関係を作ることに対してエネルギーを使う人でもあるので、派閥ができてしまったときやもめ事を調整する役割も得意です。忍耐強く世話好きで、サポートセンターや介護職、福祉関係の仕事に多いタイプです。期待していると伝えるとそれに応えようとする傾向があります。

ちょっと困った八方美人…相手を想いすぎる「エミアブル」の弱点

エミアブル
  • 八方美人な傾向があり、他人の顔色を見るので優柔不断になりがちです。
  • 人の意見に左右されやすく、意思決定には向いていません。
  • 人間関係作りに時間やエネルギーをかけすぎる仕事が二の次になってしまうことがあります。
  • 人に対して親身になるあまり、騙されやすい傾向にあります。
  • ひとたび何か嫌なことがあった場合、実は根に持つタイプです。

周囲に気を使うため「No」とハッキリ言えないタイプです。

色々な方向にいい顔を見せてしまうのでそれが明るみになった時に「どっちなんですか!」と詰め寄られてしまって収集がつかなくなったり、人を上手に頼れず仕事を抱え込みこっそり泣いてしまう、という密かな修羅場を抱えている場合があります。

決断が苦手なため優柔不断と見られてしまったり、事実をあまり重視せずに自分の感情や人の意見に影響されて決断をしてしまうことも。人間関係作りを優先させた結果、仕事が二の次にならないように気をつける必要があります。

また、意見や主張が弱いので何か嫌なことがあっても飲み込み、自分の中で抑えようとしますが、元々感情表現は豊かなので後まで引きずってしまうこともあるようです。

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ニコニコいい人「エミアブル」な人との付き合い方

1.聞き上手になる

穏やかに話を聞いてくれるのでついつい自分が話しすぎてしまうことがありますが、決して意見や話題を持っていないわけではありません。相手を見習って、自分も笑顔を浮かべて聞き上手になる努力をしてみましょう。

2.あなたの意見が私の役に立つ、と伝える

人のことをまず考えるため、あまり自分から意見を言い出さないので「意見を聞かせてくれると助かる」「言ってくれると私も安心」と、意見を言ってもらうことが自分の役に立つのだと伝えましょう。

3.プライベートの話をする

自分の身の上話など少し深い話は、仲良くなるためには有効です。基本的には優しいので、同情を得ることでコミュニケーションが円滑になります。

4.真摯な態度で接する

真剣で誠実であることに心を打たれます。やや押しに弱い傾向があるので、時と場合によってはそれを利用するのもひとつの手でしょう。ただし、無愛想になったり強い口調になりすぎると、怖いと思われてしまうので要注意です。

5.人の意見や、権威を伝える

周囲の人の意見を尊重するので、「周りのこれだけの人が支持している」といった情報は効果的です。また、「あなたにだけ特別サービス」といったプレミア感を伝えるのも効果的。

6.存在に対して感謝する

人のために動きますが、謙遜しがちなエミアブル。褒めると「そんな、私なんて……」とは言いますが、周囲が自分のことをどのように感じているかは気にしています。
「いつもありがとう」「助かりました」と、存在を認める感謝の気持ちを声にだして伝えるとよいでしょう。

文/sapuri

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