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ヘルスケア 2023-02-26

二拠点生活を送ることで、ヘルスコーチとして新たな事業が実現【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.88 ヘルスコーチ・腸活エイジングコンサルタント 齋藤真由美さん】#2

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回は、宮古島と千葉県の二拠点生活を送りながら「健康になるため」の知識を発信している、ヘルスコーチ・腸活エイジングコンサルタントの齋藤真由美さんにインタビュー。

前編は過去に経験してきた職業によって、今の活動に影響を与えたお話を伺いました。現在、二拠点生活をしながら仕事をしているという齋藤さん。後編では、二拠点生活が仕事や活動にどのような影響を与えているのか、齋藤さんが活動してきた中での心構えなどについてお聞きします。

お話を伺ったのは…
ヘルスコーチ・腸活エイジングコンサルタント 齋藤真由美さん

食事や健康について興味があり、専門大学へ進学。しかし栄養士の道には進まず、スポーツインストラクターで就職。その後は、子どもを育てるために医療事務の勤務をするも、働きながら予防医療の大切さに気づき、特化した活動をするべく退職。現在は、「腸活エイジングコンサルタント」として、健康や予防医学の大切さを広めるための活動に取り組んでいる。

二拠点生活によってかなった、新しい取り組み

「発酵楽食サロン」の様子。わからないことをその場で聞きながら一緒に作っていけるのが嬉しいポイントですね

――「健康スクール」のほかに活動している内容について、お聞かせください。

去年から新しく「健康スクール」よりも、もっと気軽に参加できる「発酵楽食サロン」という健康のためのお料理教室をスタートさせました。こちらは、発酵食品の魅力をメインに伝えるために石黒先生と一緒に考えた企画です。主に季節や体調に合わせた食材を使った、料理や発酵食品作り。発酵に関する知識を動画や教材にまとめて作成し、オンラインレッスンでライブ配信しながら質問に答えながら一緒に作っていく形式です。思ったより反響が大きくて驚きました!

「健康スクール」よりも縛りがなく、自由に気軽に参加できるのが人気の理由かなと感じます。

あとは、個人的に宮古島が好きということで、起業して1年後くらいから二拠点生活を始めました。そんな中、参加型のイベント講座として「リトリートツアー」を発案し、企画しました。

――どういったツアーなのでしょうか?

ツアー参加者と一緒に写真を。

実際に宮古島にきていただいて「自然と触れ合う」をテーマに、海亀と一緒に泳いだり、宮古島の人たちとふれあったり。あとは、ハーブを使ったワークショップや自然の中で麹作りをしたり、島野菜と発酵を使ってお料理を楽しんだりと、自然を五感で感じることで非日常を体験してていただく内容です。とにかく自然の持つエネルギーを実感し、より健康に近づける企画にしました。
イベントでは、以前、スキューバダイビングのインストラクターをしていた経験を活かすこともできました。

自然と触れ合うことって健康にいい影響を与えます。健康に生きるためには過度なストレスはよくないですから。自然と触れ合うことは、とげとげした気持ちが和らぎますし、磯や潮の香りを嗅覚で感じ取ることでリラックス効果があるとも言われています。そうした自然の力を体全体で感じてほしいと思って開催したところ、実際に参加者の方々に満足いただき、宮古島の素晴らしさと同時に健康と自然のつながりを知ってもらうこともできました。

――二拠点生活を実践したことで、お仕事にもいい影響があったようですね。

そう感じますね、宮古島パワーを実感しています(笑)。挙げた活動のほか、数々のイベントやスクールで功績を残したことによって、また新しいことをすることになりました。それも、私と同じように健康に関しての知識は持っているけど実践する場所がなかったり、どう表現したらいいのか迷っている方々からの相談が増え、その人たちのサポートをすることになりました。現在は、そうした方たちの集客講座をオンラインで行っています。

自分の直感や興味に寄り添って、まずは思いのままに行動する

――人に教えることが多い中で、どんなことを心がけていますか?

あんまり「頑張れ」と言わないようにしています。本来、取り組んでいることを楽しみながらできれば、頑張れなんて言わなくてもすみますよね。いかに自分を信じてワクワクできるか、そこも私の役割だと感じています。また、結果を出す人って、考える前に行動できる人だと思っています。自分をいかにそういう環境に持っていけるかが重要で…。

失敗を恐れてしまう気持ちはわかるけど、私は失敗を失敗とは捉えずに「経験」だと思っています。とにかく、ピンときたことは失敗を恐れずにやってみる。そして、楽しみながら取り組む。やってみないと肌に合う合わないもわかりませんし、だめだったらやめればいいんですから。

――なるほど。齋藤さんご自身もそのように行動されてきたのですね。

自分がわくわくしないこと、やりたくないことは基本的にはしませんし、選ばないですね。でも、興味を持ったらなんでもやってきました。だからこそ今の仕事があると思っていますし、反対に今までインストラクターを体験していなかったら、医療事務の仕事を経験していなかったら…どれを外しても今の私はいません。それぞれ違うことをしてきたように思えても、今こうやってつながってきています。

いろんな道を辿ってきましたが、そういう選択の仕方をしてきて今があるので「失敗した」と感じたことはありません。多くの人が恐れている失敗と思っていることも、のちに必ず意味のある経験になると思います。現に私がそれを体現していますから。

――齋藤さんがいきいきと活動できている秘訣がわかりました。今後の目標を教えてください。

出版本の撮影風景。わきあいあいとした雰囲気が伝わってくるようです

私って、あまり計画性がないんです。二拠点生活を決めたのも突然でしたし、決めてからやったことも「じゃあ、売上はこのくらい立てておこう」とかそのくらいのテンション(笑)。決めるときは、だいたい何気ないタイミングで「あ、これをしたい!」とか目標が降ってくるタイプなんです。

去年立てた目標でいうと、売上も安定してきたことを受けて働き方を変えることを目標にしていました。去年と同じことをするだけってあまり面白くないと感じたし、ちょっと変わった要素を取り込みたいなと思ったんです。すると、石黒先生から出版する本の記事を書くお仕事をいただいたり、他の健康・美容情報を発信している方々とつながってイベントを企画できたり…と実現することができました。

これらが実現できたのは、うまくいったこと・うまくいかなかったこと、今までの経験がすべてなんだと思っています。健康について自分が持っている経験と知識をもとに広めたい、と思っていたとき、アクションを起こして、声をかけたのも自分からでした。最初は石黒先生という、心から信頼できる人がいたからスタートダッシュが切れたと思いますが、あとは自分の行動力。人と人とのつながりに感謝できるようになったことで、自然に目標が実現されているのだと感じています。

自分がしたいことを実現できた3つのポイント

1.自分で決めて、アクションを起こす

2.指導にとどまらず、新しいことに自発的に挑戦・試行錯誤を繰り返す

3.自分の興味のあるものは積極的に取り組み、経験を積み重ねる


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