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特集・コラム 2021-09-12

看護師と介護福祉士・社会福祉士のダブルライセンスはなぜおすすめ? 両方取得するメリットを解説!

特定の資格を取得したうえで就職や転職活動をおこなう場合、複数の資格を保有していたほうが有利になります。看護師に関してもこのことは同様であり、別の資格を取得したうえで勤務先を探してみるのもよいでしょう。

ここでは、看護師におすすめな介護福祉士・社会福祉士とのダブルライセンスのメリットや両方の資格の取得方法などをご紹介します。

看護師の福祉系ダブルライセンスはなぜおすすめ? メリットを解説!

一般的に看護師が働く場所としては、病院をはじめとした医療系の施設が広く知られています。しかし、看護師が活躍しているのはこのような医療系施設に限りません。たとえば、需要が急激に増えている介護系施設においても看護師を雇用しているケースは多く、看護師の就職・転職活動では視野を広く持つことが大切といえるでしょう。

看護師が介護福祉士や社会福祉士などの資格を取得し、ダブルライセンスで勤務先を探すことのメリットは、このような活躍の場が広がるという実情とも大きく関係するのです。ここでは、看護師が介護福祉士・社会福祉士の両方の資格を取得することで得られるメリットについて解説します。

1. 看護の知識だけでは対応できない現場にも対応できるようになる

そもそも看護師が病院をはじめとした医療系の施設で活躍しているのは、資格取得のために必要な知識やスキルが医療に特化したものであるためです。しかし、これらの知識やスキルは福祉系施設をはじめとした医療系以外の施設でも活用できるため、その勤務先は多岐にわたります。

一方、たとえば看護師が福祉系施設で働く場合、看護の知識だけでは対応できない業務に携わらなければならないことも。そのなかには、介護系の資格を持っていないとおこなえない業務が含まれることもあり、勤務するうえで看護師免許だけでは不十分となってしまうかもしれません。

このような問題が想定される施設では、採用の段階で看護師免許しか持っていない人を弾くのが一般的です。そのため、対応できる業務が増やし、採用してもらいやすくなるためには、看護師の介護福祉士・社会福祉士の両方を持つダブルライセンスが大きなメリットとなるでしょう。

また、介護福祉士や社会福祉士の資格を取得すれば、看護師にとって本来の業務に対する理解がより深まります。看護師としてのスキルアップという点から見ても、ダブルライセンスには大きな意味があるといえるでしょう。

介護福祉士の仕事内容とは?

すでに看護師免許を取得している方が介護福祉士免許の取得も目指す場合、その仕事内容を理解しておくのがおすすめです。介護福祉士は介護に特化した資格であり、その業務では要介護者の身体・メンタル・生活面でのケアをおこないます。また、これらに加え、要介護者の家族との相談や介護業務全般のマネージメントを担当することも珍しくありません。

介護福祉士は医療行為をおこなえないものの、要介護者への直接的なケア業務では、体調に対して、つねに気をかけることが大切です。看護師免許を取得している場合、このような局面で医療的な知識・スキルを活かせるでしょう。

社会福祉士の仕事内容とは?

社会福祉士が活躍している現場は、高齢者・障がい者の支援施設や児童福祉施設、医療施設など非常に多岐にわたります。しかし、社会福祉士は直接的な介護業務をおこなうわけではなく、この点は介護福祉士との大きな違いです。

社会福祉士が担うおもな仕事の内容は、上述した各種施設の利用者への助言や指導、ほかの施設との連携・調整など。これらの施設では、看護師しかおこなえない医療行為をおこなっているケースも多く、ダブルライセンスであればそれらを兼任できます。

2. 転職にも有利に働く

看護師が介護福祉士・社会福祉士の資格を取得していると、採用する側にとっては、ひとりに多数の業務を任せられるというメリットが生じます。転職などにおいて両方の資格を取得しているダブルライセンスの看護師はより有利になり、希望どおりの職場で働きやすくなるでしょう。

また、仕事の幅が広いことは給与面に反映してもらえることもあります。より多くの収入を得られる可能性が高くなるという点も、看護師が介護福祉士・社会福祉士両方の資格を取得することのメリットといえるでしょう。

