仕事を辞めたい理由として、デイサービスの仕事の内容が自分に合わないということが多いです。
デイサービスの特徴に、レク(レクリエーション)があります。レクは、お年寄りの身体機能の向上を図ったり、脳の機能を活性化したりすることを目的に行われるものです。
デイサービスで行われているサービスの中でも重要なものですが、このレクの内容を考えたり、レクの盛り上げ役になったりすることが施設の職員に求められます。
このレクは、向き不向きがある仕事で、デイサービスで働く人の中には、レクを苦手に感じる人も多いようです。新しいレクのアイデアを出すのが大変だったり、盛り上げ役が上手くできなかったりして悩む人がいます。
また、デイサービスでは、介護度の低い利用者が多いので、介護についての知識や技術が身に付きにくい場合があります。将来的に介護職でキャリアアップを目指している人にとっては、もっと知識や技術が身に付く職場に移りたいと感じることもあるようです。
デイサービスの職場内での人間関係の悩みも、辞めたいと思う大きな原因となります。利用者との関係で悩む人もいますが、多くは同僚や上司との関係での悩みです。
デイサービスの現場では、パートや派遣、正社員などの雇用形態が異なる人が一緒に働いているため、仕事の分担や待遇などについて、それぞれに不満を感じることも多いようです。
また、デイサービスでは、看護師や生活相談員など、介護職員とは職域が異なる人とも一緒に働くことになります。そのため、違う職種の人との仕事の分担でも不満が生じやすく、悩みの元になるようです。
もちろん、普通の職場と同じように、上司との関係に悩む人もいます。利用者との関係で溜まったストレスを部下に向けてしまう上司もいるようです。
また、上に挙げた雇用形態の差や、職域の差が原因となって生じる不満については、上司が解決を図る必要がありますが、上司がそのような手立てを講じてくれず、そのことがますます不満を生じさせる原因となるケースもあります。
全産業と比較して、介護職員の賃金の水準が低いことは、厚生労働省
が実施した調査(賃金構造基本統計調査)によっても明らかになっています。デイサービスは夜勤がないなど、業務の負荷は比較的軽いものの、給与水準など待遇面での不満が辞めたい理由になりやすいです。
もっとも、辞めたいと思う直接の理由は、仕事の内容や人間関係の問題が多いようですが、待遇面での不満がを抱えているスタッフも多く、他の問題が直接の原因となっている場合でも、最終的に辞めるという判断をする際には、待遇面も大きく影響を与えます。
待遇が良いのであれば、現在の職場の環境を良くするために努力しよう、多少のことは我慢をしようという気にもなりますが、待遇が悪い場合は、「辞めてしまおうか」という考えに繋がりやすくなってしまうようです。
近年では定期昇給制度を設けるデイサービスも出てきていますが、まだまだ大部分のデイサービスは、勤続年数が長くなってもなかなか昇給しない、頑張って資格を取っても手当てが付かないというところが多いのも事実です。これらは、日頃から努力を続けていても、その努力が待遇面へ反映しないということであり、努力しても報われないと感じると、仕事を辞めたいと思ってしまうようです。
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