愛称・ペコロスである漫画家のゆういちと、その母であるみつえの二人の日々を描いたマンガです。みつえは認知症を患い、グループホームで入居中。認知症を患っているため、実の息子であるペコロスが誰か分からなかったのですが、薄くなった髪の毛を見て、ようやく息子を思い出します。
みつえは自身の夫が亡くなってしまったことはすっかり忘れてしまっているため、見えないはずの夫と話すみつえが描かれています。マンガの中ではストーリーが進むにつれて、みつえの認知症も進行してしまい、少しずつ記憶が無くなっていく展開。時折少女のような無邪気な笑顔を見せるみつえを、温かく見守るゆういちが印象的です。
認知症を患った息子の介護体験を題材としたこのマンガはたちまち話題となり、2013年にはNHK BSプレミアムでドラマ放送化され、同年の11月には、映画化されました。映画では、ゆういちを岩松了、みつえを赤木春恵が演じています。その他、温水洋一や宇崎竜童などが出演しています。
「49歳 未経験 すっとこ介護はじめました!」は、介護施設のリアルな現状を描いたマンガです。雑誌が休刊してしまったことによって仕事が無くなってしまい、経済的に厳しくなった49歳の漫画家が、介護施設の認知症棟で働き始める姿を描いています。
周囲の女性職員に虐げられながら、そしてこれまで経験したことのない仕事に苦戦しながらも、介護という仕事に喜びを見つけて成長していく主人公。これは、実際の著者が、職探しから始まり、介護福祉士の資格を取得するまで、実際にあった介護施設で3年間働いてみた実話を題材にしています。
介護の仕事は、誰でもできるわけではありませんが、一生懸命取り組めばずっと続けられる仕事であることを教えてくれます。これから、介護士として働こうと考えている人、同じような境遇の人にはぜひ読んで欲しい作品です。
女性向けのコミック誌である「増刊フラワーズ」にも掲載されたことがあり、大反響を呼んだこの作品は、老若男女が楽しんで読むことができます。
「ヘルプマン!」は、作者のくさか里樹による介護を題材としたマンガです。2003年8月から2014年9月までの間、講談社が発行するイブニングで連載されていました。その後、2014年12月には、朝日新聞出版が発行する週刊朝日に移籍しています。
学校にもほとんど行かず、テストでは赤点ばかり取っていた主人公の友人がある日、老人ホームで働く決意します。その後、主人公が学校から帰宅する途中に、徘徊する老人を見つけて、特別養護老人ホームまで連れて行くことに。その際に老人ホームで目にした高齢化社会の問題を解決するために、主人公が介護施設で働き始める物語です。
この漫画は全27巻ですが、「介護保険制度編」から始まり、「介護福祉学生編」や「認知症編」など、巻ごとによって違うストーリーを楽しむことができるようになっています。マンガという比較的読みやすい媒体を使って、高齢化社会の深刻な問題がリアルに描かれている、貴重な作品です。
2017/07/14
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2017/05/31
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