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ヘルスケア 2022-11-03

病は氣から。ポジティブな言葉選びで、会話からもお客さまを元氣に【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.78 /リラクゼーション整体サロンふたたび 冬美さん】#2

「ヘルスケア業界」のさまざまな職業にフォーカスし、その道で働くプロに、お仕事の魅力や経験談を語っていただく連載企画「もっと知りたい! ヘルスケアのお仕事」。

今回お話を伺ったのは、「リラクゼーション整体サロンふたたび」の店長・冬美さん

「ふたたび」は、経済産業省が創設した「おもてなし規格認証制度」で「独自の創意工夫が凝らされたサービス提供者」として高レベルの「紺認証」を取得したリラクゼーション整体サロン。20年の実績を誇る技術はもちろんのこと、心の奥深くまで癒されるおもてなしで、多くのお客さまから愛されています。本来は、「新規のお客さまより定期的にメンテナンスケアをする常連のお客さまを大切にしたいため、宣伝活動などの取材はお断りしています」とのことでしたが、今回は特別にお話を伺うことができました。

前編では、冬美さんがこの道に進んだきっかけや、サロンの特徴でもある「おもてなし」について。また、すべての施術で取り入れているという「レイキヒーリング」についても教えてもらいました。
後編では、現在の働き方やこの仕事のやりがい、未来のセラピストに向けたアドバイスを伺います。

日々の生活に瞑想を取り入れたら
ストレスそのものを感じにくくなりました

――冬美さんの現在の働き方や、1日の流れを教えてください。

今、サロンに出ているのは週3〜4日。お客さまお一人あたり2〜3時間の施術で、インターバルが1時間あるので、多くて1日3人のお客さまを施術します。

1日の流れは日によって違うのですが、朝はだいたい4時から5時の間に自然に目が覚めます。その時30分の瞑想をする事が多いですね。その後たいてい7時から近所の公園へ散歩に行き、帰ってきたら7時半すぎ。そうこうしているとちょうど夫が起きてくるので、朝の挨拶をします。もう結婚して22年、20歳の娘もいますが、今でも毎朝「おはようのチュー」をしているんです(笑)。

――それはとっても素敵ですね! ドラマみたい!! その後は?

30分程度速読の訓練をしてから、掃除や洗濯などの家事をすませ、朝食をとります。出社する日は、当日の予約状況によりますが、たいてい10時前後に家を出ます。サロンに着くのは10時半か11時頃。受付を開始するのは11時15分からなので、それまでに雑務をこなします。

夜は、遅い日だと21時まで予約が入っているので、その後片づけをしていると、サロンを出るのが22時すぎ。となると、その日は食事とお風呂、睡眠が最優先ですね。なるべく24時前には寝るようにしています。

お客さまの予約が入っていないときは19時頃に受付を締めるので、そういう日は早く帰って、瞑想したりヨガをしたり。プライベートの時間をゆっくり過ごしています。

――ご自身のケアやリフレッシュはどのようになさっていますか?

一番リフレッシュになるのは瞑想ですね。私はマントラを使って瞑想します。といっても、瞑想をするようになったのはここ2年ぐらいです。きっかけは、以前うちに勤めていたスタッフが瞑想をしていたこと。彼女は柔らかい雰囲気を持っていて、一緒にいて心地良く、それがすごく素敵だったんです。「何かやっているの?」と聞いたら毎日瞑想をしている、と。それから私も瞑想を勉強して、実践するようになりました。実は「レイキ」も彼女のおかげで知ることができたんですよ。その後私もレイキを習得して、施術に取り入れました。

――そうだったんですね! 瞑想をするようになって、何か変化はありましたか?

やっぱり一番はストレスの解消。解消というより、ストレスそのものを感じにくくなった気がします。最近では、お客さまの予約が入っていないときは、スタッフとも瞑想する時間をとっています。

心と身体は切っても切り離せない!
身体はもちろん、心まで癒せるサロンであり続けたいです

――この仕事のいいところや、やりがいを教えてください。

人のためのサポートができることです。お客さまから「ありがとう」と言われるのもそうですが、「身体の不調が続いていると、『ふたたびに行かなきゃ!』って思うんです」と言って来てくださると、すごく嬉しいです。

――それは励みになりますね。今後さらにこういうことをやっていきたいとか、目標などはありますか?

