収入ゼロのタイミングでも、学びを辞めない!学んだことを常に体現し続けるのが活躍の秘訣!【もっと知りたいヘルスケアのお仕事 Vol.137 パーソナルトレーナー 坂口大樹さん】#1
ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。
スポーツ系の専門学校を卒業し、渋谷という激戦区で人気パーソナルジム「Personal Gym UNFIX」を構える坂口大樹さん。
前編では坂口さんが感じるお仕事の魅力や、過去どんな困難を乗り越えてきたのかをご紹介します。
お話を伺ったのは…
パーソナルトレーナー 坂口大樹さん
2022年より渋谷に「Personal Gym UNFIX」を構える人気パーソナルトレーナー。痛みや不調などを根本から改善するための姿勢改善をベースとした指導が人気を呼び、これまで1万人以上の指導実績がある。トレーナーへのセミナー講師も務める。インスタフォロワーは1万人を超え、インスタリールはリール再生数100万再生を突破。
お客さまの表情変化を目の当たりにするのが一番のやりがい!
――パーソナルトレーナーというお仕事の魅力を教えてください。
ジムに来てくださるお客さまの表情が変わるところを目の当たりにできることが、一番のやりがいですね。
私のジムは不調の根本解決を達成することを目的にしているので、腰痛や肩こりなど慢性的にお辛い部分がある方に起こしいただくことが多いんです。
ジムに通いはじめたばかりの方は、どこか元気や自信もないように見えるのですが、トレーニングを重ねて不調が軽くなっていくことをきっかけにどんどん明るい表情になっていきます。そうした姿を見られるのは僕にとっての最大のやりがいです。
また不調を抱えた方がトレーニングによってそれを克服し、1ステップ上の目標を目指される方の姿を見るときの喜びも格別です。たとえば、腰痛が気になってパーソナルを受け始めた方が、「腰痛が治まってきたし、次はダイエットを目指してトレーニングを続けてみようかな!」とおっしゃる姿を見てると、本当にうれしくなります。
――坂口さんがトレーナーになられてから最も大変だったときは、どのようにそれを乗り越えましたか?
最も辛かったのはコロナ禍でした。緊急事態宣言が出ていた当初は1ヶ月ほどジムが閉鎖されてしまい、収入が途絶えたこともありました。あのタイミングは、金銭的にも精神的にも辛かったです。
そのときいただいた給付金や空いてしまった時間は、コロナが明けたときに飛躍するための準備にあてようと決め、集客にまつわるSNS運用の方法を教えてくれる教室や、ビジネス・経営に関して学べるオンラインスクール、トレーニングを教えてくれるスクールなどの勉強に投資することにしました。
そのときにつながった人からの呼び掛けでトレーナー向けの講師などを行うようになったり、SNSのフォロワーも伸び始めたりしているので、ピンチをチャンスに転じさせる過ごし方ができたのはよかったと思っていますね。
普段出会えない人の体の不調を間接的に治せるのが講師業の醍醐味
――トレーナーさん向けの講師のお仕事のやりがいを教えてください。
「私だけでは出会えない人を元気づける可能性がある」ということでしょうか。いち個人としてジムを経営している私が出会える人には、どんなにがんばっても物理的に限りがあります。
しかし私が技術をお伝えしたトレーナーさんが、それぞれの場所でそれぞれのお客さまにトレーニングを伝えてくださることで、不調が改善できる人の輪はどんどん広がっていきます。自分ひとりの力では出会えなかったであろうお客さまにまで、改善が広がるのはとてもうれしく感じます。
――坂口さんの今後の展望を教えてください。
今後は、トレーナー向けの講師やセミナー業を徐々に増やしていくのが目標です。世のなかには、慢性痛や日頃の体の不調に悩まれている方が大勢居ます。そうした方を生徒さんとして抱えるトレーナーさんに教室を活用していただいて、多くの方の辛さを軽減できる手伝いができたらうれしいなと思います。
また2024年3月からは、僕が指導をするトレーナー向け講習だけではなく、 そうした練習をトレーナー同士で行える勉強会を催そうと思っています。トレーナー同士で練習し、技術を高め合いながらより多くのお客さまを元気にしていきたいです。
ご自身のジムをオープンしてから2年で、渋谷区NO.1のフォロワー数を誇るようになった坂口さん。後編では、坂口さんのジム「Personal Gym UNFIX」さんで受けることができる姿勢改善について詳しく伺います。