福祉系にも強い看護師になりたい! 資格の取得方法を紹介

すでに看護師免許を取得している方の場合、就職・転職希望先によっては介護福祉士・社会福祉士の資格も取得したほうがより有利になります。福祉系の施設で働きたいという場合は両方の資格を取得し、ダブルライセンスの状態で就職・転職活動をするのがおすすめです。

ここでは、看護師免許の保有者が新たに取得する価値もじゅうぶんにある、介護福祉士と社会福祉士の資格取得方法を見ていきましょう。

介護福祉士も社会福祉士も国家資格! 受験資格をチェックしよう

おもに福祉系の施設で働く際に大きな強みとなる、介護福祉士と社会福祉士の資格。これらはともに国家資格として認定されています。これらの資格を取得するためには国家試験を受け、合格することが必須条件です。

また、国家試験には受験資格が定められており、それを満たさないと受験をすることすらできません。そのため、これらの資格の取得を目指す場合、まずは受験資格を満たすことを目標とするとよいでしょう。

介護福祉士の資格とは

介護福祉士は、1987年に認定された国家資格です。高齢者や障がいを持つ人の生活サポートをおこなううえで、必要な知識やスキルが身についていることを証明します。福祉系の資格のなかでも、とくに知名度の高いもののひとつです。

また、介護福祉士資格は国家資格であるため、取得難易度の高い資格としても知られています。しかし、そのぶん取得すれば福祉業界において大きな強みになるので、介護職志望の方にはとくにおすすめの資格です。

介護福祉士についてはこちら(過去記事リンク):介護福祉士とは

看護師が受験資格を満たすためにはどうすればいいの?

看護師が介護福祉士試験の受験資格を満たすには、それまでの学歴に応じて決定される年数の経験を積まなければなりません。たとえば、高校卒業後、福祉系の大学へ進学して看護師なった方は、介護福祉養成施設へ1年以上通い、指定の課程を修了することで受験資格を満たせます。

介護福祉士の受験資格を満たすためのルートは多数あることから、まずは自身の該当するルートを見つけ、必要な経験を積める養成施設などを探してみるとよいでしょう。

社会福祉士の資格とは

社会福祉士の資格もまた、1987年に認定された国家資格です。こちらも介護福祉士と同様に介護関係の施設へ就職する際に強みとなる資格ですが、介護系以外の施設でも活用できる点は介護福祉士資格との大きな違いといえます。

社会福祉士は施設利用者やその家族との相談や指導、助言がおもな業務で、それらと並行して関係施設との連携や調整もおこなわなければなりません。そのため、社会福祉士資格を取得するにはこれらの業務で必要な知識やスキルを身につける必要があります。

社会福祉士についてはこちら(過去記事リンク):社会福祉士とは? 仕事内容や将来性を解説|社会福祉士になるにはどうすればいいの?

看護師が受験資格を満たすにはどうすればいいの?

社会福祉士試験の受験資格を満たすためには、指定された複数のルートのいずれかで必要な経験を積む必要があります。四年生の大学卒で看護師になった方の場合、一般養成施設にて指定の課程を修了しなければなりません。

一方、四年生の大学卒以外の方の場合、1年以上の相談援助実務に携わったうえで一般養成施設へ行き、指定の課程を修了する必要があります。受験資格を満たすためのルートはこまかく指定されているため、まずは自身が該当するルートを調べてみるとよいでしょう。

医療と福祉の両方に強い看護師になって活躍しよう!

看護師が介護福祉士や社会福祉士といった福祉系の資格を取得して、ダブルライセンスの状態になると、おもに福祉系施設への就職や転職で有利となります。また、医療と福祉両方に強い看護師はそれだけで多くの施設で必要とされる存在となることができるでしょう。

さらに、給与面などに関してもよりよい条件で働くことも可能です。医療と福祉両方に強い看護師になるために、介護福祉士や社会福祉士のダブルライセンスを目指してみてはいかがでしょうか。

引用元:
厚生労働省 介護福祉士の概要
厚生労働省 社会福祉士・介護福祉士等
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験 受験資格

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