けがに苦しむ選手を救いたい。スポーツ特化の鍼灸整骨院を展開し急成長「マーサメディカル」鈴木彩夏さん
日本の健康を支える治療業界の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、2011年に創業し、関東を中心に鍼灸整骨院を29店舗展開するなど急成長を続けている株式会社マーサメディカルです。
前編では2020年に入社し、求人担当として採用に携わっている鈴木彩夏さんに、企業の成り立ちや理念、「マーサメディカル」の特徴を伺いました。
「マーサメディカル」では代表の松永将高さんが、柔道選手として活躍していたことから、スポーツ分野での治療や、選手にけがの予防やケア、トレーニング指導などを行うスポーツトレーナー事業に力を入れています。トレーナーとして帯同するのは、プロスポーツチームや部活動で活躍する子どもたちまでさまざま。今年度関わっているチーム数は40チームにも上るといいます。
お話を伺ったのは・・・
株式会社マーサメディカル
求人担当
鈴木彩夏さん
父が整骨院を経営している環境で生まれ育ち、いつかはその整骨院を継ぎたいと柔道整復師の資格を取得。2020年に新卒採用で「マーサメディカル」に入社し、現在は求人担当として「マーサメディカル」の採用全般に携わる。
徹底した研修体制により、短時間での効果提供が可能に
――「マーサメディカル」の企業の成り立ちを教えていただけますか。
はじまりはスポーツに特化した治療院「まつなが鍼灸整骨院」を2008年に開業したことです。元々、代表の松永は日本体育大学で柔道選手として活躍していましたが、けがに苦しむことが多かったそうで、同じように辛い思いをする選手や子どもたちをひとりでも多く救いたいという思いを持っていました。そこで大学卒業後に鍼灸師と柔道整復師の資格を取得し、治療家の道に進んだそうです。
2008年の開業当初は個人店としてのスタートでしたが、2011年には株式会社マーサメディカルを設立し、店舗展開を続けてきました。現在は鍼灸整骨院を29店舗展開するまでになりました。
――スポーツに特化しているとのことですが、患者様はスポーツ関係者が多いのでしょうか?
一般の患者様ももちろんいらっしゃいますが、スポーツ外傷系の治療や、スポーツ選手の体のケアを得意としていることから、スポーツに携わる方の来院がかなり多いです。
また、スポーツトレーナー事業にも力を入れており、今年度だけでもトレーナーとして帯同させていただいているチームは40にも上ります。プロスポーツチームや、全国大会に出場する部活動のチームなどに帯同させていただくこともあるんです。
――「マーサメディカル」の企業理念を教えてください。
企業理念は「志事(しごと)を通じて心と技術を磨き、『明るく元気』な社会になるように貢献します」です。この理念には、私たちが地域、社会にとって必要とされる会社となるために日々成長すること、そして社会の一員として社会貢献するという決意を表しています。単に売上を求めるのではなく、常に患者様目線を追求し、どんな患者様に対しても平等な心構えで向き合うことを徹底しているのです。
企業理念のほかにもいくつかのミッションを掲げており、「スポーツ選手やスポーツに携わる学生がけがで夢を絶たれないように、応援できる治療家になる」、「マーサメディカルの唯一無二のサービスが世の中に広まり、今までにない新しい価値をもつサービスを提供し、日本中のあらゆる人々に幸せな生活を送るためのサポートをする」など、自分たちが進むべき道を明確にして、日々の治療に向き合っているんです。
――「マーサメディカル」の施術の特徴は?
手技を用いて治療を行う「手技療法」を大切にしています。とくにトリガーポイントマッサージを行っていることが治療の大きな特徴です。トリガーポイントとは体の深層部にある患者様が自覚していない痛みやコリの黒幕で、そこに基本的には手技でアプローチすることで痛みの原因を改善することが可能になります。
また短い時間での効果提供にもこだわっており、忙しい患者様たちに満足をいただけるように治療技術を高めています。
――技術力を上げるために行っていることはありますか?
