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ヘルスケア 2023-08-27

過去の自分と同じ悩みを持つ人に深い学びを アスレティックトレーナー・島田幸夫さん

アスレティックトレーナーとして活躍中の島田幸夫さん。前編では、アスレティックトレーナーとはどんな仕事で、なぜなろうと思ったかなどをお聞きしました。

後編では島田さんが3年前から提供をはじめた、フィットネス指導者向けの講座「カラダ改善指導講座」について伺います。開講のきっかけは過去の自分と同じような悩みを持つ人をなくしたいという島田さんの思い。週に1回、1年間をかけてフィットネス、メディカルの知識を徹底的に学び、マンツーマンのフォローアップもしっかりいれることで、毎回定員になる人気の講座だそうです。

今回、お話を伺ったのは…

島田幸夫さん

大学卒業後、病院内にあるフィットネスクラブでメディカルトレーナーとして3年の経験を積む。もっと身体のメカニズムについて学びたいという思いから「アスレティックトレーナー」を目指し専門学校へ入学。27歳からアスレティックトレーナーとして、パーソナルジムを中心に指導を行う。2020年からフィットネス指導者向け講座「カラダ改善指導講座」も運営。2023年には株式会社Glee Harborを設立し、代表取締役に就任。都内スタジオ設立に向けて準備中。

Instagram:@yuki_trainer_college

自分と同じことで悩むフィットネス指導者を減らしたい

「カラダ改善指導講座」のカリキュラム。しっかりと成果につなげたいとの思いから、きめ細かなカリキュラムになっている

――オンラインのフィットネス指導者向け講座「カラダ改善指導講座」を始めたきっかけは?

過去の僕と同じように、お客さまから体の不調を訴えられても応えられないと悩んでいるフィットネス指導者を、減らしたいという思いからでした。そんな方々に対して、いつか学びの場を提供したいという思いがあり、実現にいたりました。体の改善指導ができる人を育成したいという思いを込めて、「カラダ改善指導講座」という名前をつけています。

――講座の特徴は?

月4回、1年かけて、フィットネス、メディカルの観点から38回の講座を開催します。希望があれば定期的にマンツーマンの個別コーチングの時間も設けているのも大きな特徴です。個別コーチングの時間をしっかりとりたいので、あまり人数が多すぎると僕の目が届かなくなってしまうため、少人数定員で行っています。個別コーチングの時間では、講座の復習や、実際の現場で困ったことに対してどのように対処すればいいかのアドバイスさせてもらっていますね。

――講座のなかで心がけていることはありますか?

生徒さんを置いていかないようにすることです。吸収度やモチベーションはそれぞれ違いますので、講座中の積極性やコーチングの希望が入る頻度など、サインを見逃さないようにしています

あとは、これは僕のエゴになってしまうかもしれないのですが、メディカルとフィットネスの真ん中をつなげられる存在に一緒になっていきましょうということをいつも伝えています。僕はフィットネスというサービスは、社会に対してできることがまだまだたくさんあると思っています。僕たちがその担い手になっていればと思いながら、講座に取り組んでいますね。

アウトプットができないのは、インプットが足りていないから

島田さんのインスタ投稿。インスタからフィットネス指導者への認知が広がっていったという

――講座を始めるために、どのように認知を広げていったのですか?

インスタを利用しました。過去の自分が分からなかったこと、悩んでいたことをそのまま投稿することで、過去の僕と同じような悩みを持つ人の目にとまり、講座に来てくださる方がたくさんいらっしゃいました。半年に1回募集をかけるのですが、3年前の初回からすべて定員でスタートすることができています。

――島田さんはインスタ以外にも、noteも定期的に発信をされていますよね。こまめに発信するためのコツはありますか?

インプットを怠らないようにしています。僕は書く内容が瞬時に出てくるタイプではないので、インプットをすることによって、頭のなかにネタのストックできているのではないかと。ビジネス書や自己啓発本の読書は定期的にするようにしていますし、有識者の方とお会いしたり講座を聞きに行ったりすることが多く、これが刺激となってアウトプットにつながっていく気がします

「フィットネス=体を鍛える」のイメージを変えたい

フィットネスによって体の機能改善もできるということを、もっと広げていきたいと島田さん

――最後に今後の目標を教えてください。

今年の秋、東京に体の改善に特化したスタジオを構える予定なので、まずはこれを成功させたいです。株式会社スモールジムという会社さんが提供している、フィットネス指導者向けの独立型モデルを使い、経営、集客などについてサポートをしてもらう形で進めています。「カラダ改善指導講座」の方も、私のライフワークのひとつになっているので、こちらも引き続き力をいれていきたいです。

一般的に「フィットネス」というと、体を鍛える場所というイメージがまだまだあると思うんです。そうではなくて、日常生活に支障が出ている方や、痛みがある方が改善する場所としてのフィットネスの認知度をもっとあげていきたいと思っています。そして利用してくださる方と、家族のような強い信頼関係を築けるトレーナーになっていきたいです。


ひとつひとつの質問に、丁寧に分かりやすく答えてくれた島田さん。普段からお客さまや生徒さんに、わかりやすい説明を心がけていることが伺えました。トレーナーとしてもっと活躍したい方は参考にしてみてくださいね。

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