ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
ヘルスケア 2022-12-24

「オダカヨガ」を強みにリピーターを獲得!ヨガインストラクター・木伏明日香さん

ヘルスケアに携わるさまざまな方たちに、仕事内容や活躍のコツを伺うこの企画。今回ご登場いただくのは、オダカヨガの正式指導者としてヨガインストラクターを務めるかたわら、「オンセラ温熱療法」を取り入れたセラピストでもある木伏明日香さんです。

前編ではどのようにしてヨガインストラクターになったのか、またリピート率が高いという木伏さんのレッスンの特徴を伺います。木伏さんのヨガの核となっているのがオダカヨガ。まるで波のような独特の動きをするこのヨガは、無理なくインナーマッスルにも作用するので、ヨガ経験の浅い人でも安心して参加できるレッスンとなっているといいます。

今回、お話を伺ったのは…

木伏(きぶし)明日香さん

ヨガインストラクター

Odaka yoga®︎ 正式指導/RYT 200/IHTA ヨガインストラクター 1級
出産後、友人の勧めでヨガに出会う。ヨガを通して肩こりや頭痛など体調の改善だけでなく、生き方も楽になり、ヨガの可能性に気付く。その後、ヨガインストラクターとして活動を開始し、埼玉県戸田市を中心に、ヨガスタジオ、公民館などでレッスンを行う。13歳、11歳の男の子の母でもある。

木伏明日香さんのInstagram:@taiyodo_asuka

自分が心から楽しめる仕事がしたいと、ヨガインストラクターに転向

ヨガインストラクターとして活躍中の木伏さん

――木伏さんがヨガインストラクターとして活動を始めたきっかけを教えてください。

子どもを出産したあとは専業主婦をしていたのですが、下の子が幼稚園に入ったときに、夫から働いてほしいと言われて(笑)。近所のパスタ屋さんでパートとして働くことになったんです。そのお店がものすごく忙しい職場で、しかも私は子どもが幼稚園から帰ってくるまでの間しか働けなかったので、なかなか仕事が覚えられず、怒られることばかりでした。

もっと自分が心から楽しめる仕事をしたいと思い、そのときに思い出したのが以前通っていたヨガ教室のことでした。ヨガが大好きで、その可能性を感じていましたし、先生がほかの仕事をしながら隙間時間にヨガインストラクターをやられていたことを思い出したんです。それであれば私にもできるかなと、仕事をしながら1年間ヨガインストラクター養成校に通い、RYT200の資格を取得しました。

――初めてのヨガインストラクターの仕事は、どのようにしてつかみましたか?

私が元々通っていた公民館でヨガ教室を自主開催しました。というのも私が通っていたヨガ教室の先生が引っ越してしまい、教室を辞められて。その教室に通われていた方とも交流があったので「ヨガ教室を始めることにしたのでいらっしゃいませんか」とお声がけをしたところ、みなさんが通ってくれるようになりました。2022年10月で7年目になるのですが、7年続けてくださっている生徒さんも多く、ありがたいなと思っています。

――そこからどのようにして活動の場を広げていったのですか?

オーディションを受けたり、SNSで見かけたインストラクターの募集に応募したりして、段々と広がっていきました。以前働いてたヨガスタジオがコロナ禍で閉鎖されたのですが、そこで働いていたヨガインストラクターの方が新たに立ち上げたスタジオでお仕事をさせてもらうなど、ご縁でお仕事をいただくことも多いです。

ヨガインストラクターの仕事が忙しくなってきたタイミングでパートはやめて、今はヨガインストラクターと、「オンセラ温熱療法」という施術が仕事の中心となっています。

オダカヨガ正式指導者になり、レッスンが人気に

木伏さんが行っているレッスンの様子

――長く通ってくださっている生徒さんがいるということですが、どんな点を評価されていると分析されていますか?

オダカヨガを取り入れたヨガ教室はこの周辺にはないので、そこを評価いただいているのかなと思っています。ヨガインストラクターとして活動をしている途中で、オダカヨガの正式指導者になりました。ほかのヨガを体験したことのある方は、これまでのヨガでは次の日に筋肉痛になることが多かったけど、先生のヨガはそうならないと仰っていただくことが多いです

――オダカヨガとはどんなヨガなのですか?

ヨガ、禅、武道の3つを融合させたまったく新しい現代ヨガです。動きがとても独特で、まるで波のように丹田から体を動かしていきます。激しく動くわけではないのにしっかりと体を動かしたあとのような心地よさが残るのも特徴で、ヨガ初心者の方でも安心してできるヨガですね。筋肉痛にならないというのは、インナーマッスルにしっかりときくからではないかと思います。

オダカヨガの創始者はイタリア人のロベルト先生とフランチェスカ先生。ロベルト先生は武道をやられていて故障も多かったため、ヨガのアーサナ(ポーズ)のなかでできないポーズもあったそうで、どうすれば怪我をした状態でもできるようになるかを考えていたらしいんです。そんなある日、海を見ていて、波の力学を使えば体に負担がなくアーサナができるのではないかと考え、フランチェスカ先生の専門である解剖学を取り入れた形で考案されたのが、オダカヨガになります。

とても独特な動きで、私も最初にレッスンを受けたときはまったくついていけなかったのですが、2回目にレッスンを受けたときに号泣してしまって。オダカヨガはほかのヨガと違って、曲線を描き関節にスペースを作りながらフィジカル面にアプローチすることで感情が解放されることもあるそうなのですが、その経験に神秘的なものを感じて、オダカヨガを取り入れたいと思ったんです。

インプットより、アウトプットを大切に

ヨガインストラクターとして成長するため、実践を大切にしてきたと木伏さん

――木伏さんがヨガインストラクターとして成長していくうえで、大切にしてきたことはどんなことでしょうか?

ある時期から、あれもこれもと座学の講座を受けるのはやめて、いろんな先生のヨガレッスンを受けて、実際に体を動かしながら学んでいくようになりました。ヨガインストラクターの方は、資格をいくつも取ったり、座学の講座をたくさん受ける方が多いんです。もちろんその方が成長できるという方もいると思うので、悪いことではないのですが、私はあるときから感覚派だと気付いて。そこからは実践のなかで学んでいくようになりました。インプットよりもアウトプットを重視した学びを大切にしています。

――レッスンをするうえでとくに心がけてきたことはありますか?

生徒さんとコミュニケーションをきちんと取ることを大切にしてきました。レッスンが始まる前に、体や心の不調がないかお聞きして、その内容を反映する形でレッスンを組み立ています

あとは基本的なことですが、とても大事だと思うのは生徒さんに怪我をさせないことです。せっかく健康になるために来ていただいたのに、怪我をしてしまっては本末転倒ですから。あとは環境作りですね。早めに行って空調をつけたりして、心地よい空間でヨガをしてもらえるように心がけています。


後編では、木伏さんがヨガとは別に最近取り入れ始めたという「オンセラ温熱療法」について伺います。ヨガに苦手意識がある方でも、ヨガをやったあとのような心地よさを感じられるものはないかを探して、行き着いた施術だそうです。また木伏さんがこれまで大切にしてきたという、直感を信じた行動についても伺います。後編もお楽しみに!

1
2

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事