体力勝負のホームヘルパーは、あまり広くは知られていませんが「腰痛」を理由に介護職を離れる人が非常に多いのです。利用者を抱きかかえて移動させたり、重たい荷物を運んだりすることが多いので、それも自然の成り行きなのかもしれません。
またホームヘルパーは御宅から御宅へ移動することがルーティンワークでありますが、それにも体力が必要とされます。ときには時間との戦いになって、ランチをゆっくり食べている時間がないということも頻繁にあります。
それ以外にもホームヘルパーはみんなと協力しあえるデイサービスセンターやホスピスなどの施設とは異なり、利用者とマンツーマン態勢で働きます。肉体的な補助はもちろんのこと、精神的なフォローやスケジュール立て、アフターフォローまで広い視野を持ってサポートしていかなければなりません。
本当に介護の仕事が好きで、人の役に立ちたいと感じている人にはなんでもないことなのかもしれませんが、働きはじめの人や慣れていない人にとってはハードに感じることがあるでしょう。
ホームヘルパーの仕事は、給料に見合っているのか? という疑問に対してですが、これはホームヘルパーの雇用形態や勤務先の給与形態によって千差万別であるためひとことで答えるのは非常に難しいところです。
今現在ホームヘルパーとして働いている人の多くは正社員ではなく、契約社員やパートといった非正規雇用者であるため安定した給料を受け取っているとは言いがたいのが現状です。
しかしながら非正規雇用であるため、勤務時間帯を選ぶことができたり出勤日に融通をきかせることができたりするため、決して悪いところばかりではありません。現在非正規雇用で働くホームヘルパーの平均時給は1,300円から2,000円程度と幅広く、それも身体介助をするか生活援助をするかによって異なってきます。
勤務先によっては日勤のみでOKというところもありますが、夜勤を命じる事業所も非常に多く、あまりに頻繁な夜勤を要請されるとハードに感じることもあるでしょう。これから勤務先を見つけるという人は、これらの雇用条件にしっかりと目を通すことをおすすめします。
ホームヘルパーの仕事をハードに感じる人もいるかもしれませんが、ちょっとした工夫を取り入れていくことで仕事量や負担を軽減できる可能性が高くなります。
まず利用者さんの介助をする中で肉体的な負担を感じるようであれば、福祉用具を導入することを検討してみたり、ひとりで行っていた介助体制を二人以上にしてみたりと計画を少しだけいじってみましょう。
こうしたマイナーチェンジを取り入れていくことで、スムーズに仕事をすすめられるようになります。
身体介護の技術を高めていくことも大切な仕事のひとつです。事業所に戻って他のスタッフと会話しながらどのような介助をしているのか聞いてみると、ヒントが見つかるのかもしれません。
また利用者さんにも頻繁に疑問点や不満な点を聞いてみると、気持ちが伝わりあって介助も上手にすすめることができるようになるでしょう。給料や勤務時間といった待遇を変えることは難しいことですが、些細な心がけが仕事をラクにしてくれることがあるでしょう。
2015/09/20
2015/09/19
2015/09/17
2015/09/15
2015/09/14
2015/09/13
職種別の記事まとめ |
人気のキーワード |
---|---|