フィットネスインストラクターのオーディションとは? オーディションの内容や合格するためのポイントについてお伝えします
フィットネスインストラクターとして働くためには、まずオーディションを受けなくてはならないことをご存知でしょうか。
企業によってオーディションの内容は若干異なってきますが、実技と面接は必ずあるものと考えて良いでしょう。
実技ではフィットネスの知識やスキルを、面接では社会人としての一般常識が問われます。
これから新しくこの業界に飛び込んでいく人にとっては、まさに自身のキャリアを決定づける場となりますから、緊張する方もおられるかと思います。
また、いくつかのオーディションを受けたのにも関わらず、望んだ結果を得られなかった方もいるでしょう。
今回は、そんなオーディションを受けるにあたって、準備しておきたいことや、合格するためのポイントについて考えてみましょう。
フィットネスインストラクターのオーディションとは?
フィットネスインストラクターとして働くためには、それぞれの企業が設けているオーディションに合格しなくてはなりません。
これは、その企業が求める人材にマッチする人を選ぶために行われているもので、一定の評価基準のもとで採用・不採用が決まります。
その人の持っているスキルやキャリアをチェックする場であると同時に、社会人としての一般常識を持ち合わせているかや、人柄なども基準に入ってくるでしょう。
まだこの業界での職歴がない方は、初めての経験で緊張してしまうかもしれませんが、自信を持ってしっかりとアピールすることが重要です。
フィットネスインストラクターのオーディションをするまでの流れ
オーディションというのは、一般の企業でいう面接と同じ役割を果たしています。そのため、専門的なスキルや知識だけでなく、人間性も重視されます。
最初に書類審査で選別を行う企業もあります。ここで、その企業が求める条件をクリアした人だけが次のステップであるオーディションに進める仕組みなのです。
他方で、そのような形式をとらずに、すべての参加希望者に対してオーディションを行う企業もあります。
その際、履歴書は当日に会場で手渡す場合と、事前に提出する場合があります。いずれにせよ、しっかりと準備をして臨むようにしましょう。
募集要項の確認
まず何よりも先に確認しなくてはならないのが、オーディションの募集要項です。どのような人を募集しているかが明確に書かれているため、必ずチェックしましょう。
募集要項で、その対象者を明記しているのは、「フィットネス」という言葉のなかに、エアロビクスやダンスなど、多様なプログラムが含まれているためです。
ですので、自身が得意とする、もしくは目指したいインストラクターの姿と合致する募集であるかどうかを判断しなくてはなりません。
常日頃からアンテナを張って、オーディションの開催情報を集めておき、その中から『これだ』と思えるものを選ぶようにしましょう。
オーディションの申し込み
自身の考える条件とピッタリ合うオーディションが見つかれば、そのオーディションに参加するために申し込みを行います。
募集要項には必ず『申し込み方法』というものが明記されているはずです。その手順にならって申し込むようにしましょう。
例えば、別紙の申し込み用紙をプリントアウトして必要事項を書き込み、FAXで送信する場合や、メールでの申し込みなどが一般的です。
いずれにせよ、企業側は多くの参加希望者を確実に把握するための方法を取っています。ですので、提示された方法を守って申し込みましょう。
オーディション費用の支払い
申し込みが受理されれば、企業側からエントリーが完了したという内容の連絡が入ってきます。
これをもって、オーディションへの参加が認められたことになりますので、その連絡を受けたならば、オーディションの受験料を支払うようにしましょう。
この支払方法の詳細に関しては、募集要項に書かれている場合と、別途企業からの連絡が入る場合が考えられます。
どちらにしても、指定された銀行口座に期日までに振り込みを完了させなくてはなりません。支払期日を守って振り込むようにしましょう。
フィットネスインストラクターのオーディションの内容とは?
