介護施設を見学するときのおすすめの服装は?見学でチェックすべきポイントも解説
介護施設へ就職や転職をするにあたって、事前に見学ができる施設が多いことをご存知でしょうか。見学に行くと、職場の雰囲気や利用者の様子などを自分の目で確かめることができます。
施設を見学する際は、電話での申し込みや就職・転職サービスを利用して問い合わせる方法があるほか、面接後にお願いすれば快く引き受けてくれるところも。
この記事では、事前に見学することのメリットとあわせて、見学するときのおすすめの服装やマナー、チェックすべきポイントを解説します。
事前に見学する4つのメリット
施設を事前に見学する目的は、就職後のギャップを少なくすることです。施設によって業務内容や求められる役割には違いがあるため、見学せずにそのまま働き始めると「思っていたところと違った・・・」というギャップを感じてしまうことも。
自分のやりたい仕事ができるか、負担が大きすぎることはないかなど、自分の働く姿をイメージするためにも、事前に見学するのがおすすめです。
ここでは、事前に見学するメリットを具体的に紹介します。
1. 施設の雰囲気を知ることができる
施設の雰囲気は、求人情報や施設のホームページから詳しく知ることは難しいものです。見学に行けば、施設の雰囲気を知ることができます。
その雰囲気が自分に合っているか判断し、合わなければ応募しない・辞退するなどができるため、就業後のミスマッチを防ぐことにつながるでしょう。
2. 職員の労働環境や働き方を知ることができる
職員の動きや利用者の人数などから、その施設の労働環境や勤務状況を知ることができます。ひとりあたりの業務量は適切かどうかや、利用者に対する職員の人数は十分確保されているかなど、実際に働いている様子から確認できるでしょう。
職員同士の声かけや関係性なども、自分に合うかどうかの判断材料として役立ちます。
3. どのような介護をしているか把握できる
自分が理想とする介護ができるかどうかは、就業先を決めるときの重要な要素です。事前に見学することで、どのような介護をしているか把握できるのは大きなメリットと言えます。
施設によって介護業務のスタイルには違いがあり、職員が主体となって考えるイベントもさまざまです。介護の方針や質だけでなく、どんなイベントがおこなわれているのかも確かめることができるでしょう。
4. 就職後にどんな役割が求められるか把握できる
施設の雰囲気・職員の動きや労働環境・おこなわれている介護が分かることで、就職してから自分に求められる役割も把握することができます。利用者の人数や状況から、どういった働きかけが必要かもおのずと見えてくるでしょう。
求められる役割や業務内容を具体的に把握し、これまでの経験や自分のスキルが発揮できるかを見極められるのもメリットです。
施設を見学するときのおすすめの服装と持ち物|フォーマルorオフィスカジュアル
施設見学は服装の指定がされないことが多いです。ただし、施設によっては喪服を連想させるダークな色は避けるよう言われることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
とくに指定がない場合は、就職・転職活動の一環であることを意識したフォーマルな服装やオフィスカジュアルがおすすめです。ここでは男女別オフィスカジュアルでおすすめの服装と、当日に必要な持ち物を紹介します。
男性におすすめのオフィスカジュアル
男性におすすめのオフィスカジュアルは、襟のあるシャツ+スラックスやチノパンなど清潔感のあるズボンです。上から何か羽織るのであれば、無地のジャケットが無難。
どのアイテムもファッション性のあるものではなく、いい印象を持たれやすい王道のものを選びましょう。
施設では職員や利用者以外にも、利用者の家族や来客者とも接する機会がある可能性があります。シワや汚れのあるような清潔感に欠ける服装は印象を落としてしまうため避けましょう。
女性におすすめのオフィスカジュアル
女性の場合も男性と同様に、大切なのは清潔感です。過度な肌の露出や個性をアピールしたアイテムは避けましょう。
おすすめのオフィスカジュアルは男性と同様で、襟つきのシャツです。カットソーでも問題ありませんが、露出が控えめのものを選びましょう。胸元が大きく開いたものやノースリーブはNGです。スカートスタイルで出向く場合は、ひざ丈の長さのものがベスト。
