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ヘルスケア 2021-08-29

【福祉現場のコロナ対策、どうしてますか?vol.6】コロナ禍の今だからこそ、職員間のコミュニケーションをより大切に #2

Withコロナ時代の今、介護現場に求められている感染対策と働き方を深堀りしてお届けする連載企画。今回お話を伺ったのは、デイサービスセンターシエロ小金原と青梅のエリアマネージャーを務めている石原美幸さん。

定員10名の地域密着型の通所介護「デイサービスセンターシエロ青梅」では、基本の感染対策の徹底と対策内容の提示、施設内でも楽しめる方法を職員で考えて行動することで、コロナ禍でもご利用者様が満足できるサービスの提供に努めています。

今回は、そんな「デイサービスセンターシエロ青梅」の働き方にフューチャー。新型コロナウイルスの流行によって働き方にどのような変化があったのか? 今後、現場にはどのような働き方が求められてくるのか? 新たに導入したツールや、導入してみての感触など、コロナ禍を経験して見えてきた「介護現場の働き方」について深堀りします!

お話を伺ったのは…

エリアマネージャー 石原美幸さん

「利用者一人一人に寄り添える介護がしたい」という想いから、2014年に株式会社シエロにパート社員として入社。「デイサービスセンターシエロ青梅」の介護職員として現場で活躍したのち、2019年に施設長に就任。2021年4月から「デイサービスセンターシエロ小金原」および「デイサービスセンターシエロ青梅」のエリアマネージャーを務めている。

オンライン会議をスタートしたことで時間を有効活用できるように

「コロナ禍での業務効率化のため、
会社でタブレットの導入がされました」と石原さん。
実際に活用してみて良かったこと・課題と感じている点
をお聞きしました

―新型コロナウイルスの影響でデイサービスセンターシエロ青梅の働き方に変化はありましたか?

現場はリモートワークするというわけにはいかないので、これまでと変わらず利用者さんを出迎えて感染対策をしながらサービスの提供をしています。

私自身は、これまで毎月本社に集まって行っていた社内会議がオンラインになりました。オンラインになったことで今まで移動に費やしていた時間を、オンラインセミナーなどに参加して勉強する時間に費やすことができ、時間を有効活用できることが多くなったと思います。

―オンライン会議は、実際にスタートされてみていかがですか?

青梅から本社までの移動時間が削減された分できることは増えたりしたので、どこでもできる気軽さはオンライン会議の大きなメリットですよね。ただ一方で、オンラインは対面時のように相手の温度感を直で感じながら会話することができにくいため、どうしても堅苦しい雰囲気になりがちな点はあるのかなと感じています。

コミュニケーションが希薄になりがちな今こそ、何気ない日々の会話が重要に

「日ごろから現場としっかり会話して
コミュニケーションをとることを大切にしている」と
お話ししている石原さん

―コロナ禍で新たな働き方も経験し、改めて「大切だな」と思ったことはありますか?

コロナをきっかけにタブレットを導入し、職員同士の情報共有もタブレット上で行えるようになりました。しかしタブレットは業務の効率化が図れる利点がある反面、文面のみの共有となると、人によって読んだ内容の捉え方が違ったりすることもあり、誤解を招きやすい点もあると感じています。なので、タブレットはあくまで情報共有の一つのツールとして活用し、プラスしてスタッフ間のフォローも行っていかなくてはならないと思っています。

―では、石原さんが現場の職員のみなさまとコミュニケーションをとる際に気をつけていることはありますか?

日頃から何気ない会話を交わすことを大事にしています。相手の本音って普段の何気ない会話の中にぽろっと入っていたりすることも多いと思うので、日頃から相手と話すこと、相手の話をきちんと聞くことを意識しています。

現場の声に耳を傾け、積極的に運営に活かしていきたい

株式会社シエロのHPでは、
現場職員がデイサービスセンターシエロ青梅の
日々の様子や取り組みを発信中

―石原さんがこれから目指していきたい「働き方」の目標を教えてください。

職員間でしっかりコミュニケーションをとり、職員が働きやすい環境づくりを整えていきたいと思っています。シエロは職員がチャレンジしたり、新しいものを取り入れることにも積極的な会社なので、現場の意見にものすごく柔軟です。ただそのためには、エリアマネージャーである私が橋渡し的な存在となり、現場の職員がより働きやすい環境を整えていきたいと思っています。

職員のニーズに応えて働きやすい環境をつくることが、結果的にご利用者様に質の高いサービスを提供することにもつながってくると思います。

デイサービスセンターシエロ小金原
石原美幸さんの「コロナ禍の働き方のポイント3箇条」

1. オンライン上での勤怠管理やオンライン会議を導入して業務を効率化

2. 日ごろから職員同士のコミュニケーションを大切にする

3. 現場の声に耳を傾け、柔軟に取り入れる環境を整える

さまざまなバックグラウンドや趣味を持っている職員のみなさまが、それぞれの個性を活かしながらいきいきと活躍されているのが非常に印象的で、社内の風通しの良さがこちらにまで伝わってきました。「オンラインの導入が本格化している今だからこそ、人とのコミュニケーションを大事にしていかなければならない」という石原さんのお話しにも深く共感いたしました。貴重なお話をありがとうございました!

▽前編はこちら▽
【福祉現場のコロナ対策、どうしてますか?vol.6】ご利用者様に楽しんでもらうためにできることを常に追求し実践!#1>>

取材・文/小沼奈央(レ・キャトル)
撮影/石原麻里絵(fort)]

Information

デイサービスセンターシエロ青梅

住所:東京都青梅市河辺町9-5-10
TEL:0428-24-7274

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