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特集・コラム 2022-08-20

介護事務管理士の資格とは? おすすめの勉強方法とテキスト&問題集10選を紹介

介護事務への就職・転職に役立つ資格といえば、介護事務管理士が筆頭に挙げられるのではないでしょうか?

介護事務は行政機関への給付金申請業務や請求書、領収書作成に従事する仕事です。資格取得は必須ではありません。しかし、専門的な業務内容も多いので、介護事務管理士の資格取得が、就職・転職に大きく役立つでしょう。

本記事では、介護事務管理士の資格内容や勉強法、参考にするべき教科書について紹介します。

介護事務としての就職・転職を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

介護事務管理士の資格とは?


介護事務管理士の資格は、介護事務の仕事で大半を占める、行政機関への給付金申請業務(レセプト業務)や受付業務、経理関連の知識や実技能力を証明する資格です。

試験の合格率は70%と、比較的合格しやすい試験となっています。ちなみに、受験資格に制限はなく、誰でも受験できます。

どんな試験なの?

介護事務管理士の試験は、2000年に設立された「日本初の介護事務者向け試験」として有名で、介護事務として働く人であれば、持っておいて損はない資格です。出題形式は、学科・実技試験ともにマークシートとなっています。

実技試験ではレセプト業務の実行に必要な、居宅・施設・地域密着型の介護サービスに関する問題が出題されます。その一方で、学科試験では法規やレセプト業務に関する知識を問われるのが特徴です。

目指せ合格!おすすめの勉強法とは?


介護事務管理士の試験を突破して、実際の就職や転職に活かすためには、試験の出題範囲を学習して、合格に必要な点数をとる必要があります。ただし、自習や通信講座など、それぞれの人に合った勉強方法は異なりますよね。

この章では、介護事務管理士を勉強する方法と注意点についてみていきましょう。

1. 独学で勉強する|テキスト・問題集

介護事務管理士の試験に合格するためには、公式サイトで紹介されている教科書やテキストをもとに自習するのが、最もコスパよく試験に合格する方法です。ただし、コスパよく学習できる分、継続的に自主学習することが求められます。

独学で目指すメリットと注意点

独学で介護事務管理士の試験合格を目指すメリットは、教科書やテキスト代、受験料だけで資格を取得できる点です。介護事務としてのキャリアをスタートさせるために、有効な資格をコスパよく取得できます。

ただし、合格に向けての道筋を立てて計画的に勉強しないと、介護事務管理士試験に合格することは難しいかもしれません。

試験日から逆算して、試験合格に必要な知識や、知識定着までにどれくらい時間がかかるのかを考えて、計画的に独学していく必要があるでしょう。

2. 通信講座で勉強する

介護事務管理士の試験に合格するメジャーな方法には、通信講座を利用する方法も挙げられます。介護事務管理士技能認定試験の公式ホームページには、介護事務管理士試験向けの講座の紹介もあるので、気になる方はチェックしてみましょう。

通信講座を利用するメリットと注意点

通信講座で介護事務管理士試験の合格を目指すメリットは、講座指定の教科書やテキストをもとに、何を勉強すべきか迷わずに済む点です。

独学で学習していると、「本当にこの範囲を勉強していて合格できるのか?」と疑心暗鬼になってしまうこともありますが、通信講座を利用すれば迷うことは少ないでしょう。

ただし、受講料が高く、独学よりもコストが高くなってしまうのが注意点です。

独学におすすめのテキスト&問題集10選を紹介


独学で失敗しないためには、自分に合った教科書や問題集を選んで、継続的に学習していくことが大切だといえます。教科書や問題集は、試験範囲の網羅性や説明のわかりやすさ、レイアウトの好みを基準にして、選んでみるのがおすすめです。

