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ヘルスケア 2022-12-26

トレーナー時代を経て、「ズボラストレッチ」で130万人超えの人気チャンネルに成長【ストレッチトレーナー/SNSマーケター 深井裕樹さん】#1

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回は、登録者数138万人を超えるYouTubeチャンネルにて(以下、SNSフォロワー数2022年12月時点)ストレッチトレーナーユーチューバーとしてストレッチ動画を配信しており、なんとSNS総フォロワー数は200万人超え!マーケティング業務を行うなど多方面で活躍している深井裕樹さんにインタビュー。

なんとストレッチトレーナーをしながらマーケティングを学び、集客に反映させる実力を発揮していたという深井さん。前編では、ストレッチ業界に進出したきっかけや、なぜYouTube活動を始めることにしたのかなど、今までの経緯を掘り下げながら詳しくお聞きします。

お話を伺ったのは…

ストレッチトレーナー/SNSマーケター 深井裕樹さん

ストレッチ専門店で働き、入社1年ほどで個人で歴代最高売上を達成。その後、マーケターとしても実力をつけ、分社化。YouTubeで「ズボラストレッチ」を配信するために完全独立し、マーケターやトレーナーとして動画配信などを中心に活動。1年9ヶ月で126万人を突破し、現在も多くの「ズボラー」に向けたストレッチを配信中。現在はSNSでの発信のほか、女性誌LDK連載、元・体操選手 田中理恵さんのストレッチ動画の監修を務めるなど活動は多岐にわたる。

チャンネル登録者数138万人! 「ズボラストレッチ」チャンネル

ストレッチトレーナー時代に歴代最高記録を達成

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――初めからこの業界を目指されていたのですか?

いえ、以前はラーメン屋で働いていました(笑)。そこで坐骨神経痛を患ってしまって…。毎日ストレッチ専門店に足を運んでいました。でも、症状はなかなか良くならないしかかる費用も毎回高い。それなのにストレッチ専門店には自分を含め、お客様が絶えず入っていることが個人的にすごく不思議だな…って思ったことがきっかけです。なので最初からストレッチに興味があったわけではなく、ストレッチ専門店のビジネスの仕組みを学ぼうと思ってトレーナーから始めました。

トレーナーとして働き始めて直面した問題は、集客面。SNSが主流になっていなかった当時の集客はビラ配りがメインでした。そもそも、今ほど「ストレッチ」という言葉が定着しておらず、怪しまれることもあり、結構苦戦しましたね(笑)。でも、最終的には「ビラ神様」と呼ばれるほど集客を得ることができ、入社して約1年後には月間で個人の歴代最高記録を更新しました。

――すごい記録ですね!どのような方法で集客をしたのでしょうか?

トレーナー職って技術にフォーカスして頑張る方が多いと思いますが、僕は入口が違いましたからね。もともと専門店にお客様が入る仕組みを学びたかったのでマーケティングに注力した結果、集客につながりました

集客するためには、新規の方にリピーターになってもらうことが最善だと考えたんです。自分の中でいろいろと分析して出した答えが「初回から長い施術時間をおすすめする」こと。初回でなくてもお客様が「いい施術を受けられた」と感じる時って、たっぷり時間をかけて丁寧な施術を受けられたと感じると思ったんですね。

もし、施術中にリピートが難しそうなお客様だと感じても通常より長めのコースを選択してもらえていればお話できる量も必然的に増える。そうするとお客様にもこちらが誠心誠意施術に向き合っていることが伝わり、短い時間で施術したときに比べて「また来たい」と感じてもらえるチャンスがあるんです。

当時働いていたストレッチ専門店では、初回の方限定の回数券があったのでその方の身体に合ったプランを提供し、何ヶ月かまとめてご購入いただく…という流れをつくりました。そうすると必然的にリピート率につながっていきましたね。