心と身体って、切っても切り離せないので、心と身体を同時に癒してあげられるような、もっとお客さまの心に寄り添ったサービスを提供したいと思っています。

例えば、言葉でお客さまのやる気やモチベーションを引き出してあげられるといいですよね。それもあって、2年前から心理学を勉強し始めたんです。私が学んでいるのは「NLP心理学」なんですが、その人が過去〜現在でどういうふうに世界を捉えていたのか。その記憶を、新たな五感の刺激を通して、どういう風にポジティブに変えていけるか、ということを勉強しています。

例えば、転んで怪我をしたとします。それを「足に傷ができた」と捉えるか、「地面にキスしちゃった」と捉えるか。転んだという事実は変わらなくても、言葉を変えるだけでポジティブになれますよね。

例えば同じ腹痛でも、難しい病名を伝えて「ここが悪い」「あそこが悪い」と説明するより、「たくさん食べ過ぎて胃腸が疲れているんですよ。少し休ませてあげましょう」と伝えてあげた方が前向きに対応できるし、回復も早いと思うんです。「病は氣から」と言いますし、まずは心から前向きに、元気にしてあげたい

そうやって言葉選びを意識するようになったら、「冬美さんにそう言われたら、なんだか大丈夫な気がしてきた」とか「前向きに頑張れそう」っておっしゃってもらえるようになりました。そういう心にスッと入って、奥にあるモヤモヤしたものを取り去ってあげられるような会話を、もっともっと身につけていきたいですね。

五感のアンテナを常に張り巡らせて「気づき」を磨き、
「気づく力」のあるセラピストを目指してください

――今後セラピストを目指している人や、これからもっとセラピストとしてステップアップしたい人に向けて、アドバイスをお願いします!

一つは、いろいろな人のマッサージを受けて、自分自身の身体で体験すること。施術を受ける側の気持ちも理解しないと、いい施術はできないと思います。

もう一つは、五感を磨くこと。セラピストはお客さまの身体と会話するのが仕事ですから、情報収集為の質問力はもちろん、お客様の体臭の変化、触った情報、感じた情報など、自分の観察で得た情報すべてを総合して判断しないといけないんです。

そのためには、普段から五感のアンテナを張り巡らせて「気づき」を磨いておくことが大切ですね。気づきの磨きは人だけじゃなく、街の風景もそう。例えば、「春になって新芽が出てきたな」「葉が青々としてきたな」「涼しくなって赤や黄色に色づいてきたな」。そういう「気づき」が自然にできることが大切です。最近はみんな忙し過ぎて、そういう変化に鈍感になっています。「忙しい」という字は「心」を「亡くす」と書きますからね。周りが広く見えるようになると、施術だけでなく、スタッフとの協力や連携もスムーズに行えるようになりますよ。

――ありがとうございました。では最後に「セラピストの心得3ヶ条」を教えてください。

・つながりを大切にすること
・信頼関係を構築すること
・感謝の気持ちを大切にすること

何事も、人は一人では成り立ちません。何かができた時、うまくいった時、そこには必ず「つながり」があるんです。それは人だけでなく物体も同じ。私たちは繋がった存在なんです。そういう「つながり意識」を大切にして、「信頼関係」をしっかり構築し、「感謝の気持ち」を持つ。そのご縁を大切にしていれば、そこから新たな素敵なことが生まれるかもしれませんし、私は生まれると信じています。

前編・後編を通して、熱い想いを語ってくれた冬美さん。お話を伺っていると、その柔らかな雰囲気の奥に、熱い情熱と強い志があるんだなと感じました。「いいな」と思ったことは、すぐに実践して取り入れるフットワークの軽さも、日々進化してステップアップし続ける秘訣のようです。

また、実は今回、冬美さんと一緒に働かれているセラピストの敦子さんにもお話が伺えました。「ふたたび」に勤めて約8年、「実はリジョブを通じてこのサロンに出会ったんです」という敦子さんに、スタッフから見た「ふたたび」の良さを教えてもらいました。

「そもそも、私自身がこの『ふたたび』のファンなんです。ここは職場でありながら第二の家のようで、どこか落ち着くんですよね。それは置いてある道具もそう、インテリアもそう。音も色も香りもすべて丁寧に整えられているんです。だからこそお客さまも『ここに来るとくつろげる』と言ってくださるし、元氣になって帰っていただけるんだと思います。ここで仕事をすることが自分にとっての幸せだし、さらに、そんな私たちの施術や接客によってお客さまにも幸せになっていただけるのは、すごく嬉しい。毎日やりがいを持って働いています」(敦子さん)

お客さまにもスタッフにも愛されるサロン「ふたたび」。今後のさらなる発展に目が離せません。
お二人とも、貴重なお話をありがとうございました!

取材・文/児玉知子
撮影/喜多二三雄

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information

リラクゼーション整体サロンふたたび
住所:東京都立川市錦町2-7-8丸宮ビル1F
電話:042-526-8575

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