ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
介護・看護・リハビリ 2022-04-14

「投げる」動作で腕の機能をアップするお楽しみレク【介護レクリエーションvol.48】

現場で役立つレクリエーションのアイデアをご紹介する「介護レクリエーション」。今回は、楽しみながら腕の運動機能向上を促すレクリエーションを、中級レクリエーション・インストラクターの大野孝徳さんに教えていただきます。

「今回ご紹介するレクリエーションは、『人間輪投げ』と『花を咲かそう!』。どちらもゲーム感覚で楽しみながら体を動かすことができます」(大野さん)

『人間輪投げ』とは、どんなゲームですか?

「新聞紙で作った輪を、スタッフの首や腕に向かって投げて高得点を狙う輪投げです」(大野さん)

では『花を咲かそう!』は?

「ホワイトボードに描いた木に向かって花を投げつけ、木に花を咲かせるゲームです」(大野さん)

2つのレクリエーションによって期待できる、身体・精神面の効果は?

「投げる動作による腕の運動機能向上の効果が期待できます。また、どちらも的を狙って物を投げるゲームなので、力をコントロールするために集中力を養うこともできます」(大野さん)

それでは早速、『人間輪投げ』と『花を咲かそう!』の遊び方をご紹介します。

人間輪投げ

【対象者】上肢の可動がある方
【レクの目的】手・腕の運動、力のコントロール
【人数】4人程度
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】新聞紙、セロハンテープ
【所要時間】5分~
【レクリエーションの内容】スタッフの首や腕を的にする輪投げです。的を上手に狙うためには力のコントロールが必要になり、効果的に手や腕の運動を行うことができます。また、点数の計算を参加者自身に行ってもらうことで、脳機能の向上を図ることもできます。

レクを始める前の準備

・新聞紙をねじって直径30cm程度の輪にし、テープで止めて投げ輪を10個程度作ります。

・輪投げの点数(輪が首にかかったら10点、腕にかかったら5点など)を決めておきましょう。

遊び方

1. 参加者は輪を持ち、スタッフから3mほど離れた位置に横一列で座ります。

2. 1人ずつ順番に、スタッフに向かって輪を投げます。スタッフから離れた位置に輪が飛んできた際は、スタッフが腕や頭を動かして自分から輪に入るようにしましょう。

3. 全員が2投ずつ投げ終わったら、各参加者の得点を計算します。

4. 2セットほど行い、合計得点が高い人が勝者となります。

進め方のコツ

・点が入ったら「5点獲得です!」などと大きな声で教え、参加者とコミュニケーションを図りましょう。

・参加者の投げる力が弱い場合は、スタッフが近づいたり、全力で輪を拾い上げたりしましょう。その行動が場の雰囲気を盛り上げます。

花を咲かそう!

【対象者】上肢の可動がある方
【レクの目的】腕の運動、他者との交流、力のコントロール
【人数】4~8人
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】花紙、ホワイトボード、セロハンテープ
【所要時間】20分
【レクリエーションの内容】ホワイトボードに描いた木に向かって花紙を投げ、花を咲かせるゲームです。腕の運動になるほか、他者との協同作業によりチームワークが育まれます。ゲーム終了後、美しく花が咲いた木を眺めれば達成感もひとしおです。

レクを始める前の準備

・花紙で参加者1人につき3個程度の花を作ります。

・ホワイトボードに木を描き、セロハンテープを裏返しに丸めたものを貼り付けておきます。

遊び方

1. 参加者全員がホワイトボードから1~2mの位置に座わり、花を各3個程度持ちます。

2.スタッフの「枯れ木に花を咲かせましょう!」のかけ声で、次々に花を木に向かって投げつけます。木まで届かず下に落ちた花は、スタッフが拾って参加者に渡し、再度投げてもらいましょう。

3.全ての花が木に貼りついたらゲーム終了です。

進め方のコツ

・投げた花が木まで届かない参加者は、投げる位置を近づけましょう。

高齢者は体を動かす機会が減り、筋力の低下とともに運動への意欲が衰えがちです。ゲーム感覚で楽しめるスポーツレクを通じて運動意欲を促しましょう。また、体を動かすと血流が良くなり、ストレスの発散や精神の安定にも一定の効果が期待できます。参加者の様子を見て適宜休憩をはさみながら、全員で楽しんでください。

イラスト:SMILES FACTORY
文:寺西香織(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、中級レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事