ストレッチ専門店集客の仕組みを理解し、マーケター業にも着手

――トレーナーをしていながらも、マーケターとしての敏腕ぶりを発揮されていたのですね。

自分でも、接客より数字を動かす方が得意だと気づいてしまって…(笑)。

加えて、実は個人的にストレッチそのものを好きになれなかったんですね。もともと業界の営業の内情が知りたいのが目的でしたし。マーケターとしての活動を中心に行うことを会社も認めてくれたので、ストレッチトレーナーを離れてそっちに絞ることに。それからは、コンサルタント事業や集客、サイトの運用代行などを中心に手がけていました。具体的には、新規集客が見込めないと悩んでいるサロンにプランを提出して倍の集客を獲得できる仕組みづくりを提案。大手求人サイトからも取材を依頼されるほどに成長しましたよ。売上を立てていたことで好きなようにやらせてもらえていましたね。

さまざまな経験や実績を詰んだあと、それらのスキルや実績を加味した結果、分社化してもらえることになりました。

いろいろ身につけたノウハウをもとに挑戦したいと思い、YouTubeに着手し始めたのはこの頃です。最初は「ズボラストレッチ」の前身となる「ゆるストレッチ」として、現在と変わらないストレッチの配信を行っていました。

――YouTubeを始めた目的はなんだったのでしょう?

当時、妻は妊娠中。これから生まれる子どものことも関係して、僕が自由に使えるお小遣いが1万円だったんです。そこで、新しい収入源がほしいという気持ちもありました。加えて、単純に僕がやってみたらどのくらい再生数が稼げるのか気にもなっていました。ストレッチの知識だけじゃなく実際に施術も経験し、マーケティングまでできる僕が配信すれば「もしかしたら収入が得られるんじゃないか」って。しかも当時って、トレーナー系ユーチューバーは片手で数えられるくらいしかいなかったんです。その中で僕は勝てる、という自信がありましたね。

「ズボラストレッチ」反響後、本格的にYouTubeに力を入れた

――最初は「ゆるストレッチ」というチャンネル名で配信されていると伺いました。「ズボラストレッチ」と呼ばれるまでの経緯をお聞かせください!

そうなんです、最初は「仮」だったんです。「ゆるストレッチ」ってインパクトがないなって当初から気になっていました。それに比例してなのか、実際に登録者数も3千人程度しかのばせず…。

ふと、当時自分が作っていた動画の当時の中では最多「いいね」数だった「壁を使ったズボラ開脚ストレッチ」を見て、ピンときたんです。ズボラ…ストレッチ…「ズボラストレッチ」だ!って(笑)。

――ご自身の動画からヒントを得たのですね。とてもキャッチーだと感じました。

自分でもそう思いますね(笑)。実際に、動画を見ずに「ズボラストレッチ」という文字だけでチャンネル登録したっていう方も多いくらい。我ながら右に出る者はいないんじゃないかってレベルのキャッチーさだなって。何より覚えてもらいやすいし、話題性もあるので気に入っています。

――改題してから徐々に認知度が上がっていったのですね。

ただ、最初はYouTubeだけだと再生回数も登録者数も伸び悩んでいましたね。そこで、当時流行っていたTikTokにも挑戦し、認知してもらえる間口を広げることにしました。まずはTikTokのセミナーに行き、その通りに動画を投稿したら1万人のフォロワーを獲得できたんです。これはもうTikTokに限らずネット上で手を動かせば間違いないと確信しましたね。

それから、YouTubeのチャンネル登録者数も上昇し、波に乗り始めたところでマーケターとして働いていた子会社から独立し、自分が社長としてリスタートしました。


ストレッチの技術ではなく、専門店のビジネスが気になって業界に飛び込んだ深井さん。そのノウハウを活かし、見事YouTubeチャンネルを大成功させました。後編では、その成功させたYouTubeにフォーカスし、バズる動画を投稿するためのコツやどんなところにこだわっているのか伺います。

取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多二三雄

information

公式ライン 17万人

Twitter 19万人

インスタ 11万人

TikTok 21万人

YouTubeサブ 3万人

YouTube「10分ズボラストレッチ」 2万人

YouTube「30分ズボラストレッチ」 5,700人

Voicy 5,970人

インスタ食事 6千人

アメブロ(芸能人、有名人公式ブロガー)

note 2千人

メルマガ 4万人

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