介護福祉士実務者研修の受講費用の目安は?支援制度やスクールの選び方、おすすめの学校を紹介
実務者研修(介護福祉士実務者研修)は、介護職としてのキャリア形成を考える上で取得がおすすめな資格の一つです。介護福祉士実務者研修を取得すれば、介護職としての知識やスキルを証明でき、昇進やより好条件の職場への転職に役立つでしょう。
しかし、資格を取得するまでにどれくらいの費用がかかるのか、どのような基準でスクール選びをすればいいのかについて、詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか?
今回は、介護福祉士実務者研修の受講費用の目安や費用が異なる3つの理由、選ぶ際のポイント、おすすめのスクールについて紹介します。
介護福祉実務者研修を取得するための費用相場や選ぶ際のポイント、おすすめのスクールについて知って、自分に合ったスクール選びに活かしてみましょう。
介護福祉士実務者研修の受講費用の目安は20万円前後
介護福祉士実務者研修を取得するためには、4〜20万円前後の受講費用を支払う必要があります。受講費用にここまで幅がある理由は、保有資格によって受講費用が変わるためです。
無資格の人の受講費用が最も高く、介護研修基礎研修を保有している方の受講費用は最も安くなっています。資格の有無によって、費用が大きく変わる点に注意です。
【保有資格別】介護福祉士実務者研修の受講費用の目安
介護福祉士実務者研修を取得するまでの受講費用は、保有資格によって変わります。具体的には、受講費用の相場には以下のような差があります。
・無資格:14〜22万円
・介護職員基礎研修:3〜5万円
・介護職員初任者研修:8〜19万円
・ホームヘルパー1級:7〜10万円
・喀痰吸引等研修(かくたんきゅういんとうけんしゅう):7〜10万円
保有資格によって受講費用はまったく変わるので、自分が保有している資格を確認して、介護福祉士実務者研修の受講にかかる費用の目安をたててみましょう。
スクールごとに受講費用が異なる3つの理由
受験者の保有資格によって受講費用は変わりますが、それに加えて、スクールの選択によっても費用感は変わってきます。スクールの受講費用は、スクールの立地やカリキュラムの内容、割引キャンペーンの有無によって支払う金額が異なるのが特徴です。
1.スクールの立地
スクールの立地によって、費用の傾向が決まる側面もあります。たとえば、駅に近い立地のスクールは、受講費用が高い場合が多くなっています。人の往来が多いアクセス性の良い立地は、家賃が高い傾向にあるからです。
その一方で、駅から遠い立地にあるスクールは、家賃が安い分、受講費用も安い傾向が見られます。
2.カリキュラムや受講形式の違い
スクールの受講費用はカリキュラムの内容や授業の振り替えが可能かどうか、受講形式が通学なのか、通信制を取り入れているかなどの要素によって異なります。
一般的に、授業の振り替えが可能なカリキュラムを提供しているスクールの受講費用は高めです。その一方で、通学よりも通信の受講形式の方が受講費用が安い傾向が見られます。
3.割引キャンペーンや支援制度を利用するかどうか
スクールによっては受講料の割引キャンペーンや受講費用の支援制度を利用できる場合があり、通常価格よりも安く受講できるケースもあります。スクールごとの受講費用を比較する際には、キャンペーンや支援制度の有無をチェックするようにしましょう。
教育給付金制度を利用
一般的に利用できる支援制度に政府が支援する「教育給付金制度」があります。働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援するため、厚生労働大臣が指定した教育訓練を修了した方向けに、受講費用の一部を支援してくれる制度です。
約1万4,000講座が対象で、専門実践教育訓練・特定一般教育訓練・一般教育訓練のカテゴリがあり、介護福祉士実務者研修は特定一般教育訓練に該当します。受講費用の40%(最大20万円)が支給される制度で、認定講座を受講する方はぜひ利用したい制度です。
引用元
厚生労働省:教育訓練給付制度
求職者支援制度
求職者支援制度は、再就職や転職、スキルアップを目指す方が、月10万円の生活支援をもらいながら必要な講座を受講できる制度です。制度の対象者は雇用保険の適用がなかった離職者の方や自営業を廃業した方、雇用保険の受給が終了した方などが対象です。
また、一定額以下の収入のパートをしながら、正社員雇用を目指す方も対象となります。
