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特集・コラム 2022-10-25

介護職のあるある!食事介助や入浴介助、夜勤などの介護現場あるあるを紹介

介護士なら「そういうこと、あるよね」と盛り上がれるのが、「介護職あるある」です。介護施設で働く人なら、「そうそう」と共感できるものや「あるある」と笑えるものだけでなく、勤務形態や利用者さんの傾向などによっては、「えっそんなことが?!」と驚くものもあるかもしれません。

今回は自分だけが感じていることではないと安心したり、介護職同士連帯感を感じたりできる、そんな「介護職あるある」を介護の現場のシーン別にご紹介します。

【介護】食事介助あるある

介護施設の利用者さんにとって施設で提供される食事は、大きな楽しみのひとつです。おいしく楽しく食べてもらいたい食事介助での、よくある場面は一体どんなものがあるのでしょうか。まずは、食事介助にまつわる「介護職あるある」をご紹介します。

「食欲がない」といいながらの完食

介護施設の利用者さんのなかには、不安や不調を「食べたくない」「食べられない」という言葉で表現する人もいます。

しかし、実際にはお腹が空いているので、「食欲がないからご飯いらない」といいつつ、食べはじめたら気分が切り替わり、完食する場合も少なくないようです。

食後に聞かれる「今日のご飯はなに?」

利用者さんのなかには、ご飯を食べたこと自体を忘れてしまうことがあります。お腹がいっぱいなのかどうかも判断できなくなってしまうと、食後のお茶をお渡しすると「これから食事だ」と思ってしまうことがあるようです。

また、食べた直後に「今日のご飯はなに?」と質問されたり、「食べていない」といったりするズッコケてしまうような質問をされることも珍しくはありません。

「あーん」で自分の口も開いている

食事を口まで運ぶ介助をする際には、利用者さんに口を開いてもらうために、介護士も口を開けて見せることがあるはずです。

言葉で伝えるよりも、見本を見せてマネしてもらうことのほうが伝わりやすい場合も多いです。そのため、「あーん」といいながら、介護士の口も開いているといったことがよくあります。

【介護】入浴介助あるある

介護施設を利用する大きな理由のひとつでもある入浴。利用者さんにとっても、ご家族にとっても、介護施設で見守ってもらったり、介助を受けたりして入浴できることは、安心と介護負担の軽減になります。ここでは、入浴介助にまつわる「介護職あるある」をご紹介します。

汗と湯気で自分がビショビショ

利用者さんの身体や頭を洗うのを介助して、湯船に入ってもらって、体を拭いて衣類を着てもらうという入浴介助の一連の流れは、介護士にとっても全身運動でもあります。

浴室は湯気で湿度も室温も高くなっていますので、利用者さん以上に介護士が汗と湯気でビショビショになってしまうこともよくあることです。

一緒に入浴しない?とお誘いが

お風呂に入って気持ちがよくなった利用者さんは、いつもより気持ちが高揚することがあります。そのため、「気持ちいいから一緒に入ろう」と介護士を誘ってくる利用者さんもいるほど。

実際には一生に入ることは不可能ですが、その一言で利用者さんとのコミュニケーションも取りやすくなることがあります。

解放感から失禁率が高め

お風呂はシャワーによる皮膚刺激や湯船の浮力、温水で身体が温まることなどにより、全身がリラックスできる時間です。

赤ちゃんにもよくありますがお風呂で気持ちよくなり、解放的な気持ちになると、思わず尿便が出てしまうことがあります。

【介護】排泄介助あるある

健康状態を把握するための重要なポイントでもある排泄ですが、意外にもハプニングがつきものです。ここでは、排泄介助にまつわる「介護職あるある」をご紹介します。

なぜかみんな同じタイミングで排泄

食事をとると胃や結腸が刺激されて、便意を感じやすくなるのはよく知られていることです。しかし、食事の時間とは関係なくても、ひとりの利用者さんが排泄をすると、次々に便意を催すことは少なくありません。

排泄するタイミングがなぜかみんな重なってしまい、連続でおむつを替えていくこともよくあります。

おむつを変えたばかりですぐまた排泄

おむつを替えた直後、新しいおむつにすぐに排泄をされることもよくあります。まだ、しっかり尿便が出きっていなかったという場合もありますし、おむつを綺麗にしてもらって気持ちよくて出てしまうこともあるようです。

