ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
特集・コラム 2022-12-07

介護職を辞めたい!よくある5つの理由や向いていない人の特徴、辞める判断基準を紹介

「介護職に向いていないかもしれない」、「介護職を辞めるべきだろうか」と悩んでいる介護職の方もいるのではないでしょうか?

介護職は介護が必要な高齢者・障がいを抱えている方の身体介護や生活援助をするのが主な業務で、肉体的・精神的な負担が大きいと感じる方もいます。

この記事では、介護職を辞めたいと考える際のよくある5つのケースや向いていない人の特徴、辞めるべきかどうかの3つの判断基準について解説。加えて、悩んでいる時にすべきことや辞めるべきではないケースについても紹介します。

介護職の勤務を辞めるかどうか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

介護職を辞めたい!よくある5つのケース

介護職が仕事を辞めたいと考えがちなケースには、以下のようなケースが挙げられます。

・職場や利用者との人間関係でトラブルを抱えている
・肉体的に仕事がきつい
・将来性や収入に関する不安がある職場にいる
・部下やチームのマネジメントに悩む
・単純に他にやりたい仕事が見つかった

それぞれのケースについて知って、自分に当てはまるかどうかを確認しましょう。介護職の実際の離職率の現状については、以下の記事を参考にしてみてください。

介護職の離職率はどれくらい? 離職の理由とは|介護職をすぐ辞めがちな人の6つの特徴

1.職場や利用者との人間関係でトラブルを抱えているケース

介護職の現場では、サービス利用者やその家族との関係だけでなく、ほかのスタッフとの人間関係も構築しなければなりません。加えて、関係職員・機関との調節を担ったり、窓口業務で訪問者の接遇対応をしたりしなければいけないこともあります。

他人とのコミュニケーションをとる機会が多い介護職では、人間関係のトラブルに悩まされるケースも少なくありません。人間関係に悩んで思いつめてしまうと、仕事を辞めたいと考えてしまうことも。

実際に、公益財団法人 介護労働安定センターが行った『令和3年度 介護労働実態調査』によれば、前職(介護職)を辞めた男性の21.7%、女性の18.1%が人間関係を理由に辞職したと回答しており、男女平均で18.8%。前職を辞めた理由の1位となっています。

他人とのコミュニケーションをとる機会が多い介護職は、人間関係で悩んでしまい、辞職すべきか思い悩んでしまう方も一定数以上いるようです。

2.肉体的に仕事がきついケース

介護職の仕事は、身体介助などで肉体労働をする機会も多いです。そんな中で、体力に自信がない方や体力が衰えてきたと感じる中高年の介護者が「そろそろ辞職すべきかもしれない」と思い悩んでしまうこともあります。

とくに入所型の介護施設で勤務している介護職の方は、巡回するために夜勤のシフトに入ったり、急なトラブルで休日に出勤したりせざるを得ないこともあるでしょう。

不規則な生活を余儀なくされると、肉体的・精神的に負担を抱えてしまいます。日常的な身体の不調やストレスを感じて、介護職を辞めたいと考えるのはよくあるようです。

3.将来性や収入に関する不安がある職場にいるケース

介護職が仕事を辞めようと考えるケースに、将来性が見えない場合や、収入への不安が挙げられます。

前述した『令和3年度 介護労働実態調査』においても、前職(介護職)を辞めた男性の26.5%が将来の見込みが立たなかったためと回答。また、12.6%の女性が収入面の不安で前職を辞めたと回答しています。

男性を中心として、将来性や収入面の不安で介護職を辞めようか迷う方もいるという点は、頭の片隅に入れておきましょう。

4.部下やチームのマネジメントに悩むケース

職場で勤続年数が長くなると、管理職を務める機会も出てきます。そんな時に、部下やチームのマネジメントの難しさに悩んでしまい、介護職を辞めたいと考える方も。

具体的には、勤続年数3〜5年目以降に部下をマネージメントする立場になってきて、他人を指導する立場に慣れなかったり、上司と部下としての人間関係に悩んでしまったりする方もいるようです。

5.単純に他にやりたい仕事が見つかったケース

ほかにやりたい仕事や業務が見つかったタイミングにおいて、介護職を辞めたいと思うことはよくあるといいます。とくに明確なビジョンもなく介護職を始めた方は、何らかの壁にぶつかった時に、そのほかの仕事に憧れをもってしまっても不思議ではありません。

