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特集・コラム 2022-02-08

栄養士ってどんな仕事?資格の取得方法とは?|仕事内容や資格の取得方法を解説

栄養士は、基本的に健康な人を対象にして、栄養指導や給食提供をする食生活と栄養のアドバイザーです。おもに学校や病院、福祉施設などで、その施設に応じた食事の計画や提供をおこないます。

今回は、そんな栄養士の仕事内容および資格の取得方法を解説しますので、転職などで目指している人は参考にしてみてくださいね。

栄養士とは?|栄養指導や食生活を管理する国家資格

そもそも栄養士とは、栄養指導や食生活を管理するプロフェッショナルです。おもな対象者は健康な人ですが、乳幼児期から高齢期までの幅広い年齢層の人をサポートします。

仕事内容は、健康的な食生活を送れるようにライフステージや施設に応じた食事の計画や提供です。ここでは、栄養士とはどんな職業なのかをくわしくご紹介します。

栄養士法|都道府県知事の免許を受けた国家資格

栄養士について定めている栄養士法の1条によると、「栄養士とは、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者」と定義されています。

そもそも栄養士とは、都道府県知事から免許を受けた国家資格のひとつです。指定された養成施設にて、必要な知識や技術を2年以上かけて修得して卒業することで、その資格を得られます。

栄養士にはどんな人が向いているの?|栄養士に求められるもの

栄養士に求められる資質については、まず食べることが好きであることや調理が好きであることなど、食への興味があることが大前提です。

おいしさと栄養バランスが取れていることを両立するには、知識や技術のほかに自分自身が食への探究心や情報収集能力を持っていることが重要となります。

栄養士が活躍できるのはどんな場所?|学校や施設の給食室など

栄養士が活躍する場所は、おもに給食や食事を提供する現場です。具体的には、小中学校・福祉施設・医療機関・事業所などの施設が該当します。

また、調理する現場のみではなく、食品を取り扱う企業など幅広い場所でも活躍している人も多いです。

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どんな仕事をしているの?|栄養士の仕事内容

栄養学にもとづいてバランスの取れたメニューを作成したり、食事の管理や提供をしたりする栄養士は、ふだんどんな仕事をしているのでしょうか。ここでは、栄養士の仕事内容についてくわしくご紹介します。

1.栄養指導

栄養指導とは、指導対象となる人の状態に合わせた食生活のアドバイスです。健康な人であっても、年齢・性別・職業によって必要なカロリーや栄養素が変化します。

たとえば、妊婦や授乳期のお母さんなどは重点的に摂取したい栄養素もあるので、その人それぞれに合わせた栄養指導が必要です。そのほかにも、生活習慣病を防ぐための啓蒙活動をおこなうことも業務の一部となります。

2.食育指導

保育園・幼稚園・小学校などで、早くから栄養や食べ物への正しい知識をつけることを目的に食育指導の企画や実施をしています。

子どもたちが栄養や食べ物への理解をうながすために紙芝居などで教えたり、一緒に料理をしたりすることも栄養士の大事な役割です。また、子どもだけでなく、保護者への情報提供をおこなう機会もあります。

3.献立作成

栄養価と原価内で、栄養バランスの取れたおいしい献立を作成することや食材の発注と管理も栄養士の重要な役割です。ただおいしいだけでなく、食べたいと思わせるように彩りや見た目にも配慮しながらメニューの考案をします。

最近では食物アレルギーへの対応も必要となり、それぞれに合わせた個別食・代替食・除去食の提供も栄養士の仕事です。

4.衛生・安全の管理

現場によっては栄養士が調理を担当することがあり、働くうえで食中毒や異物混入は避けなければいけないことです。

また、アレルギーを持つ人に対して、その食材を提供しないことも栄養士の重要な役割となります。そのような事態を未然に防ぐためにも徹底的な衛生管理とアレルギー食材の取り扱いなどに対する安全管理も必要です。

栄養士になるには?資格の取得方法

ここまで栄養士の仕事内容についてご紹介してきましたが、栄養士になるにはどうすればよいのでしょうか。つづいては、栄養士の資格を取得する方法をくわしくご紹介します。

1.栄養士になるには学校へ通う必要がある

栄養士になるには、厚生労働大臣に指定認可された栄養士養成校に通って、課程を履修する必要があります。

養成校に該当するのは、4年制大学・短期大学(2年制・3年制)・専門学校(2〜4年制)などです。これらの学校であれば、栄養士としての資格の取得を目指せます。

また、4年制の大学および専門学校では、管理栄養士も同時に目指すことが可能です。

2.試験は不要!