お通じが悪い利用者さんの排泄に喜ぶ

便秘が一定期間続くと、健康状態に悪影響を与えてしまいます。そのため、普段からお通じが悪い利用者さんの排泄は、介護士にとって心配の種になりやすいものです。

このことから、排泄があると自分のことのように喜んだり、なんだかスッキリしたような気持ちになったりすることもよくあります。

介護士の夜勤あるある

スタッフも少なく、利用者さんも寝静まっている夜勤帯には、介護施設ならではのドキドキや夜勤ならではの充足感があるのが特徴です。

ここでは、夜勤をする際に起こりがちなことや夜勤帯で感じやすいことにフォーカスした「介護職あるある」をご紹介します。

施設内の巡回が怖い

同じ介護施設でも、昼と夜では雰囲気が大きく異なります。日中に比べるとスタッフの人数も少ないので、なんとなく不安だと感じる場合もあるでしょう。

とくにまだ慣れていない施設で夜勤をする場合には、夜の施設を巡回するのがなんとなく怖く感じたり、小さな音にもビクついてしまったりすることはよくあります。

利用者さんが行方不明

夜勤では利用者さんが眠っている居室を巡回して、異常がないかどうかを確認しなければなりません。多くの場合は寝息を確認し、次の居室に回りますが、「ベッドに寝ているはずの利用者さんがいない!」とドキリとすることもあります。

しかし、落ち着いて探してみると、隣のベッドで寝ていたり、暗いホールのイスに座っていたりすることもよくあることです。

徘徊中の利用者さんにビックリ!

トイレなどで目が覚めて徘徊している利用者さんが、いつの間にか音もなく介護士の背後に立っていたり、居室の窓ガラス越しにジーッと介護士のほうを見ていたりすることもよくあることです。

大声を上げそうになってしまうかもしれませんが、利用者さんを驚かせてしまうので叫ばないように気をつけなければなりません。

夜勤明けの解放感がすごい

ドキドキすることもある夜勤は、勤務時間を終えて日勤帯に引き継ぎをして終了です。夜勤帯で引継ぎを終えると、日勤帯よりも解放感を感じる介護士は多くいます。

夜勤明けの充足感と、スタッフの体制が充実している日勤帯に引き継いだ安心感、通勤の波に逆らって家に帰れる優越感などで、すごい解放感を感じるようです。

ナースコールあるある

介護士はナースコールが鳴ったら、まずは駆けつけることが、しっかり身についているのではないでしょうか。ナースコールの音を聞くと、すぐに体が反応する方もいるかもしれません。ここでは、ナースコールにまつわる「介護職あるある」をご紹介します。

職場から離れてもナースコールの幻聴がする

仕事を終えて家に帰ったあとや休みの日にも「ナースコールが聞こえる気がする」という介護士は少なくありません。

とくに連勤が続いたり、少ない夜勤体制のなかで気をはって勤務したりしたあとにナースコールが聞こえるような気がすることがおこりがちです。

利用者さんがナースコールを押したことを忘れる

認知症の利用者さんに多いのが、ナースコールを「ボタンがあるから」と押したりすることです。また、介護士が実際に駆けつけると、その利用者さんがナースコールを押したこと自体をすぐに忘れていることもよくあります。

介護士のほっこり・嬉しいあるある

介護士と利用者という関係も、人間関係のひとつです。ここからは、介護士をしていて嬉しかったことやほっこりしたことの「介護職あるある」をご紹介します。

利用者さんからの感謝や励ましの言葉

介護士の仕事をしていると、利用者さんからの感謝や気遣い、励ましの言葉が「明日も頑張ろう」という気持ちにつながるものです。

「ありがとう」が素直に嬉しい、先輩に怒られたり、失敗して落ち込んだりしているとき、利用者さんに励ましてもらって元気が出たというのも、介護職ならではのほっこりするあるあるといえます。

利用者さんから格別の信頼を得られたとき

利用者さんから「あなたがいると安心する」「あなたを頼りにしている」などといった、格別の信頼感を示された際には、「介護士をやっていてよかった」と感じるものです。

利用者さんと介護士の信頼関係は、毎日の小さなコミュニケーションや介護の提供の積み重ねで築き上げられるものなので、このような信頼を得られたときもほっこりとします。

介護職ならではの辛い・笑える・嬉しいあるあるネタで笑って、また明日から頑張ろう

ご紹介してきた「介護職あるある」には、「私も体験した」と共感できるものもあれば、「そんなことあるんだ」と驚くものもあったのではないでしょうか。

「介護職あるある」を職場の仲間と共有することで、スタッフ間の意思疎通がよくなったり、悩みを打ち明けやすくなったりすることもあるものです。

つらいことも多い介護職ですが、あるあるネタでクスっと笑うと、また明日から頑張れるのではないでしょうか。

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