アウターは、カーディガン・トレンチコート・チェスターコートなどがおすすめです。
必要な持ち物
当日に必要な持ち物は、バッグ・筆記用具・メモ帳・クリアファイルです。バッグはオフィスカジュアルに合ったA4サイズの書類が入るものを選びましょう。
筆記用具やメモ帳は、質問したいことを書いたり職員の話したことをメモしたりするときに必要です。クリアファイルはもらった資料や書類を持ち帰るときに役立ちます。
感染対策によりスリッパが用意されていない施設もあるため、スリッパも持参すると安心です。
見学をするときのマナー
施設を見学するとき、見学者が施設や職員のことを見極めているように、施設側も見学者がこれから同じ施設で働くのにふさわしいかを見極めています。社会人として働く意識を持ったマナーを心がけましょう。
ここでは、見学するときのマナーについて、最低限気をつけるべきことを2つ解説します。
挨拶はしっかりとおこなう
施設を案内してくれる人にはもちろん、ほかの職員や利用者にもしっかりと挨拶をしましょう。面接と同じように見極められているという意識で気を引き締め、明るく笑顔で接することが大切です。
お礼のメッセージを送る
見学後は、お礼のメッセージを送ると相手の印象に残りやすいです。施設見学についての感想や前向きな姿勢を伝える文面を考えましょう。
送信する前に適切な言葉づかいや表現であるか、誤字脱字がないかをしっかりと確認してください。
施設見学でチェックすべきポイント
施設を見学するときは次の4つのポイントをチェックすることで、より自分にとってよい施設であるかを見極めやすくなります。
利用者や家族への接し方
これから一緒に働くうえで、利用者や家族に対する職員の接し方が適切かどうかを、しっかりと見ておくことが大切です。一緒に働きたいと思えるか・職員同士で敬意を払えるかどうかといった目線でチェックしましょう。
横柄な態度を取ったり荒々しい対応をしたりしていると感じる施設では、一緒に働きたいと思えないですよね。利用者をぞんざいに扱うような対応は職員間でも起こり得ます。
また、臨機応変な対応ができているかも見ておきたいポイントです。
職員の態度や表情
施設をたずねたとき挨拶をおこなうようお伝えしましたが、そのときの職員の反応にも注目しておきましょう。
担当してくれる職員の対応がよくても、ほかの職員の態度や言葉遣いがよくなかったりコミュニケーションが取れない場合は、職場環境や人間関係に問題があるおそれがあります。
予定通りに訪ねたのに、出迎えた職員が用件を知らないといったケースは、職員間での伝達やコミュニケーションがうまくいっていない可能性も。
職場環境に問題があったり人間関係がよくなかったりすると、業務にも支障が出てしまうため、注意が必要です。
利用者・職員の人数や人員配置
利用者の人数に対する職員の人数や、担当する業務に対する人員配置が適切かどうかも見ておくべきポイント。
利用者が満足のいく介護を受けるためには、それなりの職員数が必要です。職員の人数が不足していると、その分職員1人あたりの業務負担は大きくなり、利用者の不満にもつながってしまいます。
置いてけぼりにされている利用者や、長い時間待たされている利用者はいないかも見ておきましょう。
設備や衛生面
働くうえで、設備が整っているかどうかや、清掃が行き届いているかどうかも気になるポイントです。とくに、設備が整っていない施設で体を傷めたり苦労したりした経験がある人は、よくチェックしておきましょう。
清掃が行き届いていない施設は、職員数が足りずにそこまで手が回っていない可能性があります。季節にあった装飾がされているか、貼りだされたイベントのポスターや案内は時期が過ぎていないかなども見て、どこまで気を配れているかも確認しましょう。
施設の見学は就職後のギャップを少なくするために有効|清潔感のある服装で見学しよう
介護施設へ就職する際、事前に施設を見学しておくと施設の雰囲気や職員の働き方、おこなわれている介護などを知ることができます。
見学を通して、自分の働くイメージを持つことや求められる役割を把握することは、就職後のギャップを少なくするために有効です。
見学は、就職・転職活動の一環として清潔感のある服装で行きましょう。服装は指定されないことが多いため、フォーマルな服装やオフィスカジュアルなどが無難。社会人としてのマナーも心得ておくことが大切です。
紹介したチェックすべきポイントを参考に、自分が働きたいと思えるかどうかを確かめましょう。