ヘルパー2級を取得してデイサービスで勤めたい


介護の仕事は、歩行の補助などひとつとっても、技術が要されるものとなります。そんな介護職で取得しておきたいのが、ヘルパー2級の資格です。このヘルパー2級の資格を所持していれば、デイサービスを含め、施設内での介護や在宅介護に携わることができます。それでは、ヘルパー2級の資格とはどのようなものなのでしょうか。詳細を確認してみましょう。

■ヘルパー2級の資格とは?

近年、高齢者の増加に伴い、介護職の需要が大きく高まっています。しかし、注意しておきたいのは、介護職は誰でも就くことができないということです。デイサービスや在宅介護など介護職員として介護に携わることになると、ヘルパー2級の資格を要されることが多くなります。

つまり、ヘルパー2級の資格を所持していないと、介護職に就くことが難しいということです。しかし、このヘルパー2級という資格名は廃止されて、現在、介護職員初任者研修課程というものに名称が変わっています。現状ヘルパーの資格を持っている場合はそのまま使えますが、今後受ける場合は注意しましょう。

この、介護職員初任者研修課程が制定されたことに伴い、ヘルパー3級の資格は廃止され、介護職員初任者研修課程の修了者がヘルパー2級と同等になりました。また、介護職員初任者研修課程はヘルパーの資格と大きな変化はありませんが、受講の後に筆記試験が追加されるようになりました。

■さまざまな資格取得の形態

ヘルパー2級にあたる介護職員初任者研修課程を受講すると考えると、学習時間は130時間くらいに及びます。この130時間という数字は講座の受講と実習を合わせた数字です。ちなみに、このうち実習は30時間と定められています。実習にかかる期間は実質5日間です。

以前は昼に通学して介護職員初任者研修課程の勉強を行うということが主流でしたが、時代の流れと共に学習形態は変化してきました。現在は、昼間の受講だけでなく、夜間に講座や週末講座、通信講座を設けているところも少なくないです。

学習形態の多様化に伴って、働きながら介護職員初任者研修課程の資格を取得することも可能になりました。これから介護職に就きたいという方はもちろんですが、既に介護職に就いていて資格を取りたいという方にとっても学びやすい環境となっています。既に就労している場合は、給与アップも狙えるでしょう。

■ヘルパー2級の資格取得における実習

ヘルパー2級、介護職員初任者研修課程では、30時間の実習が定められています。これは、夜間講座や通信講座であっても必ず受けなければならないものです。実質5日間となっている実習はどのようなものなのでしょうか。

まず実習では、施設実習、デイサービスの実習、在宅での実習の3つに分けられます。それぞれ実習期間は、施設実習2日、デイサービス実習1日、在宅実習2日の期間が設けられています。

【施設実習】施設における実習は、施設での様子を見学したり、実際に食事や排せつの補助を行ったりします。

【デイサービスの実習】デイサービスの実習が他の施設実習と異なる点は、レクリエーションがよく行われているという点です。リハビリや食事の補助を行いながら、レクリエーションの実践を学びます。

【在宅実習】ホームヘルパーにおける実習です。施設とは異なり、ゴミ出しや掃除など介護のほかに、生活の補助を実践として行います。

デイサービスで働きたい場合は、まずヘルパー2級と同等の介護職員初任者研修課程の取得が考えられます。現在は昼間の講座だけでなく、夜間や通信など多様な資格の勉強が行えるので、自分の状況に合わせて選択すると良いでしょう。また、介護職員初任者研修課程の実習では、デイサービスの実習も設けられているので、実際にデイサービスの雰囲気や仕事内容を知ることができます。



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