研修には、かなり力を入れています。新入社員に対しては、入社後の1カ月間をまるまる研修期間に充てていまして、学校のような形で座学と実技のカリキュラムを細かく組んでいますし、その後も適宜フォローアップ研修を行っています。全員が対象となる研修は、営業時間内に行うのが基本です。
治療技術は体系化されており、教科書が4冊ほどあるので、そちらを参考にしながら技術力を上げることが可能になっています。
代表の熱い人柄とスタッフ思いの姿勢が魅力
――鈴木さんが、「マーサメディカル」に入社された理由は?
一番の決め手になったのが、代表の松永と話したときに、「この会社に入れば成長できる」と感じたことです。ほかの接骨院にもいくつか見学に行ったのですが、わりと表面的な業務の話しで終わってしまうことがほとんどで、それが当たり前だと思っていました。
ところが「マーサメディカル」ではまるで人生相談のように、代表の松永が私と向き合ってくれたんです。「将来、治療院を継ぎたいのであれば、治療技術を身につけるだけでなく、経営についても知っておいた方がいい」など、業界の先輩として的確なアドバイスをくれました。こんなに熱い人がいるんだと、とても驚き、この人についていきたいと感じました。
うちの会社では松永が面談を行った求職者の方は、だいたい入社していますね(笑)。
――スタッフ思いの方なのですね。
代表の松永は、「極論うちの会社を辞めてもいい。でも辞めたときに治療家として、社会人として食べていける人材になっていてほしい」ということをいつも言っています。会社としての発展と同じくらい、スタッフが自分の望んだ道で活躍できることを考えてくれている人です。
その松永の思いは、会社の制度にも反映されていまして、スタッフの夢を実現することにも力を入れています。例えば美容に携わってみたいというスタッフの声からエステ事業がスタートしたり、地元に里帰りして開業したいというスタッフの声に応えて、長野と静岡にも出店を果たしました。
スタッフの働き方の多様性も実現しています。子育てや介護をしているスタッフがフレキシブルな働き方をすることも可能ですし、資格を持っているけれど実務経験が少ない人が安心して働けるようにフォローアップ研修も定期的に行っています。また2カ月に一度、人事との面談も実施しているため、困っていることを相談できる環境も整っています。働き方やキャリアプランなどを、一緒に解決していくことが可能です。
真面目にし過ぎると怒られる!?楽しむことも大切に
――ホームページを拝見させてもらいましたが、とてもユニークですね。
そうなんです(笑)。松永の熱い部分をお話ししましたが、真面目というよりは楽しさを求めている人で。それが会社のさまざまなところに表れていると感じています。例えば経営計画発表会や上・下半期報告会など、社内式典がいくつかあるのですが、そういったところでも真面目にやり過ぎると怒られるんです。「つまらないから、もっと楽しくやれ!」と(笑)。
松永のそういった空気はスタッフの間にも広がっており、技術習得などに対してはみんな強い思いを持っていて真剣に取り組みますが、普段は和気あいあいとしています。
――それも「マーサメディカル」の魅力ですね。最後に、この企業を目指す方へのメッセージをお願いします。
うちの会社の考え方や思いに共感してくださった方は、ぜひお問い合わせください。技術に関してはあとからフォローできる仕組みが整っているので、明るく元気で素直な方だと、吸収する力も強く、弊社のなかで成長できると思います。技術を伸ばして患者様に貢献したいという思いを持っている方だと、なおうれしいです。
また私はさまざまな経験を積ませてもらえることが、この会社のもうひとつの魅力だと思っています。専門学校時代の友人に聞くと、治療家としての経験だけを積んでいる人が多いのですが、私が今人事の仕事を任せてもらっているように、スタッフがやりたいことや進みたい道に応じてその場が提供されます。さまざまなことにチャレンジしたい方も、ぜひご連絡ください。
取材に伺った際、スタッフのみなさんがとても大きな声で、元気に迎えてくださったことが印象的でした。「後輩に少しでも威圧的な態度をとるスタッフがいると、代表が飛んできて怒られるんですよ(笑)」と鈴木さん。企業として急成長する会社は、風通しもいいのだと感じられました。
後編では現場スタッフである、梶浦千紘さんに登場していただき、仕事のやりがいについてお話しをお聞きします。