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ヘルスケア 2024-06-20

小さく始めるのがカギ!会社員からサロンオーナーへ転身【もっと知りたいヘルスケアのお仕事 Vol.145 セラピスト 土持美穂さん】#1

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

「Care Salon Meets」のオーナーであり、「ゆるかっさ®」の考案者として施術や講師業に大忙しの土持美穂さん。会社員ではない働きを目指したときに、絶大な効果のあった「かっさ」の施術を思い出しセラピストの道に進んだといいます。

前編では土持さんがセラピストの道に進むことになったきっかけや、自宅サロンの集客方法について伺います。

お話を伺ったのは…
土持美穂さん

「40代キャリア女性が 毎日、機嫌よく働ける ココロと身体のデトックスサロン」をテーマにした女性専用のサロン「Care Salon Meets」オーナー。
「ゆるかっさ®」を考案したセラピスト。「ゆるかっさ®」のセラピストスクールやインスタ集客のレッスンも開講している。

Care Salon Meets

「ゆるかっさ®」セラピスト養成スクール

Instagram

施術を受けたときの衝撃を思い出し、会社員からセラピストの道へ!

効果を強く感じた「かっさ」に魅了されて、技術を習得した土持さん

――セラピストになられる前は、会社員として勤務していたそうですね。

転職を繰り返していましたが、一番長く在籍した人材会社の記憶が強く残っています。毎日9時から22時までの12時間勤務というハードワークで、残業は100時間くらいしていたと思います。10~50代の女性のキャリア面談をしましたが、計6年間でその数は7000人にも及びました。

――どんな経緯でセラピストを目指すことになったのですか?

「いつかは会社員ではない働き方で仕事をする!」と決めたのが最初でした。当時はまだ副業などが一般化していない時代。フリーランスで事業をしている人に出会うことすら難しく、会社員ではない働き方=自分で会社を立ち上げるという想像しかできなかったんです。

でも、いきなり会社経営なんてできないと思った私は、あるときふと、以前施術を受けた「かっさ」のことを思い出しました。技術を身につければ、会社員ではない働き方も可能なのではと思ったのです

――当時、「かっさ」にはどんな印象がありましたか?

「劇的に効果があるもの」という印象がありました

当時、激務に疲れて毎週末もみほぐし屋さんに駆け込んでいました。でも、翌日にはもう体は元通り。そしてまた週末に駆け込む、ということを繰り返していたんです。そんな頃、ご縁があって「かっさ」の施術を受けたのですが、その週は、1週間もの間、目覚ましよりも前にスッキリ目覚めるという日が続いたのです。

キャリアに悩んでいたときに劇的に効果があった「かっさ」のことを急に思い出し、施術してくださった先生に「私にもできますか?」と相談の連絡をして、「かっさ」を習い始めたのがセラピストとしてのスタートでした。

――どんなふうに「かっさ」を学ばれたのですか?

私がお世話になったスクールでは、送付されてきたテキストで、東洋医学などの知識を学び、スクーリングでボディ全体への手技を教えていただくことができました。当時は会社員をしながら「かっさ」を学んでいましたが、自分が学びたいことを学べることが楽しく、とくに辛いなどとは思わなかったですね。

――最初は会社員と並行して、自宅でサロンを開いたと伺いました。

施術を学び、いざサロンをオープンしようと思ったときに、ふと、自分の会社にいる新人さんのことを思い出したんです。先輩社員たちは彼らに対して「とにかく場数をたくさん踏め!」と言っていました。

未経験のことを始める私にも同じことが言えるのではないかと思い、まずは会社員と並行しながら週末だけ自宅サロンという形式で小さく初めて、コストをかけずにとにかくたくさん経験をつもうと考えました

開業時は集客に苦労。Instagramの学び直しで集客に成功

SNSマーケティングを学んだことで事業が加速したそう

――その後、2019年にセラピストとして独立されたのですよね。最初から集客は順調でしたか?

集客は本当に苦労しました。もちろん売上も十分ではありませんでしたので、2021年くらいまではパートと掛け持ちしながら生活費を賄ってきました。コロナ禍のときは看護師さんの派遣会社で、登録している看護師さんへお電話を掛けて、全国でスタートするワクチン接種のお手伝いを相談するという仕事もしていました。

開業時は、サロンコンセプトにもあるような、キャリアに邁進している会社帰りの女性が約2割、残り8割はフリーランスの方にお越しいただいていましたね。

――お客さまのご職業柄、コロナ禍はご苦労もあったのかなと思いますが、いかがでしたか?

サロンオープンの翌年からコロナ禍でしたから、それはもう大変でした。

元々、お客様の8割がイベント系や夜のお仕事をされているフリーランスの方でしたから、影響を受けてほとんどのお客様が戻らなかったです。私だけでなくお客様も大変な時期だったと思います。

リモートワークになったことで、会社帰りにお越しいただいていたOLさんがいらっしゃらなくなったことも辛かったです。

――集客の問題はどのように克服し、今の好調に転じられたのですか?

コロナの影響でお客様のほとんどが戻らず、時間がたっぷりあったタイミングでマーケティングに関するマンツーマンのコンサルティングを受けたことで、集客が上向いてきた感覚があります。とくにInstagramの集客を学んだことが大きいですね。そもそもInstagramとはなんぞやと言うところから、自分を知るということ、サロンのコンセプト決めやマーケティングなど幅広く学びました。今もサロンのお客様のほとんどが、Instagramがきっかけでご来店いただいています

またオンラインで施術を学び直し、1日5時間エフルラージュだけをひたすら練習したことや、「ゆるかっさ®」を開発したことも、好調への足がかりになったと感じています。

――物事を学ぶときに、土持さんが気をつけていることを教えてください。

まずは素直であること。わからないこと、できないことがあるからその道のプロである先生に教えていただくのですから意識をしています。プライドや見栄はすべて捨てる。教えていただいたことは、アレンジをせずにその通りに即実行、ということを徹底しました。これによって集客がぐんと上向いた実感がありますね。

――集客がうまくいき始めてからは、どんなお客さまがいらっしゃるようになりましたか?

サロンコンセプトにあるように40代のOLさんがメインですが、同業の方にもたくさん来ていただけるようになりました。同業の方への施術は、緊張することもあるのですが最近では情報交換ができたり、良い方々とのご縁をいただいてうれしく思っています。

現在、経営するサロンワーク以外に、講師としても活躍中の土持美穂さん。後編では、コロナ禍の学び直しの過程で生み出した、土持さんの代名詞でもある「ゆるかっさ®」についてや、講師業を始めたきっかけについてお聞きします。

Information

Care Salon Meets
住所:東京都中央区日本橋人形町1丁目8-6 サカエビル4F

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