ほかの仕事に興味関心がわいて、仕事に身が入らない際は、介護職を辞めたいと思うことが多いタイミングだといえます。

介護職に向いていない人の特徴3選

介護職の仕事は他人の身の回りのサポートをしていく業務で、肉体的に疲れることが多く、コミュニケーションを積極的にとることを求められます。

専門的な業務で、肉体的・精神的な負担も大きい責任が伴う仕事なので、人によっては介護職が向いていないと感じることもあるでしょう。

この章では、介護職に向いていない人の3つの特徴を紹介します。

1.極度の潔癖症

入浴介助や食事介助、排泄介助などの介護者の身の回りのサポートをすることも多い介護職の仕事では、服や身体が汚れることもあります。そのため、極度に潔癖症で、仕事だからと割り切って業務をこなせない方は、介護職の仕事に向いていないでしょう。

2.コミュニケーションをとるのが苦手

介護職は利用者やその家族、介護職のスタッフや関係機関と絶えずコミュニケーションをとらなければならない職業です。そのため、コミュニケーションをとるのに苦手意識をもっている方は、業務をこなすのに苦労してしまう可能性があります。

3.体力が足りない

介護サービスの利用者の身体介助や生活援助をすることが多い介護職は、肉体労働をする時間が長いのが一般的です。勤務先によってはシフトが不規則な場合もあり、体調を崩してしまう方もいます。

そのため、自分の体力に自信がなく、健康管理ができない方だと、介護職には向いていないといえるでしょう。

介護職を辞めるべき?3つの判断基準

「介護職を辞めるべき?」と感じるタイミングは人それぞれですが、本当に辞めるかどうかを考える際は、以下の3つの基準をもとに判断してみましょう。

・肉体的・精神的に限界を感じる
・ワークライフバランスが悪い
・1年以上も辞めるべきか悩んでいる

これらの基準をおさえて、介護職を辞めるべきかの判断に利用するのがおすすめです。

1.肉体的・精神的に限界を感じる

業務上の慢性的な身体の不調や、職場の人間関係などによる精神的なストレスで疲弊し、体調が悪くなってしまったら、今いる職場をまずは辞めるべきかもしれません。

長い間ストレスや疲れがたまる環境にいると、その後も体調不良の状態が続いてしまうリスクも考えられます。

2.ワークライフバランスが悪い

介護職の職場環境にもよりますが休日がなかなかとれなかったり、シフトが頻繁に変わってプライベートの時間をとれなかったりする方は、介護職を辞めて、よりワークライフバランスが整っている職場に転職することも検討してみましょう。

3.1年以上も辞めるべきか悩んでいる

また職場環境以前にそもそも介護職を辞めたいと1年以上も思いつめているなら、思い切って仕事を辞めてみる判断をするのも一つの手です。

辞めるべきか悩んで精神的に疲弊してしまうよりは、転職することにエネルギーを使った方が有効な時間の使い方ができるでしょう。

とくに若い20代や30代の方であれば、スキルをつけて転職することも簡単であることが考えられます。

介護職を辞めるべきか悩んでいる時にすべきこと

介護職を辞めるべきか本当に悩んでいるなら、両親や親友などの身近な人の意見を聞いたり、旅行やショッピングなど気晴らしに出かけてみたりするのも手です。

自分一人で思いつめているよりも、周りの人の助言を聞いてストレス発散した方が、より具体的な解決策が見えてくる可能性もあります。

介護職の現場で悩んでいることを書き出すのもいいでしょう。実際に書いて問題を可視化することで、解決すべき課題がクリアになることもあります。

介護職を辞めるべきではないケースとは

介護職を辞めずにいた方がいい人は、それなりに勤続年数が長く給与も高い方や転職を繰り返している方です。

勤続年数が長い方は、給与水準も高く、転職すると収入が一気にへってしまうことも。転職後のビジョンが明確にない方は、現状の介護職を続けた方がいいでしょう。

また、短期間に転職を繰り返している方は、さらに転職をするとマイナスイメージがついて不利になってしまうリスクが高まるので、介護職を続ける選択も再検討しましょう。

辞める前に本当に労働環境や待遇を改善できないかどうかを職場に確認して、介護職を辞めるかどうかを最終的に判断するのがおすすめです。

辞めたいと思ったら、転職も視野に入れて後悔のない選択をしていこう!

この記事では、介護職を辞めたいと思うよくある5つのケースや介護職に向いていない人の3つの特徴、辞めるべきかどうかの判断基準について紹介。加えて、辞める前にすべきことや辞めるべきではないケースについても解説しました。

介護職を辞めたいと思っていても、第三者のアドバイスを聞いたり、気晴らししたりすることで、辞めない方がいいという判断に至る可能性もあります。

職場環境や待遇、転職した後のビジョンが見えるかなどを基準に、介護職を辞めるべきかどうかを判断してみましょう。

引用元
公益財団法人 介護労働安定センター:令和3年度 介護労働実態調査 結果の概要について

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの介護職求人をリジョブケアで探す

株式会社リジョブでは、介護・看護・リハビリ業界に特化した「リジョブケア」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