デイサービスのパート勤務。給料はいくらもらえる？

デイサービスとは在宅介護の高齢者を昼間に受け入れて入浴や食事、機能訓練を提供するサービスのこと。
デイサービスでは様々な職種の人々が働いており、人員不足の背景からパート職員も多く働いています。今回はデイサービスで働く人にスポットを当てその仕事内容や給料面についてご紹介します。

一般的なデイサービスは、比較的健康な高齢者が多いため、軽度の認知症の高齢者を時折見かける程度で重度の介護を要する高齢者はいません。そのため比較的経験が浅くても働くことができ、経験を積めるチャンスのある職場です。

デイサービスでは多種多様な職種の人が多く働いています。介護職員と一口に言っても、ケアスタッフやケアワーカー、介護ヘルパーなど呼び方は様々です。主な仕事内容は、施設を利用する高齢者の食事の介助や排泄の介助、入浴の介助、おむつ交換、話し相手や着替えの介助まで多岐に渡ります。高齢者の送迎車両の運転を行う場合もあります。

デイサービスで高齢者を預かる時間は4時間～8時間程度です。短時間の間に様々な業務を行わなくてはいけないので、高齢者の気分や体調を読み取った臨機応変な対応が求められます。重度の要介護者はあまりいないため、身体の介護をするよりも、高齢者が安全に過ごせるように見守ったり、会話したりをすることが求められます。そのためデイサービスではコミュニケーションスキルも重要なスキルとなります。

デイサービスでは看護職員も働いています。看護職員は施設に来た高齢者の血圧や体温などのチェック、入浴後の塗り薬の塗布、医師との連絡などの業務がメインです。医療業務が無いときには、介護職員と一緒に高齢者の介護を求められることもあります。医師がいないときにも判断を求められる場合があるため看護師としてのある程度の経験も求められます。

デイサービスでパートとして働くメリットは、サービスの提供時間が決まっているため働く側にとっても都合が良い面が挙げられます。そのため、家事をこなしながら決まった時間をデイサービスで働き、育児もやりやすいといえるでしょう。残業もほとんど無いため、予定外の仕事に振り舞わされること無く安心して働くことができます。

また夫が会社員のため扶養に入っている場合でも、デイサービスでパートとして働けば扶養範囲内で働くことも可能です。扶養範囲内で働くことを希望する場合は、施設に応募する際に事前に確認しておきましょう。

デイサービスでの仕事は多岐に渡るため慣れるまでは大変な場合もあります。ただし年齢や経歴を問わず初心者からでもはじめることができ、将来の親の介護をするときにも施設で働いた経験が生きてきます。デイサービスでの経験を積めば、その他の介護職員を求められる職場にも転職しやすくなります。

デイサービスでパートとして働く場合、その給料は地域や施設によって異なります。求人情報を見ていると、デイサービスの介護スタッフやヘルパーの募集の場合、無資格者の場合時給805円からの募集となっています。時間帯によっては割増賃金を設定している施設もあります。

施設によって求められる条件は異なり、週3日勤務や週5日勤務の指定などがあります。逆に週2日勤務でも勤務可能な施設もあります。普通自動車免許が求められる施設もまれにあります。勤務時間は午前8時から夕方18時までの範囲であることがほとんどです。施設によっては、介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）の資格を有していることを最低条件としているところもあります。

デイサービスの求人でも、看護職の場合パートの給料は高めの設定となっています。準看護師で時給1,335円、正看護師で時給1,655円の施設もありました。ただし求人の数は圧倒的にヘルパーなどの介護スタッフが多いです。

いかがでしたか。介護保険の制度から、デイサービスの介護職員には資格要件は求められていません。そのため資格が無くてもデイサービスで働くことはできます。ただし、採用してもらうためには、少なくともホームヘルパー2級を習得しておくと有利です。最近介護福祉士の資格を求める求人も増えています。希望の勤務条件を満たす施設で働くために将来的には資格取得も視野に入れて活動するのがおすすめです。