ケアマネジャーの仕事と結婚・子育ては両立できるのか
結婚や妊娠を機にケアマネジャーの仕事を辞めようかと悩んでいる方や、出産後にこれからケアマネジャーの資格を取ろうとしている方の多くが、「仕事と子育てとを両立できるか不安…」と感じていることでしょう。ケアマネジャーが女性から支持される理由や、正社員でも仕事と子育てを両立できる方法などをご紹介します。
ケアマネジャーは女性が多い
ケアマネジャーの仕事に就いている方の男女の割合をご存知でしょうか。現在、日本で働くケアマネジャーは、その7~8割を女性が占めているというデータがあります。さらに、ケアマネジャーとして働く女性の多くが、結婚をして子育てを行っている真只中にいるという調査結果もあります。
なぜケアマネジャーの仕事が女性に支持されているのでしょう? そこには、比較的スケジュールを立てやすく、自由が利くという理由があるようです。その理由について詳しく見ていきましょう。介護の現場は夜勤もあって不規則なイメージがありますが、ケアマネジャーの勤務時間は日中というところが多くなっています。実際に介護にあたる現場の方と比べると、スケジュールが立てやすいといえるでしょう。
また不規則な生活をしていると、なにかとストレスが溜まりがちですが、ケアマネジャーは自由が利くので、余裕を持って家事や育児を行うことができます。このような点からケアマネジャーは女性の支持を集めているのです。
ライフスタイルに合わせて働ける
ケアマネジャーの仕事には、正社員やパートなどいくつかの勤務形態があります。働き方の選択肢があるということは、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるということになります。例えば、結婚して子どもが生まれるまでは正社員として働き、子どもが生まれて学校に行くようになるまではパートとして働く…というような働き方が可能です。
つまり、子どもがある程度大きくなるまでは、夫の扶養の範囲内で働くという選択肢もあるのです。「子どもに手がかからなくなったら、すぐに正社員になれるのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
これからの時代、ケアマネジャーはさらに需要が高まると予想されています。パートから正社員へのキャリアアップをバックアップしてくれる事業所も多く存在します。このように、ケアマネジャーは女性のライフスタイルに合わせて働くことができる、女性にとって嬉しい職業なのです。
正社員でも子育てと両立できる?
ケアマネジャーはライフスタイルに合わせて、子育てが忙しい時期はパート勤務もできる…という話をしましたが、正社員でも子育てと両立できるのでしょうか。正社員はパートより労働時間も長く、施設の利用者の急変に対応しないといけないときも出てきます。実際、正社員として働いている子育て中の女性の多くは、祖父母と同居したり近居したりしている場合が多くなっています。女性が正社員としてバリバリ働くには、家族の協力が必要なのです。
また、女性が多い職場ですので、上司や同僚も子育てを経験している場合が多いです。子どもの病気や園の行事で休みを取らなければいけないこともあると思います。何回も休みをとると、正社員の場合後ろめたい気持ちになってしまうかもしれませんが、子育て経験者が周りにいることで、事情を理解してもらいやすい環境となっています。そのため、家族の協力や職場の理解を得やすい場合には、正社員でも子育てと両立することも可能であると言えます。
ケアマネジャーの仕事は、子育てしながらでも自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えられるという魅力があります。また、正社員でも家族のバックアップがあれば、家事や育児と仕事の両立が可能であることもわかりました。人の世話をするということでは、子育ても介護も同じです。同時に2つのことを経験することで、新たな発見や自身の成長にもつながってくるでしょう。