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介護・看護・リハビリ 2022-04-03

主婦経験を活かして利用者さんの日常を改善していく/介護リレーインタビュー Vol.34【管理者・サービス提供責任者 岩崎絵里さん】#1

介護業界に携わる皆様のインタビューを通して、業界の魅力、多様な働き方をご紹介する本連載。今回お話を伺ったのは、東京都の板橋区と練馬区を中心に訪問介護サービスを提供している「株式会社のそら」で、管理者・サービス提供責任者として働く岩崎絵里さんです。

前編では、岩崎さんが介護業界に入ったきっかけや、現在の働き方についてお聞きします。

お話を伺ったのは…
「板橋のそら」管理者・サービス提供責任者 岩崎絵里さん

ヘルパー2級、介護福祉士。小学校事務員を経て、介護業界へ転職。グループホームに勤務後、結婚を機に退職。出産・育児期間を経て、訪問介護事業所で1年間ヘルパー業務に従事。2012年、株式会社のそらにパートタイマーとして入職。2016年、社員になり資格を取得。現在は管理者・サービス提供責任者として活動中。高校生と中学生のママ。

出産を機に退職後、子どもの成長に合わせて介護業界に復帰

パートのヘルパーとして株式会社のそらに入社し、 経験を積んで現在はヘルパーさんたちをまとめる立場に

——まずは介護業界に進んだきっかけを教えてください。

きっかけは、知人がヘルパーの仕事をしていたことでした。ヘルパーの仕事を全力でしている姿を見ていて、おもしろうそう、やりがいがありそうと感じたんです。また人と接する仕事という点も、私自身はコミュニケーションが得意というわけではなかったので、魅力的に見えました。

そんなきっかけでヘルパーの仕事に興味を持ち、20歳くらいのときにヘルパー2級の資格を取りました。その後、少し間があいてからグループホームで働き始め、1年ほど勤めて結婚・出産を機に退職したんです。

——では子育て期間を経て、介護の仕事に戻られたんですね。

はい。子どもが幼稚園に入るタイミングで、また働き始めました。別の訪問介護事業所に1年ほど在籍し、その後パートのヘルパーとして株式会社のそらに入りました。

ヘルパーの仕事は2時間程度から働けるので、幼稚園に子どもを預けている数時間だけでも仕事ができて当時はとても助かりました。

4年ほど働いたころ社員にならないかと誘われたのでお受けして、そこから介護福祉士の資格を取得して徐々にステップアップしていきました。

生活がうまく回るようにサービスの詳細を組み立てる

管理者・サービス提供責任者として、 ヘルパーさんたちのシフト調整から サービスの組み立てまで業務内容は幅広いそう

——現在は管理者・サービス提供責任者をされています。業務の内容は?

サービス提供責任者の主な仕事は、サービスのコーディネートです。例えば新規の利用者様の申し込みがあった場合、ケアマネージャー様と一緒に利用者様宅に出向いて契約後、利用者様やご家族様を含めて話を聞きます。それを踏まえて、ケアマネージャー様からの依頼を現場に行くものとしてサービス内容に落とし込み、それを担当ヘルパーさんに伝える…という感じです。

「生活環境を整えてください」という依頼に対して、リビングのここは掃除機をかけよう、ここは板の間だから拭き掃除にしよう…と細かく考えていきます。そして実際に現場に行ったヘルパーさんから話を聞き、利用者様の好みや生活習慣に合わせてプランを組み立て直す…というのを繰り返すんです。

——サービス内容を決めるとき、大切にしていることはありますか?

最初に目的を立て、そこに向かうためには何をすればいいのかというのを、いつも考えています。ケアマネージャー様や利用者様、ご家族様でそれぞれ要望が違ったり、逆に全く要望がない方もいらっしゃるので「一番大切なのは利用者様の生活がうまく回ること」という意識は常に持っています。

——ヘルパーさんたちの教育や指導もされているのでしょうか?

はい。新しく入ったヘルパーさんには、必ず現場に同行します。のそらの特徴でもありますが、同行の回数には制限を設けていないんです。ご本人が「ひとりで大丈夫」と思えるまで、何度でも同行してフォローします。また、ひとりで現場に入ってもらうようになってからも、電話はいつも通じるようにしています。

——何度も同行してもらえるのは安心感がありますね。

同行は初回だけや回数制限があるという事業所さんもありますが、そうすると不安感が大きくなりサービスの質が落ちてしまうんです。慣れるまで一緒に現場に入りますし、回数を重ねても難しいようなら他の現場を紹介するといったフォローもしています。

「のそら」は主婦の働きやすさを考えた事業所

訪問介護の現場では主婦経験がとても役立つそう

——では現在の働き方を教えてください。

私がいる事業所は社員4名、パートさん4名と人数が少ないので、基本的には私も現場に行っています。現場がないときは、管理者としての事務作業をしています。

サービスは1件につき30分~1時間のことが多く、移動は電動自転車。現場では掃除や買い物同行などの日常生活のサポートをする生活支援とおむつ交換や食事介助などの身体介護を行っています。

——のそらの特徴を教えてください。

働いているのは、主婦の方がメイン。ほぼ残業がなく8:30~17:30のなかで2時間程度から勤務できるので、お子さんがいてもすごく働きやすいんです。お子さんを送り出してから出勤して、お子さんが帰ってくる前に帰宅して迎えられるようなシフトを組んでいます。

またシステムを導入してスマホで現場での記録や情報の共有が手軽にできるようにしています。紙でのやりとりは、書くのも読むのもすごい業務量になります。それが少しでも楽になり、パッと情報が見られるので、とても効率的に働けると思います。

——主婦の方が働きやすい環境なんですね。岩崎さんも子育て中から働かれて10年目だそうですね。

はい。うちの事業所の方たちも長く働かれています。働きやすいし、人間関係もよくて居心地がいいんです。空き時間があえば事務所内で雑談したり、利用者様の情報共有やうまくいった方法を教え合ったり。そういうコミュニケーションも積極的にしています。


掃除や調理など主婦が日々当たり前にしていることが、訪問介護の現場ではとても重宝されるそう。岩崎さんも専業主婦経験を活かしながら、子育てと両立して働き続けてきました。生活に合った働き方をサポートしてくれる事業所かどうかも、介護業界で働くうえでは重要なポイントと言えそうです。次回後編では、岩崎さんが介護のお仕事に感じるやりがいや、訪問介護の現場で求められる素質についてお聞きします。

取材・文/山本二季
撮影/米玉利朋子(G.P.FLAG)

Information

株式会社のそら
住所:東京都練馬区下石神井6-22-16 ブラッサム石神井公園2F
TEL:03-6913-2751

 

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