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特集・コラム 2021-10-05

看護師のアルバイト・パートは需要が高い?|アルバイトで働くメリット・デメリット

高齢社会の進行とともに、病院やクリニックなどの医療機関や介護施設などさまざまな場所で看護師の社会的ニーズは高まっています。また看護師としての働き方は常勤だけでなく、アルバイトやパートといった働き方も可能です。結婚や出産、子育て、家族の介護など新たな家庭での役割と仕事とを両立したいといった場合に、アルバイトやパートはメリットを感じやすい働き方だといえるでしょう。

ここでは看護師のアルバイトやパートの需要やメリットやデメリットについて解説します。

看護師のアルバイト・パートは需要が高い? 求人情報をチェック

看護師は、高齢社会の進行や結婚や出産、子育てなどで退職や転職の多い職業であり、社会的ニーズが高い傾向にあります。常勤だけでなく、雇用形態の選択肢をアルバイトやパートに広げてみると、さまざまな場所で多様な働き方をみつけることができるでしょう。

ここでは、看護師のアルバイトやパートの需要について求人情報をもとに詳しく解説します。

看護師はアルバイト・パートでも需要が高い!

看護師は常勤だけでなく、アルバイトやパートといった勤務形態でも需要が高いのが特徴です。実際に看護師の求人情報をみてみると、老人ホームやデイサービスなどの介護施設での求人のほか、訪問入浴スタッフ、介護タクシー同乗スタッフ、病院やクリニックなどさまざまな求人が見受けられます。

アルバイトやパートといった雇用形態であってもさまざまな場所で看護師が必要とされていることがわかるでしょう。

夜勤専従のアルバイトもある

日勤帯以外にもアルバイトやパートでは、夜勤だけでシフトを組む夜勤専従という働き方も選択可能です。病院や介護施設など患者や利用者の方が入院や入居をしている施設では、夜勤専従の看護師を募集しています。夜勤専従では、勤務が夜間や明け方なので日中の時間を有効に活用できるほか、夜勤手当がつくため時給が高く、効率よくしっかりと稼ぎたいという人にもおすすめです。

求人をみてみると介護施設や病院などで夜勤専従のアルバイトの募集も多数見受けられ、ニーズの高さがうかがえます。結婚、出産や子育てを機に日勤だけの働き方にシフトする人も多いなか、夜勤専従のスタッフを必要としている施設も少なくないというのが現状です。

時給相場はどれくらい?

アルバイトやパートの看護師の時給相場をみてみると、全国において関東エリアの時給が高くなっています。老人保健施設や老人ホームなどで1,500~1,800円、病院で1,800~2,100円、クリニックで1,700~2,000円。夜勤専従では1,500~2,500円ほどです。夜勤専従では日勤帯の時給相場と比べて高い傾向にあり、少ないシフトでもしっかりと稼ぐことができるでしょう。

また看護師のアルバイトやパートの時給相場は、ほかの職業と比べても高い傾向です。専門性が求められる仕事であるがゆえの相場であることがうかがえます。このようにアルバイトやパートであっても、看護師の資格を生かして働くことができるでしょう。

看護師がアルバイト・パート勤務でお仕事するメリットとは?

看護師でアルバイトやパート勤務として働く場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、メリットについて詳しく解説します。

アルバイト・パートで働くメリットとは

常勤と比較して、アルバイトやパートなどの雇用形態では働き方の自由度が高くなるなど、さまざまな場面でメリットを感じることができます。

ここでは、看護師でアルバイトやパートといった勤務形態で働くメリットについて見ていきましょう。

希望する条件で働きやすい|短時間など

常勤の場合は、たとえば9時から17時までなど、毎日決まった時間に出退勤するのが一般的です。

一方でアルバイトやパートの場合は、午前中だけや午後だけといった働き方も可能ですし、曜日や日によって時間の調整ができるなど、勤務時間の自由度が高くなります。ライフスタイルや自分の予定に合わせて働きやすいのが魅力でしょう。

残業や時間外出勤が少なめ

常勤の場合には、勤務時間内に業務が終わらなければ残業があるほか、時間外で出勤するケースも見受けられます。

一方でアルバイトやパートの場合には、常勤よりも残業を任されることが少なく、スキルアップのための研修会や勉強会の出席も強制されることも多くありません。プライベートの時間も大切にしながら働くことができます。