オーディションの中身は実技に加えて、面接や学科で構成されています。エクササイズやトレーニングの知識が試されるので、その対策が必要になります。
また、面接では社会人としての一般常識やマナーを備えていること、その企業を志望した動機などが尋ねられるため、しっかりと答えられるようにしましょう。
なぜオーディションをするのかという基本に戻りましょう、これらはすべて、企業側が設定した基準を参加者がクリアしているかどうかを試すためのものです。
そのため、その企業が掲げている理念やフィットネスに対する考えを把握しておくことが、オーディションへの対策になることを覚えておきましょう。
実技テスト
実技テストは、文字通り審査する人を前に自身が持っているスキルをアピールする場となります。
採用されたいプログラムのメインパートにおけるリードを披露することになります。3分や5分などといった規定の時間を守りつつ、うまくまとめましょう。
審査する人はスタジオディレクターなどの役職についている人が多く、その実力を見極める目を持っている人といえます。
自身の力量を計ってもらえる貴重な場と考え、持っているものをすべて出し切るつもりで臨んでください。
学科試験
オーディションで学科を設けているのは、その人がどの程度の知識を持っているかを判定するためです。
インストラクターとして働いていくために必要とされる、エクササイズやトレーニングの知識が試されます。
それと同時に、生理学、解剖学、栄養学など、医学の基礎的な分野からも、いくつか出題されることが一般的です。
あまり難解な問題ではないので、すでに資格を持っていたり、体育・スポーツ系の学校を卒業している人ならば、特別な勉強を必要とせずとも答えられるでしょう。
グループ面
グループ面接は、一般的な企業への就職活動とまったく同じであると考えて良いでしょう。
社会人として必要とされる、身だしなみへの配慮や言葉遣いやマナーの正しさなどが、選考の基準となります。私服OKの場合でも、そのファッションは見られているので気を付けましょう。
また、より多くのお客様を集めるためのコミュニケーション能力や、企業利益を考えることのできるビジネスマインドが備わっていることも、大切なポイントとなります。
これらはすべて、インストラクターとして働いていく上での“プロ意識”が試されているといえます。雰囲気にのまれず、自身の考えを述べるようにしましょう。
フィットネスインストラクターのオーディションで合格するためのポイント
オーディションは、実技・学科・面接を通じて、正しい知識とスキル、社会人としての常識が判定される場であることを述べてきました。
それでは、インストラクターとして晴れて合格する人と、残念ながら不合格の判定を受ける人との違いは、どこにあるのでしょうか。
100パーセントの力が出せたのに、何かの資質が欠けていたことも考えられますし、逆に自身の力をフルに発揮できなかった場合も考えられます。
ここでは、オーディションに合格しやすい人の特徴を挙げることで、合格するために必要なポイントについて考えてみましょう。
インストラクターとしての正しい知識
企業に採用されれば、フィットネスの指導者という立場になる訳ですから、お客様を良い方向へと導いていかなくてはなりません。
お客様の体型や生活全般を見て、正しく指導を行えることや、効果のあるエクササイズ・トレーニングを実践できるかという点が重要になってきます。
つまり、インストラクターとして認められるためには、正しく指導を行うための知識を持ち合わせていることが絶対に必要です。
自身が持っている知識が本当に正しいのかを知るためにも、今までに学んだことをもう一度見直し、常に正しい知識を得るように努めましょう。
分かりやすい説明をすることが出来るかどうか
お客様がどんなことに悩んでいるのかを把握するためには、意思を通じ合わせるためのコミュニケーション能力が欠かせません。
そのようにして悩みを把握できたならば、次のステップとして、問題を解決するための指導を行うことになるはずです。
そのときに、分かりやすく指導内容を説明できることが重要なのです。これができないと、お客様の理解を得られないまま指導することになってしまいます。
何が問題であり、どのようにしてそれを解決するのかを分かりやすく説明できることも、インストラクターに求められる資質といえるでしょう。
インストラクターになる人の人柄
お客様の安全管理を重視している企業にとっては、指導スキルよりも安全性に配慮できる“人柄”を重視して採用を行う傾向があります。
スタジオプログラム自体を自社が扱う“商品”と考える企業は、その品質を管理する上で、安全面を配慮しない訳にはいかないためです。
そのような現場では、指導中の目配りの仕方や声がけに配慮できる人が求められているのです。
運動効果だけを追い求めるのではなく、お客様に『楽しく』『安全に』運動してもらうための工夫を怠らない人柄が重視されています。
オーディションでの成功のカギはいつもの自分をアピールすることです
以上、フィットネスインストラクターのオーディションについて述べてきました。
フィットネスクラブとひとことで言ってみても、その経営母体によって理念がまったく違っていたりするものです。
そのため、オーディションを受ける前に、その企業はどういった考えに基づいて活動しているのかを知っておくことが重要です。
もし、その作業をせずにオーディションに合格したとしても、そこが自身の職場となる訳ですから、『働いてみたらイメージと違っていた』ということになりかねません。
そして、オーディションは採用・不採用が決まる大切な場ですが、あまりプレッシャーに感じないことも大切です。肩の力を抜いて、自然体で臨むようにしましょう。