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ヘルスケア 2022-12-16

筋トレもストレッチも行わない新しいボディメイク「骨格ベクトレ」に可能性を感じて ヨガインストラクター・Wakanaさん

ヘルスケアに携わるさまざまな方たちに、仕事内容や活躍のコツを伺うこの企画。今回ご登場いただくのは、ヨガインストラクターであり、2022年からは骨格ベクトレインストラクターとしても活動を始めたWakanaさんです。

前編ではWakanaさんがどのようにして、ヨガインストラクターになったのかを伺いました。健康になりたいとの思いから、ヨガインストラクターを目指したWakanaさん。ハワイでのRYT200取得のため、それまで勤めていた会社を辞めてしまったそうです。またWakanaさんのレッスンの核ともいえる体の動きに対する探究心が、どのように活かされているかも掘り下げました。

後編では、今年からWakanaさんが取り入れ始めたという「骨格ベクトレインストラクター」について伺います。体の細かな動きに興味があったというWakanaさんが、可能性を感じた「骨格ベクトレ」。さまざまなメディアでも取り上げられるようになり、話題を集めているこの施術は、がんばらず、無理をしないことでボディメイクを実現する夢のようなメソッドだったといいます。

今回、お話を伺ったのは…

Wakanaさん

ヨガインストラクター/骨格ベクトレインストラクター

一般企業に勤めていた2015年にヨガインストラクターになることを決め、退職後ハワイでRYT200を取得する。その後、数々のヨガスタジオで経験を積み、人気のインストラクターに。体の細かな動きにも着目し丁寧に説明するヨガレッスンにより、体に効果的にアプローチできると人気を集める。現在は「骨格ベクトレインストラクター」としても活躍中。

WakanaさんのInstagram:@wakayoga119

解剖学的な観点からもっと体を知りたいと、「骨格ベクトレ」について学ぶ

バランスボールに体を乗せてもらい施術を行う「骨格ベクトレ」

――骨格ベクトレとは一体どんなものなのでしょうか?

骨格を正しい位置に移動させる施術です。「ニュートラルS」と呼ばれる背骨の理想的なS字のカーブを取り戻すために、バランスボールに覆いかぶさってもらい、その丸みを利用しながら骨格にアプローチを加えていきます

骨格が正しい位置に戻ることでどのような効果が得られるかというと、体の余計な部分に力が入らなくなるので張りがなくなり、全体のラインが細くなります。たとえば骨盤が正しい位置にない場合、それをかばおうとして体全体にゆがみが出ますし、ももの部分に張りがでることがよくあるんです。でも骨盤の位置が元に戻れば、ももの張りはなくなり足全体が細くなります。

またゆがみによって滞っていた老廃物が流れて体がすっきりしますし、ヨガ、スポーツなどのパフォーマンス向上も見込めるように。体の不調の改善にも効果がありますし、ボディメイクもできるという手技です。

――なぜ骨格ベクトレを取り入れたいと思われたのでしょうか?

前編でもお話したように、以前から体の細かい動きや使い方に興味がありました。ヨガインストラクターとして活動をするなかで、人間の体重が乗る場所や自然に力が入ってしまう場所があることに気付き、そこにゆがみが出たり、滞りができてしまうことが気になっていて、ヨガ以外の方法でもアプローチできるものはないかを探していました

解剖学などを学んでみようとも考えましたが、筋肉の場所や名前を学んでも、それを自分のレッスンに落とし込むというのが想像できなくて、躊躇していたんです。そのときに出会ったのが「骨格ベクトレ」でした。

快適に動ける体の実現のため、ヨガ×骨格ベクトレを二本柱に

「骨格ベクトレ」について学ぶことで、ヨガインストラクターとしてもさらに成長できたというWakanaさん

――「骨格ベクトレ」について学んだことで、ヨガインストラクターとしてもプラスになっていることはありますでしょうか。

たくさんありますね。まず解剖学的な観点から体の機能やつながりについての知識を得ることができたので、ヨガのレッスン中にも今までよりさらに体の細かな動きを伝えられるようになりました

またヨガには元々、力を抜くという教えがありますが、私自身もインストラクターとして活動をするなかで、力を入れたりがんばったりするより、力を抜くことで効果が最大限になるのではないかという思いがありました。ただその根拠や理由をうまく説明できないところがあったんです。でも骨格ベクトレについて学ぶなかで、解剖学的な観点からもその根拠を伝えられるようになったので、自分の理想とするヨガレッスンを展開できるようになったと思います

私は自分も生徒さんも「快適に体を動かすこと」をモットーに活動をしています。ヨガと「骨格ベクトレ」という2つの柱を通して、それをより体現できるようになったと思っています。

生徒さんの健康寿命を延ばすことを目標に

これからもヨガインストラクター、「骨格ベクトレインストラクター」として、さらに躍進していきたいとWakanaさん

――前編でヨガインストラクターになるため、仕事を辞めてしまったとお聞きしましたが、振り返ってみて後悔をしたことはないでしょうか。

仕事がなかなか決まらず苦労をしたこともありましたが、まったく後悔はないですね。そのように感じられるのは骨格ベクトレインストラクターもヨガインストラクターも、やらされる気持ちが一切ない、自分で選んでやっている仕事だということが前提にある気がしています。自分の仕事に責任をもって、自分を高めれば高めるほど、生徒さんたちに喜んでもらえますし、とてもやりがいのある仕事だと思っています

――最後に今後の目標を教えてください。

私の周りにいる人や生徒さんたちの健康寿命を延ばしていきたいというのが、今の私の目標です。足が痛い、腰が痛いというような症状が少しでもあると動くのが億劫になりますし、一気に骨格の老化が進んでしまいます。そうすると心まで沈んでしまうと思うんです。なのでなるべく体の機能を整えて、健康で元気な時間を増やしていってほしいと思っています。

そのために私も学び続け、ヨガレッスンや施術を提供していきたいと思っています。


物静かな語り口から一転して、骨格については熱を帯びてお話してくれたWakanaさん。その情熱が生徒さんやお客さまの心を動かしているのだと感じました。ヨガインストラクターとしてもっと活躍したい方は参考にしてみてくださいね。

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