責任の重い仕事はあまり任されない

職場にもよりますが、アルバイトやパートの場合に責任の重い仕事はあまり任されない傾向です。アルバイトやパートではケアの必要度が高い患者や利用者の方を任されることもありますが、外まわりや常勤の看護師のサポートなどといった役割も担います。
また、管理職などの重要な立場を任されることもほとんどなく、役職や管理職を目指さない人やブランクのある人も働きやすい雇用形態だといえるでしょう。

トラブルに巻き込まれにくい

看護師の職場では人間関係に悩む人もいるでしょう。スタッフ同士のトラブルなどで職場の雰囲気が悪化することもあります。

アルバイトやパートの場合は、毎日出勤するとは限らず、短時間で数日だけというシフトを組むことも可能で、面倒な人間関係から距離をとりやすいというのもメリットです。尚、あくまでも職場によることですので、自分にあった職場を選ぶことが大切でしょう。

アルバイト・パートで働くデメリットとは

アルバイトやパートといった働き方にはさまざまなメリットがありますが、デメリットも存在します。ここでは、デメリットについて詳しく解説します。

非正規のため将来に不安を感じることも

常勤とは異なり、看護師のアルバイトやパートは非正規雇用です。有給が少ないほか、社会保障や退職金がないなどといった面では、将来の不安や心配が残ります。

福利厚生などの待遇面や保障といった点では、常勤のほうがメリットを多く感じられるでしょう。

休みが多い月は給与が少ない

常勤の場合には、多少欠勤や早退があったとしても毎月の給料への影響はほとんどありません。しかしアルバイトやパートの場合には、出勤時間や日数が給料に直結するため、休んだぶんだけ給料が減ることになります。急な用事や家族や自分の体調不良などで出勤できない場合や連休が多い月などは給料が少なめです。

このように出勤時間や日数によるため、給料が安定しないというのがアルバイトやパートで働くうえでのデメリットだといえます。

アルバイト・パート勤務はこんな方におすすめ!

ここでは、アルバイトやパート勤務がどのような人におすすめできるのかについて解説します。常勤以外の働き方を検討している人もぜひ参考にしてみてください。

看護師への仕事復帰を考えている方

アルバイトやパートなどの働き方は、結婚や出産、子育てなどで一時現場を離れ、再就職を検討している人、ブランクがある人におすすめです。常勤の看護師と比較して、責任の重い仕事を任されることが少ないため、ブランクがあってスキルに自信がないという人も働きやすいのがメリットとなっています。

また、アルバイトやパートとして働きながら、少しずつ働いていたときの感覚を取り戻していき、最終的には常勤で職場の戦力として働きたいという人にもおすすめです。病院やクリニック、介護施設などの施設で働くか迷っている人も、アルバイトやパートであれば求人に応募しやすいでしょう。

時短勤務で育児や介護などと両立したい方

子どもがまだ小さく手が離せない、家族の介護があり短時間だけでも働けたらなどと考えている人にも、アルバイトやパートといった働き方はおすすめです。常勤の場合には、勤務時間が固定されているため、プライベートな事情がある場合には遅刻や早退をしなければならないこともあるでしょう。

アルバイトやパートの場合には、自分の都合や事情を伝えてシフトに反映しやすいため、育児や介護と両立しながら無理なく働くことができます。「看護師をしながら家庭との両立はむずかしい」と感じている人も、アルバイトやパートなど常勤以外の働き方を選択肢に入れることで、ワークライフバランスを保ちながら働くことが可能です。

資格と経験が活かせる! 希望に合う職場を探してみよう

病院やクリニック、介護施設など看護師は常勤だけでなく、アルバイトやパートといった勤務形態でも社会的ニーズが高い傾向にあります。また結婚や出産、子育てや家族の介護などでいったんは現場を離れてしまった人、家庭を重視した働き方にシフトしたいという人にアルバイトやパートといった働き方はおすすめです。アルバイトやパートでも資格やこれまでの経験を生かして働くことができます。

未経験であっても、資格があればOKという求人もあるため、求人サイトなどに登録をして自分の希望にマッチしたお仕事を探してみてはいかがでしょうか。

引用元:
日本医療・病院管理学会誌
拡大する女性看護職の非正規雇用と看護労働の動向

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