以下で紹介する教科書と問題集の特徴や内容について知って、適切な学習教材を選んでみましょう。

公式問題集|『介護事務管理士®試験対策問題集【令和3年改定準拠】』

介護事務管理士試験を運営している「JSMA技能認定振興協会」が出版している公式問題集です。公式の問題集なので、試験内容の網羅性もさることながら、令和3年度に変更された介護報酬制度の改定内容にも準拠しています。

試験範囲を網羅的に学びながら、最新の試験内容の変更や動向についてもチェックできる、おすすめの問題集です。

『いちばんやさしい「介護事務」超入門』

介護事務として働く上で必要となる最低限の知識や、介護報酬請求事務の基礎的な内容を紹介していて、介護職の仕事についても理解できる教科書です。

まったくのゼロから介護事務について学びはじめて、介護事務管理士の合格を目指すのにおすすめの一冊だといえます。

『2021年版 ひとりで学べる診療報酬請求事務能力認定試験テキスト&問題集』

診療報酬請求事務について、カラーの図表でわかりやすく解説している問題集です。レセプト作成の手引きや早見表が付属しており、実技試験の勉強に役立つでしょう。

レセプト作成の方法に慣れて、試験当日まで焦らずに問題を解ける状態を目指すのに、おすすめの問題集だといえます。

『介護報酬パーフェクトガイド 2022-23年版』

介護報酬の算定・請求に関する基礎知識と現場で役立つ知識を解説する教科書です。2021年4月に改定された介護報酬についても記載されています。

レセプト作成をする上で重要な計算方法や請求事務、ケアプランの作成方法に至るまで、試験合格に必要な情報が網羅されている教科書です。

『これならわかる〈スッキリ図解〉介護保険 第3版』

介護保険制度の歴史的な変遷から振り返り、試験合格に必要な基礎知識を学べる教科書です。介護保険が適用される場所や課題についても、わかりやすく解説されているので、介護保険制度についての、詳細な理解を助けてくれるでしょう。

『介護保険【サービス・費用】と介護施設のしくみと手続き』

介護保険の仕組みから、事業者が提供できる介護サービスの種類、介護施設の開業に向けた申請方法を説明している教科書です。介護事務管理士試験の合格に向けた知識を獲得し、経営に向けた準備ができる本だといえます。

『介護福祉経営士テキストシリーズ【基礎編Ⅱ】【第2巻】介護報酬制度/介護報酬請求事務』

介護報酬制度の概要や介護報酬請求の仕組み、現場で必要とされる知識を紹介する教科書です。介護事務管理士になるのに必要な、介護報酬制度についてもくわしく学べます。

『介護保険の実務 令和3年度版 保険料と介護保険財政』

介護保険料と介護保険の財政制度、介護保険の事務処理について、実際の判例と適切な対応方法について解説したテキストです。介護事務として働く方の研修教材としても使われている、内容の充実度が高い教材だといえます。

『最新図解 スッキリわかる! 介護保険 第2版 基本としくみ、制度の今とこれから』

介護保険制度の概要から、制度の変遷と介護業界を取り巻く実情に至るまで、介護事務管理士の試験に合格をした後に、介護職として働くためのポイントも理解できる本です。

『世界一わかりやすい 介護保険のきほんとしくみ』

介護保険制度の基礎から、最新の制度上の変更点についてを図説で解説する本です。初心者からベテランまで、幅広い読者に愛されているのが特徴だといえます。

自分に合った勉強方法を選んで合格を目指そう!


介護事務管理士試験は、合格率が70%と、比較的合格しやすい試験です。自分に合った方法で学習して、試験合格を目指してみましょう。

独学で学習する方法は、コスパがよく、継続的な学習ができる方に向いています。その一方で、通信講座は、学習方法がわからない方に向いているといえるでしょう。

自習で試験合格を目指すなら、公式問題集に加えて、介護保険制度の仕組みを理解できる参考書を選んで、試験合格後に必要な知識も身につけていきましょう。

引用元:
JSMA技能認定振興協会|介護事務管理士技能認定試験

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