介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度
介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度は、各都道府県の自治体が提供する無利子の貸付金制度です。たとえば、東京都の場合、最大20万円の貸付金を利用できます。各都道府県によって、貸付要件と金額が異なる点に注意しましょう。
引用元
東京都社会福祉協議会:実務者研修施設在学者向け修学資金貸付事業
介護福祉士実務者研修のスクールを選ぶ際の3つのポイント
介護福祉士実務者研修のスクールを選ぶ際には、自分にとって学びやすいカリキュラムや費用、質疑応答がしやすい環境なのかを考慮する必要があります。スクール選びの基準を確認して、自分が後悔しないようなスクール選びに活かしていきましょう。
1.自分か通いやすい受講形式・カリキュラムかどうか
介護福祉士実務者研修を受講できるスクールを選ぶ際は、通学か通信と併用する受講形式なのか、受講日を柔軟に決められるカリキュラムなのかどうかを確認しましょう。
本業が忙しくて決まった受講日に通学するのが難しい方は講座に通信を取り入れ、土日祝日授業や授業日の振り替えができるスクールで受講するのがおすすめです。
2.スクーリングの費用はどれくらいか
通学・通信講座を利用する場合の費用がどれくらいかかるのかもチェックしましょう。スクールにかかる費用は立地やカリキュラム、キャンペーン利用の有無で変わります。自分がスクールに出せる予算を考慮しながら、ベストなスクール選びをしていきましょう。
3.質疑応答がしやすい環境か
介護福祉士実務者研修のスクールを選ぶなら、質疑応答がしやすい環境のスクールがおすすめです。スクールが本業ではない運営元だと、授業外の時間に気軽に質問する制度が整っていないなど、悩みや疑問を相談しにくいケースも考えられます。
スクール選びをする際は、生徒のサポート体制が整っているかどうかを確認しましょう。
介護福祉士実務者研修を受講できるおすすめのスクール3選
介護福祉士実務者研修を受講できるおすすめのスクールは、カリキュラムや受講費用、サポート体制が整っているような場所です。おすすめのスクールについて確認して、自分がどのスクールで研修を受講すべきなのか考えてみましょう。
ニチイ|介護福祉士実務者研修
ニチイの介護福祉士実務者研修は通学と通信併用の講座です。最短の受講期間は1カ月で、税込み5万7,627円から受講できます。生徒一人ひとりに合わせたフォロー体制も充実しており、無料対策レッスンや質問回答システムなどが整っています。
介護講座で、のべ100万人以上の修了生を輩出しているニチイの、経験豊富な講師陣による充実した講義や研修、学習サポートを受けたいという方におすすめです。
引用元
ニチイ:介護福祉士実務者研修
三幸福祉カレッジ|介護福祉士実務者研修
三幸福祉カレッジの介護福祉士実務者研修は通学と通信併用の講座です。標準受講期間は2〜4カ月となっており、税込み4万700円から受講できます。7日間の通学と通信講座の受講だけで講座を修了できるので、本業で忙しい方におすすめです。
修了生はのべ15万人を突破しており、受講生満足度は92.5%を記録しています。無料説明会割引やお友達割引、ペア割引などの各種の割引制度が利用できるのも魅力です。
資格の大原|介護福祉士(実務者研修・受験対策)
資格の大原の介護福祉士実務者研修は、通学と通信併用の講座です。最短6日間の通学と通信講座の受講で講座を修了でき、税込み6万9,800円から受講できます。また、振り替え授業が無料で、スクーリング会場が全て駅近の立地にある点も特徴です。
効率性を重視して、介護福祉士実務者研修を取得したい方におすすめだといえます。
介護福祉士実務者研修の相場と選び方をチェックして、自分に合ったスクール選びに活かそう!
この記事では、介護福祉士実務者研修の受講費用の相場と費用が異なる3つの理由、スクールの選び方、おすすめの講座を3つ紹介しました。
介護福祉士実務者研修の受講費用は保有資格の有無や種類によって異なり、スクールの選択によっても変わります。
スクールの受講費用は立地やカリキュラム、キャンペーンの有無によって変わり、自分が通いやすいカリキュラムやサポート体制のあるスクールを選ぶのがおすすめです。
相場と選び方をチェックして、自分に合ったスクールを見つけてみましょう。