栄養士になるには、卒業後に国家試験などを受験する必要はありません。大学・短大・専門学校などで必要な単位を履修することで、栄養士免許を取得できるからです。

そのため、2年制や3年制の施設では、ほかの施設よりもより早く栄養士として働けます。一方、4年制の大学や専門学校では、管理栄養士の国家試験の受験資格を得ることも可能です。

おすすめの栄養士養成施設を紹介!

栄養士の資格を取得する方法を解説してきましたが、栄養士の資格を取得できる養成施設にはどんなところがあるのでしょうか。つづいては、栄養士の資格を取得できる養成施設をいくつかご紹介します。

服部栄養専門学校|栄養士科

こちらは、料理評論家の服部幸應氏が理事長・校長をしている東京都の専門学校です。資格の取得だけでなく、調理実習や実験がカリキュラムに組み込まれていて、調理のできる栄養士を目指せます。

また、調理スペースは最新のものを用意してあり、一流の講師陣から指導を受けられるのが特徴。
さらに、卒業後の管理栄養士の試験に向けたサポートも実施されています。

辻学園栄養専門学校|栄養士学科

大阪府にある専門学校で、カリキュラムにて調理実習時間を多く確保しており、調理のできる栄養士を育成することに力を入れています。

そのほかにも、校外実習で給食現場の流れを体験したり、将来の目指す進路や就職先に合わせて5つのコース選択により専門的に知識を深めたりすることが可能です。

平岡栄養士専門学校

福岡県にあるこちらの専門学校では、調理実習時間を多く確保しているのが特徴。調理師科や製菓衛生師科も姉妹校にあることから、調理実習室に1人1台の調理台が準備されています。

学内で大量調理の実習を献立の作成から調理まで実施するほか、実習先での学外実習などおこなえるカリキュラムを用意。これらの授業を通じて、現場で即戦力となる人材の育成に力を入れています。

名古屋文理栄養士専門学校

こちらは、愛知県にある専門学校です。栄養士の資格のみでなく、短期大学卒業相当である専門士も得られます。

また、栄養士実力認定試験で最上位の認定Aを得ることで食育栄養アドバイザーの資格も取得可能。同校では、約90%の学生が認定Aとなっています。とくに力を入れているカリキュラムは、栄養士としての知識・技術の習得と食育についてです。

悠久山栄養調理専門学校|栄養士科

こちらは、新潟県長岡市にある2年制の専門学校です。調理スキルの高い専門知識を持ち合わせた栄養士を目指しており、とくに病態やライフステージに合わせた献立作りができるようになることに力を入れています。

学科定員が40人で少人数ならではのサポート体制も整えられていて、安心して学べる環境になっているのが特徴です。

栄養士の資格を取得するには学校に通おう!

栄養士は指定された栄養士養成校に通い、定められた課程を履修して、卒業することでその資格を取得できます。

また、取得後は小中学校や福祉施設、医療機関、事業所などといったさまざまな職場で勤務することが可能です。卒業後に栄養士の資格を活かした上記のような求人を調べるには、リジョブケアを利用するのがおすすめです。

引用元サイト
日本栄養士会 管理栄養士・栄養士とは
京都栄養医療専門学校 管理栄養士と栄養士の資格の違いを解説
新潟医療福祉大学 栄養士
文部科学省 3 栄養士、管理栄養士制度の概要
全国栄養士養成施設協会 栄養士ってすばらしい
全国栄養士養成施設協会 栄養士になるには
服部栄養専門学校 栄養士科
https://www.hattori.ac.jp/nutrition/
辻学園栄養専門学校 栄養士学科
https://www.sanko.ac.jp/osaka-eiyo/course/nutrition.shtml
平岡栄養士専門学校
https://www.hiraoka.ac.jp/eiyou/
名古屋文理栄養士専門学校
https://spe.nagoya-bunri.ac.jp/course/about.html
悠久山栄養調理専門学校 栄養士科

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